814─敗者は誰にでもやって来る

高校野球は監督でどうにでもなる、が持論の私。わが熊本県代表の熊本工業は監督のせいで負けました。監督と選手ってご主人様と奴隷の関係なの?
対して相手の三重高校の監督さんはさわやか系。ミスをしてもピンチになっても顔で笑って。
肥後もっこす監督　VS　スマイリー監督対決。
私が熊本の人間でなかったら間違いなく美恵子を応援してました。

【1回戦】 第4日：8月13日（木） 第4試合 ■三重（三重） vs. 熊本工（熊本） チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 安 熊本工 ２ ０ ０ １ ０ ０ ０ ０ １ ０ ４ 12 三重 ３ ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ １ 1× ５ 14 ☆勝利投手：牧田　1勝0敗　先発：松田 ☆敗戦投手：池田　0勝1敗　先発：月田

高 校 野 球 な ん て そ ん な も ん よ !! 熊工1回表の攻撃。わずか8球で先制点を挙げてなお1アウト満塁の大量点のチャンスでこの回合計2点しか取れず。打者8人でたったの2点だから効率の悪い攻撃です。 三重1回ウラの攻撃。先頭バッターが出塁して次打者の送りバントの処理ミスですぐさまピンチ。3番バッター三振で4番バッターはレフトフライかと思われたら、レフトが捕球しながら風に流されたとかでポロリ（記録はヒット、プロならエラー、OK記録員もエラーの判定） 高校野球とエラーはお友達ですのでありがちな光景です。しかし、驚いたのは熊子の林監督がこの選手を即交代させたこと。ベンチは凍りつきました。監督の顔、とても怖い!　負傷退場でもしない限りスタメンで起用されてるのに1回で交代とは前代未聞の公開処刑的見せしめお仕置き。この選手のことを思うと不憫でなりません。熊子ナインに緊張が駆け抜けました。 で、野球は代わったところに球が飛ぶという法則があるようで、代わった選手のところにゴロが転がってこれを後ろにポロリで逆転。これは人災ですよ。プレッシャーをかけた監督の。 結局この選手も監督の逆鱗に触れ交代させられることになります。1回の攻防が終わったあと熊子の監督は星野なみに激怒しているように見えました。全国放送されてなかったら殴られてたんじゃない?? 熊子の監督は熊本の決勝戦を勝ったときもインタビューで選手をほめないで、キャッチャーのリードが悪いとか何回言ってもわからんとかぼやきまくりでした。東北の楽天学園の監督さん以上ですよ。 対して美恵子の監督さんはなんてさわやかニコニコ。ミスをしたら内心腹が立ったり、ピンチだと笑える気分じゃないだろうけど、甲子園を楽しめ…そんな感じで選手の背中を押してた。笑う角には福来るですね。だから9回に勝ちこされても2アウト1塁から追いつけるし、延長10回表抜けてれば勝ち越されるところをファインプレーが飛び出すし、そのウラファインプレーをした選手が初ヒット＝人生初のサヨナラなんて劇的なことが起きるし。 美恵子の2番手ピッチャー背番号18番。4回途中からよく投げました。高校野球で背番号18番が接戦で長いイニングを投げることはまずないですよね。熊子の月田投手は9回あと1人で力「尽きた」って感じです。9回表はたったの1点しか取れず、2アウトから長打と確かに運もなかったですね。 でも、敗者は誰にでもやって来ます。最後はみんな負けるのだから。 つらい思いをした熊工ナイン（特にエラーした選手）、人生は長い! 失敗は誰にでもある。俺なんて失敗だらけだ。自分を責めなくていい。今後の人生の踏み台にすればいい。 三重県代表は10年ぶりの初戦突破だとか。おめでとうごさいます!