そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

教育勅語の何たるかを知らず、知ろうともしない

2017-04-04 | 安倍晋三
戦争の傷跡が探さなければ見当たらない時代になってきた。なぜ戦争が起きたかには全く関心がなく、知ろうともしない世代が政権中枢を占めるようにもなった。
教育勅語は明治天皇の名を借りた、軍人上がりの時の内閣総理大臣の山縣有朋の言葉である。後に「国軍の父」「日本軍閥の祖」とまで称された山縣有朋が、国民が国家に自らを奉じるために作ったのが、教育勅語である。子どもたちは誰もが口をそろえて、「大きくなったら兵隊さんになる」と言わしめた元凶である。長じて軍人となり戦陣訓を受け入れ散華する人々が、何の疑いも持たなかったのも教育勅語の下地があったためである。
日本中の小学校に、奉安殿を設置し、天皇皇后の写真(御真影と言わせた)と教育勅語を置かせ、子どもたちは必ず礼をしなければ前を通れない。学校で最も頑強な建造物の奉安殿は、戦後占領軍によってすべて廃棄されたが、偶然のいきさつから当地で一基残って、80年を経た今も手入れをしながらも残っている。(上の左の画像がそうである)
奉安殿に敬礼する子どもの姿は、金一族を最高権力者に掲げ、誰もがひれ伏し写真や立像に花を捧げる北朝鮮の姿に酷似する。国家予算の半分以上を軍事費に充てる姿も、戦前の皇国史観を軸とする日本の体制と何ら変わらない。
国民が国家に何の疑いも持たずに身を捧げることは、軍事国家にとって必須のことである。教育勅語の一部が正しいなどとは、核の部分を見ない考えである。サウジアラビアが、コーランを暗唱させワッハーブ主義と言われるイスラム原理主義を、子どもたちに叩き込むのも同様である。
菅義偉官房長官は昨日の記者会見で、教育勅語の学校での教材使用に関し「憲法や教育基本法に反しない適切な配慮の下で取り扱うことまでも、あえて否定すべきではない」と述べた。松野博一文部科学相もこれに準じた発言をしている。
日本の小学校教育の過程で教育勅語が取り上げられる日も、そう遠くないものと思われる。恐ろしい時代である。日本は再び戦争のできる国家、軍事国家への道を安倍晋三の元、歩き始めた。
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3 コメント

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パーフェクトワールド (ノブ)
2017-04-04 22:56:04
着々と強そうな国を目指して鎧をまとい始めた日本国。膨大な借金をしながらも経営は順風満帆と嘘を並べて完璧な軍隊を作り上げる。思い通りの憲法解釈で好みの法体系を作り上げる。そして出来上がった立派そうに見える国に君臨する君は何を目指すのだ?
「朕思うに・・」の朕こと天皇はその立派そうな国を誇らしく思うだろうか。
破局に向かう福島原発にその立派そうな国はどう向き合うのだろうか。
黒塗り教科書に光をあてるの (唐松)
2017-04-04 23:23:12
 恐竜やマンモス再現なら夢がありますが、黒塗り教科書を蘇えさせるのは悪魔の再現です。

 最近、報道番組に顔を出す元文部官僚の寺脇氏の発言に注目しています。教育関係の管理職全国大会(関ヶ原)で、地方教育委員会の指導内容の違いで意見交換をしました。その内容は、森友学園の問題点に共通するものでした。

 時代は遡りますますが、国旗国歌法が制定されました。儀式的行事に国歌斉唱が式次第に明記を義務づけ、司会者は起立の号令を強制されました。
 目の前で起立しない卒業生が何人もいました。その子の一人は起立した私の目をにらみつけました。周囲に気づかない一度目の会釈の意味は、それでかまわないという合図でした。歌を終わる頃は安らかな表情でこちらを向いていました。心の中でがんばろうなと思う気持ちで頷きました。

 その後、教育委員会から起立しない教師、歌わない教師の人数の報告を求められました。ささやかでしたが、国旗斉唱のために職員を見張る気持ちはさらさらないと抗議しました。その後、保護者を装って入ろうとする委員会職員がいて断りました。

 驚いたのですが、その頃ピアノ伴奏を申し出た職員がいましたが、天を仰ぎ断りました。
Unknown (タンケ)
2017-04-05 08:41:40
日本の実態はけっして民主主義などではないが、今の時代でも思い違いしている手合いが権力を握り、事実上の独裁専制やり続けているということだ。いずれそのうち自衛隊員が海外でバンバン死ぬことになるのだろう。そして、かつてと同じ時代を繰り返すということか。

「何とかは死なねば・・・、ではなく、死んでも治らない」という言葉はこの国の悪辣不正な為政者と、性懲りもなくそんな奴らに服従する愚民とを揶揄する言葉らしい。

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