興浜(おきのはま)で候 

興(こう)ちゃんの手掘り郷土史

福砂屋のカステラ

2010年07月25日 | 歴史散歩

 蒸菓子(むしがし)  干菓子(ほしがし) カステイラ 砂糖漬(さとうづけ) 
 製造処(せいぞうところ) 長崎舩大工町(ながさきふなだいくまち) 
 福砂屋大鋪(ふくさやだいほ)


 先日長崎の方よりこれが正真正銘の長崎に伝来してきたカステラだと頂いたのが、「福砂屋」のカステラだ。

 寛永元年(1624)創業の福砂屋は、今尚職人の手作りで機械による大量生産はされていないようだ。

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」も長崎編で、ちょうど本日放送では長次郎がカステラづくりで一儲けしようと発案する場面もあるようで、タイミングがよかったので記事にしてみたが、確かにこのカステラ、卵と砂糖の甘みは格別で、下になった部分のザラメの歯ざわりが他に無いとの事だったが、興ちゃんが食べた時はザラメ部分は解けており残念ながら歯ざわりは楽しめなかった。

 
カステラ本家福砂家は、インターネットのお取り寄せは無いようで、一番近いところでは、そごう神戸店に直売店があるようである。


















下に写っている点々がザラメ砂糖の溶けたもの





真砂村 妙顕庵で候 その3

2010年07月18日 | 大覚寺

 「妙顕庵」に安置されていて、現在「龍野歴史文化資料館」に常設展示されている、お釈迦様の誕生仏を見学に行って来た。

 職員の方に写真の撮影とブログへの掲載の許可を頂いたのでこのシリーズ最終章として掲載する事にした。

 8世紀奈良時代作の銅造誕生釈迦仏像とある。

 2年前の5月5日に掲載した
花まつりの記事に釈迦誕生仏の事は書いたので、詳しくはこちらをご覧下さい。

 真砂(まなご)の方がレプリカは大覚寺にあると言っておられたので、花まつりの時に大覚寺の花御堂にある誕生仏がそれであると思われるが、あくまで興ちゃんの想像でありまだ未確認であるが、間違いはないであろう。




真砂村 妙顕庵で候 その2

2010年07月14日 | 大覚寺

 いつもは閉め切ってある「妙顕庵」を開け放ち掃除しておられるところを一度目撃したのだが、その時は忙しく立ち寄る事ができなかった。

 その後、興浜興伸会の井口君に、「妙顕庵」のお世話をされている井口さんを紹介してもらい中を見せて頂いた。

 掃除は順番制でしておられるようである。
  
 現在は無住であるが、昔は尼さんが住まわれておられたようである。

 昭和12年5月の改築について聞いてみると、茅葺の建物を現在の瓦葺の状態にしたと聞いていると教えて頂いた。

 間取りは、入って6畳、8畳の間があり阿弥陀様をおまつりされているところが6畳で一段高くなっている。となりに手前から4畳半・6畳・4畳半の間がある。

 かつては道路側の玄関の横に台所とトイレがあったが現在は取壊され普段は自動車を駐車している。

 「妙顕庵」に安置されていた「誕生釈迦仏像」が龍野歴史博物館にあるので見てくればと勧められて「妙顕庵」をあとにした。6月22日の事だっただろうか。


                                             つづく


真砂村 妙顕庵で候 その1

2010年07月11日 | 大覚寺

 たつの市揖保町真砂(まなご)で仕事をしていて、真砂の村の中を何度か車で通る事があったのだが、どうもこの道場のような建物が気になっていたので車を止めて観察すると、「金五百圓 大覚寺」「金五百圓 冨田巳之助」「改築寄付昭和12年5月」と書かれた石を発見。少し調べて見る事にしてブログの再開とする事にした。

 大覚寺のHPには、「妙顕庵(みょうけんあん)」は大覚寺の説教所で真砂村には現在21件の檀家があり、毎年2月11日に御忌会法要を行っているとある。

 大覚寺の三十八世正空真道上人は、真砂村井口氏生の方で明治43年から昭和13年12月の約29年間住職を勤められていた。

 正空真道が亡くなられた一年前に改築されたのは間違いないが、創建がいつかは調べる事ができなかった。








 
大覚寺宝物展に出されていた正空真道上人の掛け軸(左) 
                                                    つづく