日々

しあわせにと祈る

24時間365日が商機生む 超高齢化、急ぐ対応 「1964の記憶」「安全への挑戦」

2017年05月03日 21時48分47秒 | 地域
24時間365日が商機生む 超高齢化、急ぐ対応 「1964の記憶」「安全への挑戦」
2017年5月2日 (火)配信共同通信社

 北九州市八幡西区にある介護付き有料老人ホーム「さわやか鳴水館」は、警備大手ALSOKの「みまもりタグ」を使って、地域の見守りネットワークづくりに取り組んでいる。タグは高齢者が履く靴に取り付け、もし1人で外に出て戻って来ないとき、どこにいるかをタグから出る電波を頼りに見つける仕組みだ。
 「ショートステイでここに来た人、あと社会貢献として認知症による家族の徘徊(はいかい)で困っている近くの家にも配っています。心配なときに連絡してもらえれば、インターネットの専用ページで居場所を捜します」
 老人ホームを運営する「さわやか倶楽部」の営業促進課長、肥後邦彦(ひご・くにひこ)(40)が説明する。このタグのメリットは、小型で1年間は充電する必要がないことだ。タグが発する電波は、スマートフォンに専用アプリをインストールしたボランティアの人が近くを通れば、そのスマホを経由して送られる。
 「衛星利用測位システム(GPS)を使って居場所を捜す端末もありますが、値段が高い上に2、3日に1度充電が必要となります。高齢者が実際に持って出てくれるかどうかも心配です。それに比べてタグは、靴にあらかじめ付けてあるので確実に捜せます」
 セコム、ALSOKは競うようにサービスを展開する。ホームセキュリティーから、端末を使った高齢者や子どもの居場所の確認に加え、独り暮らしする人の見守り、空き家となった留守宅の管理、そして病院や介護施設の経営にまで乗り出した。全てが超高齢社会への対応だ。
 ALSOK会長の村井温(むらい・あつし)(74)は言う。「高齢世帯ではセンサーを使って、トイレの使い方などから元気に過ごしているかどうかを確認し、問題があれば別の所に住んでいる家族に連絡します。日本中に拠点があって24時間365日、いつでも駆け付けられる警備会社の役割はこれからもっと重くなります」
 セコム理事の安田稔(やすだ・みのる)(63)も「家族の健康までトータルに見守ることが、本当の安全・安心です。ホームセキュリティーの利用者が体調を崩したときには、病院や介護施設に入れるようにしています」と話す。
 東京ビッグサイトで3月に開かれたセキュリティーショー。セコムは時計のように手首に着ける「マイドクターウオッチ」の紹介に力を入れた。居場所確認に健康管理、救急対応のサービスも組み合わせている。
 「外に出ていてもどこに居るか分かります。もし転倒したり、体調不良で動けなくなったりしたときは、自動でセコムに緊急通報し、必要であれば救急車も手配します」
 ショーではこのほか、小型無人機ドローンを使った大規模太陽光発電所(メガソーラー)や橋を点検するシステムから、ロボットを使った警備、さまざまな防犯カメラ、入退室や機密情報の管理なども展示された。
 「人口急減の局面に入って警備業界の人手不足は深刻で、警備の効率化が重要になります」と安田。商機を生む超高齢化社会が、一方で業界を苦しめている。
 警備会社は2015年末で全国に9千社を超え、ガードマンの数は約54万人。自衛官、警察官を合わせた人数に匹敵する一大産業だ。暮らしの安全・安心を守るサービスを提供する「社会システム産業」(セコム)を構築するため多角化を進める。だが業務の枢要はあくまで警備である。
 20年の東京五輪・パラリンピックに焦点を当て、新しい警備システムの開発に力を入れている。五輪では1972年のミュンヘン事件以降、テロ対策が喫緊の課題となっているからだ。(敬称略、文・諏訪雄三)
ジャンル:
きいて!きいて!
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 婆の二男は中学で「テンパー... | トップ | 胎児性患者「健康な自分を知... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

地域」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL