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進行すい臓がんで新治療 富山大附属病院、北陸初

2017年09月19日 17時40分28秒 | 医療情報
進行すい臓がんで新治療 富山大附属病院、北陸初
2017年9月15日 (金)配信北日本新聞

 富山大附属病院(富山市杉谷)は、すい臓がんが進行し、腹膜にがん細胞が転移した患者に対する新たな治療をスタートさせた。抗がん剤をおなかの中に直接注入する方法と、点滴での投与を組み合わせた治療で、臨床研究として行う。北陸での実施は初めて。これまでは有効な治療法がなかったが、新治療の研究では転移したがん細胞が消えた患者も確認されている。
 すい臓がんは、症状が出にくく早期発見が難しい上に、転移しやすいことで知られる。2013年のオランダの論文では、おなかの内側や臓器の膜に、がん細胞がちらばったように転移する「腹膜播種(はしゅ)」の状態で発見された場合、余命は6週間と報告されている。
 新たに始めたのは、腹膜播種に対する治療で、関西医科大、名古屋大などとの共同臨床研究として行う。おなかの皮膚の下に、抗がん剤の注入口となる直径約3センチの装置「腹腔(ふっくう)ポート」を埋め込み、そこからチューブを介しておなかの中に薬を直接入れるのが特徴。薬は、卵巣がんや肺がんなどの治療に使う抗がん剤「パクリタキセル」を用いる。同時に、点滴で、14年に承認された新しい抗がん剤「ナブパクリタキセル」など2種類も投与する。週に1度のペースで投与し、通院での治療が可能という。
 4月に富山大大学院消化器・腫瘍(しゅよう)・総合外科に赴任した藤井努教授(49)が、前任地の名古屋大で関西医科大と共同研究してきた治療法を発展させた。
 藤井教授は、すい臓がん治療・すい臓手術が専門。ポート設置による腹腔内投与は通常、胃がんや卵巣がんなどの治療で用いられるが、藤井教授らは3年前から、すい臓がん治療に応用。飲み薬の抗がん剤と併用した場合の臨床試験では、患者33人のうち、18人で腹膜に転移したがん細胞がなくなり、8人は元凶のすい臓がんの切除手術が可能になった。飲み薬併用の治療法は3月に厚生労働省の先進医療に認定され、富山大でも実施の準備を進めている。
 藤井教授によると、今回、臨床研究で点滴に用いる薬は、これまで併用してきた飲み薬より強い効果がある。藤井教授は「諦めざるを得なかったような状態のすい臓がんでも、新しい治療の選択肢ができ、治る人も出てきたことを知ってほしい」と話している。
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