そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

どこかに消えたエジプトのアラブの春

2016-10-12 | 中東
アフリカ大陸最大の国家、エジプトが経済危機に墜ちっている。アラブの春で民主化されると、欧米のメディアと権力者たちは大歓迎した。しかし、ほとんどの国では混乱が残っただけとなっている。わずかにチュニジアで民主化らしい動きが、定着するかもしれないという程度である。
カダフィのリビアは、イスラム国(IS)に従おうとする勢力が台頭して混乱の極みである。今となっては空爆すら行ったフランスなどは何の力にもなれない。
最も悲惨なのは、最後になったシリアの現状は悲惨な内戦状態となっている。政府を支持するロシアと、反政府勢力を支持するアメリカなどに、地上戦最強のイスラム国とが泥沼の戦闘状態になっている。安倍晋三や稲田朋美に言わせれば、これも衝突であって戦闘ではないというのであろうが、先和¥は全く見えていない。

そんな中でもとも深刻なのが、安倍晋三が支持するエジプトである。軍事政権はほとんどクーデターで倒されたが、新たな政権はこれまたクーデターで軍事政権に復帰した。2度のクーデターをかいくぐった権力はやりたい放題である。民主化とは程遠い軍事政権下にあり、反政府活動をしたと500人もの死刑を執行したりで、言論の自由も信仰の自由もない。
エジプトは、観光産業とスエズ運河の運営費が、この国を支えてきた。輸出産業はほとんどなく、軍事政権下になって、観光もスエズ運河の利用も極端に落ち込んでしまった。一気に外貨不足に陥ったのである。
シーシ軍事政権は不慣れな、輸出産業の造成と構造改革に取り組んでいる。更には消費増税や各種補助金の打ち切りや減額を、打ち出している。国民がこれらの痛みをどれほど、いつまで容認するかは不明である。
そもそも、欧米型の民主主義がイスラム圏には通用しないのでないか。彼あは本質的に従属を好み、部族間の団結を重んじ、宗教指導者を崇拝する傾向が強い。少なくとも、欧米が押し付ける制度や体制には、彼らは馴染まない。
100年ほど前まで、いいように中東を軍事支配してきたヨーロッパ各国は現在に至る混乱の責任がある。彼らが都合よく名付けた、国家についても同じである。イスラム圏には彼らが自身で解決させること以外には、解決策はないものと思うのである。
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