そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

あらゆる処で右傾化が浸透する日本

2016-11-06 | 平和憲法
左の漫画は、子供向けのロングセラー漫画「日本の歴史」の第20巻の一部である。1946年1月24日の幣原・マッカーサー会談を描いた一コマである。絵柄は同じなのに発言内容が変わっていた。全く異なっているのであると指摘しているのは、東京新聞である
今年になって、東京新聞は当時のアメリカ高官の発言から、幣原喜重郎首相の提案で戦争放棄、九条が取り入れられたを報道している。本ブログでもこのことを取り上げた。日本国憲法は押し付けられたものという、風潮が根拠なく時の体制からのみ語られている。
漫画に「日本の歴史」の一こまはそれを象徴している出来事である。幣原首相(よく似ている)がマッカーサー元帥に戦争放棄を憲法に入れると言って了解をもらった元の漫画は、マッカーサーが押し付けた内容に改ざんされている。
東京新聞の調査では改ざんした理由も時期も判然としないが、20年近く前の増刷あたりからのようである。これは極めて重要な内容であり、全く逆の変更であり、何らかの力が加わったことが推察される。
湾岸戦争の時期などであり、改憲への勢力が動き始めたためでないかと、発見者は指摘する。

こうした右傾化は、このところ見えるところでどんどん進行している。全国の九条の会の人たちが、公民館などの公共施設を使おうとすると、少し前までならほとんど自由の申請するだけで使えたものだる。本町でも突如拒否され抗議文を提出している。憲法を変えたい人もいるので、その反対の人は政治的な活動なので駄目だという、全く意味不明の内容であった。
高知県では、毎年5月3日が近づいてくれば、路面電車やバスの横腹に横断幕をつけていたが、数年前から外されてしまった。
現行憲法を勉強し、学ぶことは、国民の義務であり権利で、当然のことである。改憲派の勉強会こそ政治的なのである。
じわじわと、デマゴギーは浸透して、マンガ日本歴史を読んだ子供たちが、長じて事実を曲げたまま理解して活動する世の中になってきたのかもしれない。恐ろしい時代は、かつて歩いてきた道である。

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1 コメント

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Unknown (きなこ)
2016-11-06 16:42:43
え~知りませんでした、こんなことが!
お知らせ、ありがとうございます!

最近、あちこち学校を見る機会がありますが、
「よい子」で「優等生」ほど、お上に逆らわない、というか、イザというとき、黙っちゃいますね。。。
The・忖度!みたいな。
そんな風に馴致されてしまうのでしょうか。。

そりゃないよ先生のようなマルクない?ご見解は社会に大事ですね(^-^;

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