TOKYO ACT 44

及川拓郎活動日誌。

反省会。と飲み会。

2007-05-27 01:14:14 | Weblog

昨日の日記を読み返してみて赤面した。明らかにテンションがおかしい。「私」とか言ってるし。書いているネタは真実なのだが、文章が支離滅裂で意味が解らない。徹夜明けというテンションのせいだろうが、いかんせんどうしたものか。
けれども「!」の多様に、何だか楽しそうな感じがしてちょっと微笑ましかったりもする。
なぜだか執拗なほどウエストポーチに食いついているが、今考えるとそこまで楽しげなネタだろうか?普通に現場でスタッフしてるし。エンヤも死んでないし。ここまで来ると、自分の中に誰かがいるような恐怖感に襲われたりもする。
やばいと思い、ブログ執筆前にメールで送ったとある原稿を読み返してみたが、こちらの方はまともで安心した。
徹夜明けでもあまりはしゃぐな。この言葉を肝に銘じて、これからは生きて生きたいと思う。

今日は夕方まで爆睡して、そのあとクリエイティブアドバイザーを務めた映画の予告編製作。夏のイベント上映後、秋にはDVDが発売される模様。詳細は追って。

7時から中野にて、某プロダクション内劇団の飲み会に参加。スケジュールの都合でかなり迷ったのだが、今年も作・演出をやることにした。やります。がっついていきます。ふざけんな。

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別世界の住人たち

2007-05-26 07:22:30 | Weblog

私の家のすぐ近所に小さな公園がある。取りたてて特徴がない公園なのだが、やたらとベンチの数が多くて、仕事に疲れたときなどはそこでまったりするのが習慣となっている。この公園、本当に私の家のすぐ傍にあって、部屋の窓を全開にすると公園で子供たちが遊ぶ声などがよく聞こえる。
 
毎朝十時くらいだろうか?私は大体深夜に仕事をして、打ち合わせがない限りこの時間からぷらっと眠り始めるのだが、決まって数十人の子供たちのはしゃぐ声が聞こえてくる。その声の数から、私は近所の保育園か何かの散歩コースになっているのだとばかり思っていた。しかしその考えは呆気なく崩れ去ることになる。 
ある日その時間帯に公園の前を通りかかると、そこにいたのは何と、ベビーカーを押した数十人の奥様方。そして公園を所狭しと走り回る、これまた数十人の子供たち。
保育園じゃない。これは…公園デビューだ!いやいや、デビューしすぎだろ!どう考えても人口密度的におかしいし。ぎゅうぎゅうになってまでおしゃべりしたいものなのか?普通に子供泣いてるし。
 
そしてこの公園、何がそうさせるのか、ちょっと『別世界』に行っている人たちのたまり場でもある。 
例えば、「病院じじい」。彼は週に三回ほどこの公園に出没する。何がおかしいかって、彼はいつもパジャマ姿だ。そして脇には点滴のガラガラを携えている。そして挙句の果てには、うつろな表情で不気味なダンスをふらふら踊っているのだ。そして必ずと言っていいほど、家族が「いたいた!」と捜しに来る。病院じじいは悪びれる様子も見せず、ふらふらと踊りながら家族たちに連れられていく。「いたいた!」じゃなくてさ。ちゃんと見張っとけよ。家族!
 
次に、「カンフー夫婦」。ゴロは悪いが、彼らはちょっと凄い。深夜私は、公園脇の自販機に缶コーヒーを買いに行くのだが、二回に一回の割合で彼らに遭遇する。彼らはお揃いのジャージに身を包み、真っ暗闇の中…戦っているのである。カンフーで!しかもずば抜けて早い。まるで全盛期のジャッキーとユンピョウのやり取りを見ているかのようなやり取りで、そこに効果音をつけたらそのままスクリーンで通用するんじゃねぇかという位に完成度が高い。挙句の果てに公園にある遊具なども使い出し(ブランコとか滑り台とか)、心の中に流れるのはプロジェクトAのテーマである。
しかし一体、何を仮想して訓練しているんだろうか、彼らは。常日頃から誰かに命を狙われている夫婦なのだろうか?そこまで頑張んなくても…とは思うのだが、いかんせん完成度が高すぎて、呆然と魅入るしか私に残されたすべはないのである。
 
最後に「教祖さま」の登場だ。勝手に私がそう呼んでいるのだが、その外見は某犯罪宗教団体のかつての教祖にそっくりである。小太りで肩まで伸びた髪にぼうぼうの髭。そしてそのファッションが凄い。雨の日でも半袖、短パン、サンダル。そして挙句の果てにはウエストポーチ。ウエストポーチって!いまどきウエストポーチって!常にこの格好で、公園のベンチにでーんと座ってらっしゃる。
けれどもだ。彼の教祖さまたる所以はその行動にある。彼は常に使い古されたラジカセを持っていて、そのラジカセから流れてくるのはお経!大音量のお経にのせて、彼は何かをぶつぶつ唱えてらっしゃるのだ。まんまじゃん!まんま教祖さまじゃん!そう。彼はまさしく教祖さまなのだ。

ある日家で原稿を書いていたら、開け放たれた窓から教祖さまの怒鳴り声が聞こえてきた。誰かと喧嘩してんのか?と興味を惹かれ、私は下駄をつっかけて慌てて公園に向かった。すると…。教祖さまは、ラジカセから流れるお経をバックに、携帯に向かって誰かに怒鳴っていたのである。

