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音声判断、脳活動に違い 積山・熊大教授ら解析

2016年11月08日 11時35分20秒 | 医療情報
音声判断、脳活動に違い 積山・熊大教授ら解析
2016年11月7日 (月)配信熊本日日新聞

 人の話を聴くとき、日本人は耳からの聴覚情報を重視し、欧米人は口の動きなどの視覚情報も活用する―。こんな結果が、熊本大文学部の積山薫教授(認知心理学)らによる脳活動の研究で明らかになった。
 例えば、「ガ」という口の動きの映像に、「バ」と発音する音声を流す。何と聞こえたかを問うと、英語を母語とする人は視覚に引きずられ、両者の中間的な音「ダ」と答えることが多いという。この現象は1970年代に英国で研究され、研究者の名前にちなみ「マガーク効果」と呼ばれる。ところが、日本語を母語とする人は「バ」と答えることが多いという。
 積山教授らは、英語を母語とする留学生と日本人各約20人を対象に、脳の活動をMRIで計測した。解析した結果、英語母語者は聴覚と視覚をそれぞれつかさどる部分が情報処理の早い段階で直接結合していた。日本人の場合は上側頭溝[じょうそくとうこう]と呼ばれる部分を経由し、聴覚と視覚の情報が交わることが分かった。英語母語者がより視覚の影響を受けやすい、と裏付けられたという。
 積山教授が久永聡子研究員らと行った別の研究では、目の前の相手の話を聞く際、英語母語者の視線は口元に集中し、その動きで音声を判断していることが分かった。日本人の場合は視線が目や鼻などに分散しており、聴覚情報だけの方が音声判断が速いという。
 積山教授は「日本語は音韻の数が少なく聞き取りやすい。英語はRとL、BとV、SとTHなど日本語にない区別があり、相手の舌や口の動きを見ることで、聴覚情報を補っているのではないか」と分析している。
 両論文とも英の電子科学誌に掲載された。
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