OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

私の使った切符 その39 私鉄の硬券(下)

2016年05月22日 | 鉄道
私の使った切符 その39 私鉄の硬券(下)

 私鉄の全線乗車がなんとなく可能性を感じ始めたのは2003年頃。その時未乗車率(距離比)は60%もあった。しかし、私鉄は大都市に集中して走っているから、乗る気になれば短時間で乗れる…と思ったのだが、地下鉄の乗り潰しなど、不毛な作業で面白くなかった。それでも2006年末の時点で25%になり、2007年5月末にはに15%と、ここまでは順調に減らすことができた。

39-1 大井川鉄道・岳南鉄道

★ 2007.6.1 奥泉から井川ゆき乗車券(大井川鐵道)
★ 2007.6.1 井川から閑蔵ゆき乗車券(大井川鐵道)
★ 2007.6.1 金谷から新金谷ゆき乗車券(大井川鐵道)
 首都圏から近いように見えるが、日帰りでは終点まで行ってくるのは困難。この日は日が暮れてから清水まで行って宿泊、翌日岳南鉄道に乗車した。千頭までとそれより奥とは全く違う鉄道路線に感じた。蒸気機関車ばかりに目がいくが、旧型の電気機関車、各地から引っ越してきた古い客車・電車など見るものが多い。アプト式も必見。

39-2 大井川鐵道 終点井川で。2007.6.1

39-3 大井川鐵道 金谷駅で。2007.6.1 右を走るのは東海道本線。

★ 2007.6.2 吉原から本吉原ゆき乗車券(岳南鉄道)
 工業地帯を走る鉄道で、貨物輸送が多かったが、2012年に貨物輸送が終了した。したがって経営が心配されている。

39-4 岳南鉄道 2007.6.2 岳南江尾駅。



39-5・39-6 三岐鉄道三岐線・由利高原鉄道

★ 2007.12.11 西藤原・西野尻間の乗車券(三岐鉄道)
 三岐鉄道はほぼ並行する二本の線(北勢線と三岐線)から成るが、北勢線が通勤客などの輸送料が多いのに対して、三岐線は終点西藤原からの石灰石・同製品の輸送に力を入れている。私が乗った時には、まず三岐線で終点まで行き、半分戻って伊勢治田で降りて徒歩で北勢線阿下喜に移動して戻った。阿下喜駅で見た不思議なレールについては前にブログで記した。

39-7 三岐鉄道で見た謎のレール 2007.12.11 阿下喜駅ホームから。(再録)

★ 2008.2.5 矢島から川辺までの乗車券(由利高原鉄道)
 由利高原鉄道に乗車したのは2008年。第三セクター路線の中でも乗車にかなりてこずった線であった、この線に乗った時点で、残り私鉄は24線、未乗車率は4%、JRは大湊線だけ(0.3%)というところまで来ていた。
 なお、三岐鉄道と由利高原鉄道の二枚の切符の裏面にはチェックの線が入っている。国鉄時代の習慣はここでは今でも生きている。

 31回から39回までに紹介した切符による乗車コース(赤線)と記念に買った乗車券や入場券(青丸)をプロットした。


39-8 「切符」シリーズ31から39で紹介した乗車券による国鉄・私鉄乗車コース。

 私の使った鉄道切符のうち、おもに「硬券」を紹介した切符シリーズは、これで終了。今後おもしろい切符を使用したら、また登場するかも知れないが、望み薄であろう。