回覧板

この列島の一住民からの回覧板です。

子どもでもわかる世界論、0.「はじめに」

2017年06月10日 | 子どもでもわかる世界論

 子どもでもわかる世界論
 
   ―宇宙・大いなる自然・人間世界
 
 
 0.はじめに
 
 
 
 わたしは、中学生の頃は世の中のこと、つまりこの社会の成り立ちや仕組みのことがほとんどわかっていませんでした。今から振り返ると、高度経済成長期以前の社会で、この列島の各地域社会がこじんまりした単調さの中に分立していたような印象があります。まだ、あの山の向こうはどんな世界があるのかわからないというような感覚が子ども心にはありました。テレビなどのマスコミやコマーシャルが社会内を連結したり、社会内に様々なイメージを振りまいたりするような現在の高度化した社会とその中を走る慌ただしい時間とはまるで異質な社会状況だったように感じます。高校生になって、人の世に関するいろいろなことを疑問に思って本の世界にその答えを捜そうとしましたが、なかなかわかりやすく答えてくれるものには出会えませんでした。
 
 人は誰でも自分で歩いて見て感じて経験を積み重ねていく以外にないということは確かなことだとしても、ただでさえ過剰な心を持て余す若い頃にはなかなかそのような余裕がありません。しかも、精神的にも独り立ちし始める青少年期には、あらゆる人生上の問題が凝縮された形で鋭く深く混迷とともに訪れてきます。また一般的には、老年期とともに死を意識する時期でもあります。
 
 そこで、他に対しては少しでも心落ち着け静かに考え巡らせるきっかけになればいいなという思いからこの文章を書いています。また、自分に対してはどこかにそのような自分の若い頃の体験を込めながら、現在のわたし自身に向かって書いています。わたし自身と他の老いも若きもが、人生上の経験の差があったとしても、沈黙の中でであれ、同じ言葉の地平で言葉を交わし合えたらなという思いがあります。
 
 なお、「子どもでもわかる」というこの文章の対象は、具体的に言えば中学生以上を想定しています。ひとつの小さな助けにでもなればいいなと思います。
        (2017年6月10日)

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