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若者の心停止、遺伝子が関係 不整脈・心筋症の割合高く

2017年06月14日 19時17分29秒 | 医療情報
若者の心停止、遺伝子が関係 不整脈・心筋症の割合高く
2017年6月14日 (水)配信朝日新聞

 元気な若者やスポーツ選手の心臓が突然止まり、亡くなってしまうことがある。「心臓突然死」と呼ばれるこうした事態の一部に遺伝子が関わっていることがわかり、対策に生かされ始めた。ただ、居合わせた人がためらわず救命に取り組むことも欠かせない。
 総務省消防庁によると、2015年に心臓に問題が起きて心停止し、医療機関に運ばれた人は全国で7万人以上。うち9割近くが亡くなったとみられる。
 心臓突然死の実態はあまりよくわかっていないが、日本医科大の清水渉(わたる)教授が過去の報告から推計すると、半数ほどは心筋梗塞(こうそく)や狭心症が占める。たばこや高血圧などが原因になりやすく、中高年に多い。
 一方、35歳前後やそれよりも若い年代では、遺伝子異常がかかわる不整脈の病気や心筋症といった病気の割合が高くなるという。
 十数年前。近畿地方の中学校プールで泳いでいた2年生の男子生徒が、急に底に沈んでしまった。友人らが引き上げ、教員が胸骨圧迫(心臓マッサージ)をして搬送。生徒は助かった。
 生徒は不整脈を起こしやすい生まれつきの病気「QT延長症候群」とわかった。心電図に特徴的な波の形が表れ、突然死につながる危険な不整脈を起こしやすい。1千~2千人に1人の割合でいるとされる。
 患者の多くは、遺伝子のタイプで主に三つの型にわかれ、危険な不整脈を招きやすい誘因や効果のある薬が違うことがわかってきた=図。遺伝子診断で型は判別できる。
 小中学校の心電図検査から見つかることが多く、生活上の注意と服薬で危険な不整脈の確率を減らせる。ただ、学校検診だけでは判別が難しいこともあるという。清水さんは「運動中に倒れるといった経験がある場合は、循環器の専門医を受診してほしい」と話す。
 特に子供の突然死の原因として多いのは、心筋が異常に厚くなる「肥大型心筋症」。遺伝子の関わりが指摘されるが、対策につながった例はまだ一部だ。
 心筋の厚みが増していると、病気も進んだと判断するのが一般的という。金沢大の藤野陽(のぼる)准教授は「症状は様々で、ごく軽いままの子もいる。診断されても悲観せず、専門医と対策を話し合って」と助言する。
 こうした病気では激しい運動は避けたほうがいい。状態によって、心停止状態から回復させる「除細動器」を体に埋め、いざという時に備えることもある。
 40~50代の男性で起きやすい遺伝性不整脈の「ブルガダ症候群」は、睡眠中や安静時に危険な不整脈に見舞われやすい。まだ研究段階だが、特定の遺伝子異常があると再発しやすいことがわかり、突然死の予防に生かされようとしている。
 ■ためらわず心肺蘇生・AED
 今年3月、名古屋市であった二つのマラソン大会に出場した20代から40代の女性3人が倒れ、心肺停止状態になった。医療スタッフらが自動体外式除細動器(AED)を使うなどして助かったという。
 健康と思われた人でも心停止は起こるといわれ、全ては防げない。いざという時の周囲の対応は重要だ。
 目の前で人が倒れ、呼吸がおかしい場合は心停止の可能性がある。周囲に救急車やAEDを頼みつつ、心臓マッサージをする。AEDが届いたらためらわずに使う。日本AED財団専務理事の石見拓・京都大教授によると、居合わせた人が心肺蘇生をすると生存率は2倍弱、AEDを使うと2倍ほど高まる。
 石見さんによると、学校など公共施設へのAEDの設置は進んでいるが、まだ十分には使われていない。また、心停止の7割ほどは自宅で起きており、「今後は集合住宅やコンビニなど、より身近な場所での整備を呼びかけたい」という。(田村建二、水野梓)
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