ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

焼く

2007-08-31 15:30:37 | 第1紀 をかしら屋
昨日の昼も確か「焼いて」いたな~。
「をかしら屋」の賄い。
確かに、毎週木曜日の昼過ぎに到着する「岩泉龍泉洞黒豚ホルモン」のレバーの食味をきっちりとして、確実にお客様にお届けする義務と責任が店員にはあるわけだ。

で、今日(金曜日)の昼も。
ランチタイム終了後まで取引先とだべっている私の横のテーブルから、モクモクと・・。
焼いている、焼いている。
今日も焼いている。
「をかしら屋」のお嬢、お二人。
どんどん焼いている。
皿も大盛り、網の上ももっこり。ご飯ももっこり。
ホルモンとレバーを焼いている。
・・元気だ。優れて素晴らしい。感嘆。

今週の木曜・金曜の「ワンコインランチ」、ホルモン定食には、いつもの常連さん達も欠かさず来られたし。
お客様もモクモク。
従業員もモクモク。
みんな元気で、ホルモンがいい。



元気のない方は、ぜひ、宮守産馬肉を。



おすすめです。

どじょうの一平

2007-08-30 08:56:10 | 第1紀 食べる・飲む
月曜日は「をかしら屋」の定休日。
久しぶりに友人二名と飲む事に。
いつもの「焼鳥 三吉」を予定したが、今回も暖簾は開かず、ハズレ。
月曜定休ではなかったと思ったが・・。

ならと、双葉町の「一平」へ。
一平といえば、まずドジョウ。
「今日はいいのが入っているよ。」と、何年たっても変わらない幼顔のママさん。
これも相変わらずアンナミラーズのコスチュームみたいなのを着ている。
御歳、60位かな?
元気なのである。

通ならドジョウ鍋なのだろうが、どうも苦手で、いつものドジョウの唐揚げをいただく。
以前、一緒に働いた相方の知人が「ホルモンくいて~」と言うので、「ホルモン鍋」も。
醤油ベースで、あらかじめ煮込んで柔らかくしたホルモンとキャベツと豆腐をすき焼き鍋で。



んんっ、これだ。花巻のホルモン鍋はこれなのだ。
いま、岩手ローカルで流行っている北系の甘さで食わせるホルモンなど、花巻人のわたしには????。
確かに田舎人には、甘さはうまさの大いなる表現なのだが、私的には甘さで食わすという技はどうにも受け入れがたい物があった。
で、一平のこのホルモン鍋で忘れかけていた道を思い出したような。秋にむけて、「をかしら屋」のモツ鍋を再構築する道標となりそうです。

あんなこんなで、友人二人との飲み会は大いに盛り上がり、焼酎二本目に手をかけて早めにお開きとなりました。

「一平」。
この夜も、BGMはラジカセの(?)ジャズでした。
けっして小じゃれた店ではないのです。
ここのマスター浅野昌吾さんは岩手県内では、というより全国的にも知る人ぞ知る、ジャズ喫茶のマスター(「一平」とこのジャズ喫茶「ぐが~ん」は同系)。
いまでも、ジャズ好きな岩手へ有名アーチストが来県したさいは立ち寄るという店、顔ききですね。

昔、高校生の頃、一平の道向かいに「ぐが~ん」はありました。
ロックやフォークや、その頃はわからなかったけど、たぶんジャズもかかっていた喫茶店。
フォークうたいの友人と良くいりびたっていました。
やさしく、なんでも知っているマスターでした。
現在は一平の隣の二階にあるようですが、ちょっと敷居が高い(常連さんでないと入りづらいような)のでまだいっていないんですけど。

そして、生意気にも高校生ながら一平の二階で宴会をしていた私たち。
ほんとうはどうかしれませんけど、全然きにしない風で、ご理解の深い店でした。
だから、同級生との飲み会は圧倒的に「一平」。
ほっと落ち着ける店。
「をかしら屋」も何年かたって、こんな店になれば本望です。

