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(学びを語る)独創的な研究 まず「面白さ」、よく遊ぼう 東山篤規さん

2017年04月04日 16時06分46秒 | 
(学びを語る)独創的な研究 まず「面白さ」、よく遊ぼう 東山篤規さん
2017年4月3日 (月)配信朝日新聞

 人を笑わせ、しかも、考えさせる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」。実は、日本の研究者が10年連続で受賞している。ユーモアに満ち、しかも独創的な研究は、どのような発想から生まれているのだろうか。
 ■イグ・ノーベル賞を受賞した立命館大学特任教授、東山篤規さん
 前かがみになり、股から後ろをのぞくと、ものが小さく見える「股のぞき効果」の研究は学問的な興味から始めた。
 「何の役に立つのか」と聞かれるが、当面、何の役にも立たないし、立たなくていいと思っている。我々の見ている世界が、身体活動とどう関係しているのか――。それを知りたいという知的好奇心を満たしたり、人々を喜ばせたりしたという意味で、十分役に立っていると思う。
 この研究は、若い頃に出会った「垂直・水平錯視」の研究が原点になった。縦横比の同じビルを正立して観察すると、縦が横の1・3倍ほど長く見えたが、地面に横になると、縦と横が同じに見え、とても面白かった。
 学問は、「学び」が先にあるのではなく、「面白さ」が先にある。楽しく経験したことを突き詰めていくときに学びが生まれるといっていい。私は「よく遊び、よく学べ」という言葉を大切にしている。物の見方を考えたり、上品な書き方をしたり、科学的な体裁を整えたりすることは学校で学べる。しかし、根幹は遊ぶことにある。
 今はすぐに研究結果が出る研究を求められる傾向があり、若い研究者は気の毒だ。私の研究はほとんどお金がかかっていない。研究費の支援が得られなくても、あきらめず、限られた予算の中で面白い研究をやればいい。
 シカのふんは一見すると役に立たないが、発酵して微生物を育てる。どの視点でものを見るのかを考えることが大切だ。役に立たなくても、面白いものはある。遊びは手探りだから面白く、努力もできるものだと思う。(聞き手・杉原里美)
     *
 ひがしやま・あつき 立命館大学総合心理学部特任教授。1978年、大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程退学。96年から立命館大文学部教授。2016年9月、イグ・ノーベル知覚賞を受賞。
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