「ほら!だからいつも言ってるじゃねぇか!何でそんなことしたんだよ!死ぬぞ!死んじゃうぞ!今すぐ行け!ほらあそこ。…雷門?今すぐ浅草の雷門行って、お参りしてこい!」

どうやら宗教上のトラブルのようである。しかしだ。現代社会において、このままでは死んでしまう状況というものはそうそうあるものではない。しかもその状況は浅草の雷門に参ることで解決されるものらしい。私は大いに興味を惹かれた。どんな宗教なんだ、いったい。
あるときなんて大音量でエンヤを流していて、その神々しさから一瞬「入信しようかな」と思ったほどだ。それにしてもウエストポーチととエンヤ。これほどまでにミスマッチな組み合わせがあろうか。エンヤもまさかこんな男に愛聴されているとは露ほども思わなかったろう。草葉の陰から泣いてるに違いない。いや、死んでないし。

一度など、前述の公園デビュー組とバッティングして、そりゃま、大変なことになっていた。大音量でお経が流れる中、それに負けじと奥様方がしゃべるしゃべる。子供たちも騒ぐ騒ぐ。それぞれがそれぞれの世界に没頭し、まるで自分たちだけがこの公園の支配者であるかのような無関心ぶり。シュールな。あまりにもシュールなその光景に、私は現代のアウシュビッツを見た(何だそりゃ)。
 
しかしだ。暇があれば通い詰め、ブランコに乗りながら野良猫にうまい棒を分け与えている私も、彼らからしてみれば『別世界』の住人と思われているのかもしれない。「おいおい、あの髭また来てるよ」って。
 
そういえばつい先ほど、旅に出ている恋人から久し振りにメールが届いた。本文には「ペンタゴン」という文字のみ。意味が解らずそのまま放置していると、「何で返事くれないのよ!」という怒りのメールが届いた。しかし考えてみてほしい。「ペンタゴン」だ。このメールに、いったい何と返すことが正解なのか。誰かこの問題に対する答えを教えてほしい。



ほんとうに怖い童話(ぶんか社)誌上にて、
『アヴァロン・ベイビーズ』(画:森園みるく 原作:及川拓郎)好評連載中!
今月号では、妖精猫たちが猟奇殺人に挑む!らしいぞ!


※写真提供・ぶんか社(画・森園みるく)

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撮影終了。そして理不尽な警官。

2007-05-17 03:46:50 | Weblog

朝もはよから親の仇かと言わんばかりに車を撮りまくり、どうにか無事に全ての撮影が終了した。車というものはなかなか言うことを聞いてくれないものであり、というよりも言うことを聞いてくれたらそれはそれで怖くもあるが、わずか三カットの撮影にかなりの時間を費やしてしまった。某監督ならば「自分でNG出した分のフィルム買って来い!」と怒鳴り散らしている所であろうが、いかんせん相手は車であり、我々もフィルムではなくたかだか千数百円のテープを使っているわけで、いくらNGを重ねようがそんなことはどうでもいいのである。時間が許す限りは。

それよりもこの日の問題は「春の安全取締り強化月間」という公務を担っている警察だった。
終了直後に、制作車を運転していた制作部のチヒロが、オレンジラインを超えた超えないで警官と揉め始めた。彼は堂々と路駐していたタクシーを避けるために少しだけセンターラインをはみ出しただけなのだが、警官は「違反ね」と冷たく違反切符を切る。そしてチヒロは大声で警官に怒鳴り始めた。彼にとっては免許を取得してからこれまで、無事故無違反で通してきたというプライドなり誇りなりもあるのだろうが、公衆の面前でああも我を忘れて怒鳴り散らせるという度胸に俺は笑ってしまった。往々にして怒っている人は滑稽である。そしてなぜか涙目である。

一時間ばかりの口論の末、結局違反金(六千円)を払うということで一応の決着をみせたのだが、やはり警察は理不尽だと思った。帰り際、その警官は傍らの若い巡査と「お前今日何件?」「まだ七件っす」などという会話をしていたのだ。ノルマなりなんなりがあるのだろうが、今話すことじゃないだろう。傍らではチヒロが怒鳴り疲れておかしなテンションになっているのに。

そんな俺も、上京したての十九歳のとき、警察のご厄介になったことがある。手錠をはめられ、二泊三日留置所に入れられた。幸い未成年だったため家庭裁判所での厳重注意ということで前科者にはなっていないが、そのときは出所したら必ずこの留置所に火をつけてやると思うほど追い詰められた。そのときの罪名は…と、これは長くなるのでまたの機会に。

それにしても…。
彼は立ち直っただろうか?

写真は車庫入れをしている感じの俺(無免許)。

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撮影、編集、そして撮影。

2007-05-16 02:18:46 | Weblog

先週からとあるミュージッククリップの撮影。
音源の発売が今月末なので、詳細は改めてその頃に書くが、明日は撮影最終日にして車両撮りの日である。この日のためにAPである腐れ縁の木村さん(仮名)が、ベンツのオープンカーを手配してくれた。
ここ最近はCMとかPVとかVPとか、なぜか車を演出する機会が多いのだが、はっきり言って車に興味は無い。というか免許が無い。車よりも自転車が欲しいんだ俺は。
撮影の合間に編集作業を続けているわけだが、かなりハードボイルドな画が撮れていると思う。曲は決してハードボイルドではなく、むしろマイブラなのだが、画はかなりハードボイルドだ。特にロケ場所のバーの店長(友情出演)と演出部のケイゴ(ウチトラ)が。
そんなこんなで皆。吉祥寺、ハモニカ横丁にある『Jolly Pad』に行こう!


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