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杉田玄白の「解体新書」紙芝居に…没後200年

2017年05月15日 20時14分17秒 | 地域
杉田玄白の「解体新書」紙芝居に…没後200年
2017年5月12日 (金)配信読売新聞

 県立こども歴史文化館(福井市城東)が、日本初の西洋解剖書の訳本「解体新書」を著した小浜藩医、杉田玄白(1733~1817年)の業績を楽しく知ってもらおうと、史実を基にした紙芝居「杉田玄白『解体新書』ものがたり」を制作した。
 玄白の没後200年記念で企画し、「子どもたちが福井ゆかりの先人に親しみを持つきっかけになれば」としている。
 紙芝居は、物語を記した18枚と写真や図の補助資料2枚。資料や文献を参考に、かみ砕いた文章と会話で物語を作り、絵は学芸員の奥田陽子さん(34)が担当した。
 解体新書は、玄白や前野良沢らがオランダ語の医学書「ターヘル・アナトミア」を翻訳して刊行した。紙芝居では、遺体を解剖する「腑分け」で、本物の肺や肝臓を見た玄白らが、オランダの本の通りなのに驚く様子を紹介。「オランダ語を漢字にすれば、漢字を使う国々の医者が正しいことを学べて、もっと病人を救える」と翻訳を決意し、やり遂げるまでを丁寧に描いている。
 玄白らがそれまで信じていた五臓六腑説との違いを比べられるよう、同じ場面で表現。腑分けのシーンは、あえて臓器ではなく体の内部をのぞき込む玄白らの顔にした。奥田さんはその理由を「描いていない部分を子どもたちに想像してほしい。そこが紙芝居の面白さ」と話す。
 物語の導入部分では、解体新書の100年前にさかのぼり、鍼術の第一人者だった福井藩医、吉田一貞が〈腹の虫〉をハリで治したと伝わる話にも触れている。
 紙芝居は同館のイベントや出前教室などで活用する。担当する学芸員の宮川陽子さん(41)は「それぞれの登場人物のせりふや擬態語の表し方に工夫した。子どもたちにどんどん物語の中に入ってきてほしい」と期待する。
 1300部を発行。県内外の教育施設に配布、希望者には1部800円で販売する。問い合わせは同館(0776・21・1500)。(渡辺彩香)
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