皆既月食

2007-08-29 09:31:04 | 第1紀 をかしら屋
昨夜は皆既月食でしたね。
夕方6時ころの「をかしら屋」のある盛岡東黒石野は、月の上がる東方面が曇り。
四方が山ですので、少し遅れて月が上がるはずですが、なかなか雲がはれません。
7時ころに、薄雲から、薄ぼんやりと幻想的な月が。

その後も、厚い雲に阻まれてなかなか姿を現さない月。
満月の夜ですから、蜘蛛がものすごい勢いで糸を吐き出し、店のまわりは蜘蛛の巣だらけ。
蜘蛛も雲も頑張り過ぎの夜でした。

ようやく月が姿を現したのが8時過ぎ。
写真は8時39分。携帯でとっているので不鮮明ですが、くっきり欠けた月が。



反対側の西にあるテラスで飲んでいた常連さん一行も、ちらほらと見学に。

まもなく、いつもの満月に戻りました。

蜘蛛だけでなく、満月の夜は元気になるはずの私ですが、常連さんとビールを三杯でぐったり。
久しぶりに「独身寮」で一滴も飲まず、日付変更線を前に布団に沈んでしまいました。

「月」。
子供の頃の上学年達の悪いあだ名。
疱瘡の痕で、私の額の上部にはあちこちとくぼみが。
これをクレーターとして、ついたあだ名が「月」でした。
そんなに気にしなかったんですが(はやし立てるのは下級生いじめの一部の上級生だけだったですから)、母親はずいぶんと気を病んでいました。
当時の田舎の学校のしきたりで、中学生になると坊主頭に。
余計に目立つと思ったんでしょうか、床屋に行ってつるつるてんになった私の頭より、視線が額にいっていた母の顔を少し想いだしました。
年取って、ずうたいも頭部も大きくなったら気にならないほどに。窪みも伸びきってしまったのかな。

でも、天文学が好きだった子供の頃。
上級生の悪口になったこのあだ名は、本当はけっこう、気に入っていたんですよね。

いまではお腹が満月ですから・・。これが女性なら臨月ですね。

カツ丼、喰いて~

2007-08-28 11:08:13 | 第1紀 食べる・飲む
ご近所の「苔爺」さまのブログを見て、おもわず「カツ丼、喰いて~」と叫ぶわたし。
盛岡、東屋さんのカツ丼の写真が迫ってきます。
家族で本店へ、社用で内丸の店でごちそうになったことがあるんですが、内丸の店はサラリーマンが多く、けっこうこのカツ丼を注文している方が多かったと記憶しています。
あっさりしながら、ボリューム満点。
蕎麦のお吸いもついて、いいですね。

直利庵の「半カツ」もよくいただきます。
「半」と言っても、ご飯だけ半分。
東屋と同じようにボリュームあるカツがのってきます。
東屋より少し醤油が強く、きれのいいだしです。

東屋、直利庵。どちらもいいですね。
もちろん、そばも。
カツ丼も。

(そして、直利庵のラーメンも)

あ~あ、行きて~。
(もちろん、二軒とも一気に行くさ。どっちを先に行くべか、迷うな~。抜きで日本酒もいいな~。いや、もりで日本酒も。いや・・、はや・・・)

即席ラーメンの日

2007-08-27 17:40:22 | 第1紀 生きる
8月25日は「即席ラーメンの日」だったようです。
1958年8月25日、日清食品はお湯を掛けたら2分で食べられる即席ラーメン「チキンラーメン」を発売しました。
これが、世界初のインスタントラーメンで、この日を記念して「即席ラーメンの日」。
来年で50年か・・。

