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若年性脳梗塞 新治療が注目 福井赤十字病院 首の動き制限し動脈解離修復

2016年09月15日 20時45分57秒 | 医療情報
若年性脳梗塞 新治療が注目 福井赤十字病院 首の動き制限し動脈解離修復
2016年9月15日 (木)配信福井新聞

 脳の血管が詰まって脳組織が壊死(えし)し、その部位や程度によっては重い後遺症を残す脳梗塞。中高年以上に多くみられるが、10~30代の若年層で発症する場合も少なくない。この「若年性脳梗塞」の原因の一つである頸部(けいぶ)(首)の過剰な動きに起因する動脈解離に対し、福井赤十字病院(福井市)では、副作用を伴う薬を使わずに解離を修復し、再発を防ぐ新たな治療に力を入れている。

(前田和也)

 若年層が脳梗塞になった場合、心臓や脳血管の疾患、あるいは血液の特殊な病気がまず最初に疑われるが、スポーツや仕事などで過剰に首の運動をする機会が多いことから、首の骨の中を通る椎骨(ついこつ)動脈の異常が原因となるケースがある。

 異常の主なものは、血管の壁が裂けて血栓が生じやすくなる動脈解離。解離した血管の治療には、血管内を意図的に詰めたり、ステントという道具を用いて血管の壁を修復したりするが、通常これらの治療後には、「抗血栓薬」という出血が止まりにくくなる副作用がある薬を長期間内服する必要がある。

 ただ、過剰な首の運動が原因とみられる場合、運動を制限して安静を保つと、その間に血管内膜の再生が進み、解離が修復される傾向がある。そうなると抗血栓薬の内服は不要。仕事や生活習慣などで運動を制限することが難しい場合には、脊椎を固定する手術により首が動きすぎないようにすることで修復を促し、やはり抗血栓薬を内服せずに再発の予防が可能になる。

 同病院脳神経外科の戸田弘紀部長によると、椎骨動脈の異常はしばしば見落とされ、原因不明の脳梗塞として扱われるという。「若い人が脳梗塞を患い、その原因が分からない場合には、首の血管、特に椎骨動脈を調べることが大事」と戸田部長は訴える。

 戸田部長ら病院内外の6人でつくる研究グループは、20代後半のある患者の治療内容をまとめた報告書をヨーロッパ神経外科学会の機関誌に寄稿、7月に電子版に掲載された。戸田部長は「副作用のある薬が要らなくなるため、中高年に比べてより長期間の経過観察が必要な若い患者にとって、とても意味のある治療だ」と話している。
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