「応仁の乱」 呉座勇一著 中公新書
本の帯に「高い知名度とは対照的に実績は十分知られていない」との記載。私にとって、まさにそのとおり。早速購入して読破。
感想。やっぱり、よく分からない。きっと、わかりやすく工夫して記載していると思うが、登場人物が多いうえに、人間関係が複雑に絡み合い、敵味方もよく変わる。丹念に事実を追った筆者に歓心。
あまり頭に残っていないが、終章の守護在京制の説明は知的好奇心を満たしてくれた。室町幕府は、守護を監視・統制するために在京を義務づけた(江戸幕府は、妻子を江戸に住まわせており、その対比でも面白い)。これにより、京都の人口10万人のうち、武士関係が3,4万人。武士は日常的に公家・僧侶と交流し、室町文化の資金提供者となるとともに、自身の文化的水準も高めた。応仁の乱後、守護は自ら自国に帰り直接領土を管理する必要が生じ、文化が地方に伝播。
本の帯に「高い知名度とは対照的に実績は十分知られていない」との記載。私にとって、まさにそのとおり。早速購入して読破。
感想。やっぱり、よく分からない。きっと、わかりやすく工夫して記載していると思うが、登場人物が多いうえに、人間関係が複雑に絡み合い、敵味方もよく変わる。丹念に事実を追った筆者に歓心。
あまり頭に残っていないが、終章の守護在京制の説明は知的好奇心を満たしてくれた。室町幕府は、守護を監視・統制するために在京を義務づけた(江戸幕府は、妻子を江戸に住まわせており、その対比でも面白い)。これにより、京都の人口10万人のうち、武士関係が3,4万人。武士は日常的に公家・僧侶と交流し、室町文化の資金提供者となるとともに、自身の文化的水準も高めた。応仁の乱後、守護は自ら自国に帰り直接領土を管理する必要が生じ、文化が地方に伝播。