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(患者を生きる:3172)感染症 トキソプラズマ症:5 情報編 生肉・猫のふんに注意を

2016年11月05日 16時58分38秒 | 医療情報
(患者を生きる:3172)感染症 トキソプラズマ症:5 情報編 生肉・猫のふんに注意を
2016年11月4日 (金)配信朝日新聞

 トキソプラズマは寄生虫の一種で、哺乳類や鳥類の筋肉、脳などにいる。猫が感染すると一時期ふんに混じって排出され、ふんから土や砂の中にばらまかれる。人への感染は、トキソプラズマがいる肉を十分に加熱しないで食べたり、猫のふんの処理や土いじりをした時に口などから入ったりして起きる。
 国立感染症研究所寄生動物部第1室の永宗喜三郎(ながむねきさぶろう)室長(49)によると、日本人の約1割、欧州や南米では約半数の人に感染歴があるという。健康な人が感染しても、風邪のような症状が出たり、首のリンパ節が腫れたりすることがあるものの、症状が軽くて感染に気付かないことがほとんどとされる。
 連載で紹介した東京都の女性(36)のように、感染歴がなくて抗体を持っていない場合、妊娠中に感染すると胎盤を通じて胎児にうつる恐れがある。抗体を持つ妊婦は地域によりばらつきがあり、4~15%という調査結果もある。
 母子感染に詳しい吉田産科婦人科医院(埼玉県入間市)の小島俊行・母子感染研究センター長(64)は「自費になるが、妊娠初期に検査で抗体の有無を確認しておくといい」と話す。妊娠中の感染がわかった場合、早い段階で薬による治療を始めれば、母子感染の危険を減らせるという。
 胎児に感染する確率は、妊娠末期になるほど高くなり、胎児に感染した場合に症状が重くなるのは妊娠初期ほど高いとされる。胎児に感染すると、死産や流産につながるほか、生まれた子どもに視覚障害や知能の発達の遅れ、手足のまひなどが出ることがある。ただ、小島さんは「胎児が感染しても9割は症状が出ず、先天性トキソプラズマ症と診断されるのは約1割」と説明する。
 妊娠中に感染しないためには、まず加熱が不十分な肉を食べないことだ。肉の中心部の色が変わるまで熱を加えれば、トキソプラズマは死滅する。ガーデニングなどをする際も手袋をして、終わったら必ず手を洗う。飼い猫のふんの処理は、ほかの人にしてもらうようにする。
 予防法は、患者会「トーチの会」のサイト(http://toxo-cmv.org/)にある注意事項11カ条が参考になる。
 (宮島祐美)
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