で、なんか、最近発売されたチキンラーメンの焼きそば、正式には「日清焼チキン」というらしいです。

月曜日、「をかしら屋」の定休日。
いつもの温泉帰り(もち、朝風呂)に、なんか無性に焼きそばが食いたくなって、コンビニによったらこれがある。
思わず買いました。
今日は働いている連れ合いの分もと二食買ったんですが(優しい!!)、家に帰ると台所のごみ箱にはすでに食べたあとの空袋が。むむっ、早い。
なにかわからぬ闘争心が沸いて、二袋、全てフライパンに突っ込みました。

そして、ビール。
焼き上がった焼きそばと、ビールと、家の雑草畑のトマトにキュウリ。

意外においしい焼きそばでしたね。

腹ポンポコリンで、ソファーに昼寝と相成りました。

これが、休日の幸福です。

五袋セット、買おっと。

しだで

2007-08-27 17:27:17 | 第1紀 生きる
月曜日は「をかしら屋」の定休日。

土日はおかげさまで大忙し。
となれば、疲れをとりに温泉へ。

ようし、今日は母親の顔を見に行くついでに、「しだでさいぐが」。

「しだで」は志戸平のこと。
花巻南温泉郷の志戸平温泉です。
子供の頃は、良く「しだでさいぐ」と言ったもので、「しだで」は地元の言葉、たぶんアイヌ語からきた志戸平をさす地元言葉です。

昨年、志戸平温泉の会員になり、入浴チケットをいただいていたのを思い出し、いざ出陣。
自炊部にあった有名な「仙人風呂」も、今では高級ホテルの「露天風呂付客室 游泉 志だて」に。
今日は、ホテルの大風呂へ。
もちろん、露天風呂もサウナもありのゆったり湯。
いちもの「精華の湯」と違い、「41~42℃(表示)」のちょうどいい熱さの湯加減。
一時間半ほどゆったり浸かりました。

生家は志戸平温泉の近く。
良く、チンチン電車で行きました。
昔は遊園地もありましたから、子供の時分は楽しいところでもあったわけです。

大きくなってからも、地元の小中学校の同級会や、会社の忘年会などの利用も多く、いろいろな想い出もあります。

私たちの桜に囲まれた結婚式もホテル志戸平でした。

一番、記憶に残るのは、小学生の頃。
山仕事の父がつかっている人たちが、家の二階に何人か住み込みでいたんですが、彼らの誘いで電車で温泉へ。
父がいない事をいいことに、若い人夫さん達は電車に乗るやいなや、(トリスかな)ウインスキーの瓶をラッパ飲みで、飲み回す。
「おぼっちゃんも。」(わたし、わたしのことです。おぼっちゃんは。)と小瓶を渡され、ついいい気になって飲みました。
口をつけた途端、この若い連中と連帯感が生まれ、皆、にか~と笑ったものです。
確か、小学生高学年。
いい気分になって、チンチン電車に揺られ、人夫さんたちと温泉に行った想い出が、光景となって頭に残っています。

チンチン電車も無くなり、若い人夫さんたちも、もうおじいちゃん。
志戸平温泉も立派になりました。

まっぷるマガジン

2007-08-27 17:00:52 | 第1紀 をかしら屋
昭文社の「まっぷるマガジン」の取材は受けたんですが、もう発売になっていたのは、本を持って店を尋ねたお客様から教わった。

日曜日の昼、お子様連れで訪れた若いご夫妻。
本を手にして、「これにのっている、岩泉龍泉洞黒豚ホルモンを下さい。それと岩泉龍泉洞黒豚カルビと麦香豚のロースを」と。
まっぷるマガジン 岩手 盛岡・八幡平・三陸海岸 2008」を見て、駆けつけたのだ。

特集の「ブランド肉で極上のイワテを食べ尽くす」の34ページ。名だたる地元の名店に混じって、「これから注目の店!!」として「をかしら屋」がページ汚しをしている。

さて、この若いお客様。しっかりとお食べになりかえられました。
ご主人、「おいしかったです」。
奥様、「感動しました」、と手を添えて。
・・感動しました、は、ちょっと過剰かな?
でも、本当に満足されたようで、こちらもたいへん嬉しく思いました。

