そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

何とも汚いやり方であるモリカケ隠し

2017-11-03 | 森友・加計問題

それにしても汚いやり方である。選挙が終わった途端、3連休の始まる前の日の午後に、岡山理科大獣医学部の新設認可を審査する文部科学省の大学設置・学校法人審議会の専門家会合が、学園の改善計画を評価する意見をまとめたと、リークニュースが流れた。来年4月に何事もなかったように獣医学科の新設が認可されることになる。都合の悪いことは、小出しにして様子を見るという官僚の手法である。これで来年4月開学の既定路線が達成されたことになる。
世論調査では、加計学園問題では安倍晋三の説明が不十分だというのが、どこの調査でも70%を超えている。選挙前には選挙で森友・加計学園問題は丁寧に説明すると、安倍晋三は言っていたが全く説明はなかった。あえて言えば、私が関係しているという人はいなかったという程度である。これは口封じが成功したと言ってるに等しい。
選挙後はもちろん全く触れない。臨時国会では8日間の開催を野党に咎めれれて、一月余りの開催にした。ところがほとんどのこの期間は、外遊などを理由にして、実質審議のない臨時国会である。森友・加計問題に限ると、12月になって1週間(実質5日、もっと言えば3日)しかない。そこでは半年前と同様に、質問をかわすことしか口にはしないだろう。それに加えて、野党の質疑時間を圧倒的に減らす暴挙に出ているが、横暴・傲慢以外の何もでもない。どこが謙虚なのだ。日本語はいつから変わったのか。

今治市と愛媛県が国家戦略特区に獣医学部新設を提案する2カ月も前に、今治市の職員と加計学園の事務局長が官邸で柳瀬唯夫首相秘書官と面会していたが、地方に資料が残されているのに、官邸には存在しないという子供でも分かる隠匿。文科省の事務次官の前川喜平氏に対して和泉洋人首相補佐官が獣医学部新設の対応を急げ、「総理が自分の口から言えないから私が代わって言う」と圧力をかけて事実。同じく前川氏に内閣官房参与で加計学園理事の木曽功氏が「早く進めてほしい」と強制していた事実。
少子高齢化で学生の絶対数が減少する中、大学の認可に国家戦略特区がなぜ動いたのかという不可思議な経過。
何よりも腹心の友が、経営が行き詰り息子の怨念を晴らすためにも7年も前から取り組んていた獣医学部の開設を、今年の1月20日の自らが議長である特区の会議で初めて知ったという、子どもでもわかる虚言。
選挙は猫騙しの効果があり、安倍晋三の最も触れらては困ることを秘匿にすることに成功した。物忘れが早い日本人の特性を利用した、安倍晋三の卑怯なやり方である。選挙後の組閣は全員留任で、全く何も変わらない。総選挙は、小池百合子が野党を分断してくれたおかげで、選挙は勝利した。モリカケ隠しは大成功であった。何とも情けない日本と言う国家である。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港