で・・・、先程買ってきました。この本。
なかなか読みごたえがある本で。
私の知らない、「岩手」もたくさんありました。
コンビニでも売っているようです。
840円。
興味とお財布に余裕があればぜひお買い求めください。


生ラム

2007-08-26 08:26:07 | ホルモン・肉
「をかしら屋」は豚ホルモンの店である。
しかし、それ以外のメニューも多い。
客席の壁には、定番外のスポットメニューのPOPが所狭しと貼られている。

夏らしく、ファミリー客に人気なのが「生ラム」。
「をかしら屋」ではバーベキュー風に野菜たっぷりで供している。
ラムも癖がなくおいしいのだが、タレが大きな決め手。
エーデルワインを使った、甘さと風味のワインダレ。
ラム肉のおいしさをうまく引き出しています。

一皿で2~4人前くらいのボリューム。
ラム・ジンギスカンの専門店もいいけど、「をかしら屋」の生ラムもこれまたいいですよ。


トンボ

2007-08-25 07:29:37 | 第1紀 をかしら屋
最近、蜂が多い。
「をかしら屋」の玄関先が蜂の散歩コースになっているのか、大型の蜂がブンブン言って入口ドアから店内を除くように回遊する。
おとなしい蜂だが、やはり見た目は危ない。
お客様にもしものことがあればと、ドキドキする。
仕入れ先の食品問屋の配送マンは、前に一回さされたことがあるから、怖がって蜂より早く納品を済ませる。
「をかしら屋」のある盛岡・東黒石野は自然に囲まれ、四季を楽しませてくれる反面、店の運営には困る自然条件も発生する。
田舎の店なのだな~。

昨日の朝、少し二階の事務所(兼独身寮)で仕事をしていると、窓から蜂の大群が四十四田ダム道路の上を回遊している。
目の前の一本の木のまわりを飛んでいるのだ。
すわ~一大事と、階上の店にいる店員のI嬢に連絡。「窓もドアもきちんと閉めろ」。
ぞ~としたんですが・・・・・。

店に入り、I嬢に。
「オーナー、眼が悪くなったんですか。」と。

そう、ブンブン飛んでいるはずの蜂。
蜂。
蜂?
んっ。蜂にしては羽根が広い。
・・・・・トンボだ。

・・秋でした。飛んでいるのはトンボ。
確かに四階の店から見れば羽根が見えるが、二階の事務所からは飛んでいる同じ高さで羽根は見えない。見えるのは胴体だけ。蜂と思い込んでいたのでした。
いい訳ですが。
そういう事で、事なきを得ました。

店の外や中も、みっともない話ですが、蜘蛛の巣がいっぱい。
取っても取ってもすぐ蜘蛛の巣を貼ります。
でも、これも小虫いる夏の間だけ(のはず)。

ほんと、自然の囲まれている「をかしら屋」でした。

人間は一人の方がいい

2007-08-25 00:07:13 | 第1紀 生きる
好きな唄がある。
1955年生まれのフォーク世代だから、やはりそんな唄が多い。

心に残る唄がある。
メロディーもそうだけど、やはり詩が心に残る。

阿久悠さんが亡くなった。
いい詩が多かった。

「人間は一人の方がいい」。森田公一とトップギャランが唄った。
作詞者が阿久悠さんとは後で知った。

いい唄はカラオケでも唄いたい。
けど、この曲はカラオケに無かった。

人間はひとりの方がいい
失う悲しみをしらなくてすむから
人間は愛さぬ方がいい
裏切る切なさに泣かなくてすむから

と、唄いたかった。
とつとつと唄いたかった。

一人の唄だけど、少しハーモニーがついてもいい。

どんな時に、詩が、浮かんだんだろう。