日々

穏やかな日々を

「患者平等に」願い届く 再発男性、勝訴喜び

2017年12月12日 23時40分32秒 | 事故事件訴訟
「患者平等に」願い届く 再発男性、勝訴喜び
2017年12月12日 (火)配信共同通信社

 「国はいまだに責任逃れを続けている。平等に扱ってほしい」。提訴から9年。慢性肝炎に苦しむ患者の思いが司法に届いた。原告で福岡市に住む男性(59)は病気が再発し、退職を余儀なくされた。投薬治療などの費用負担にも悩まされている。全面勝訴となった11日の福岡地裁判決に「長かったが、勝ててうれしい」と喜びを語った。
 男性は大学卒業後、福岡市の職員となり、生活保護者の家庭を訪問するケースワーカーだった。激務だったが、さまざまな事情を抱えた受給者に寄り添う仕事にやりがいを感じていた。
 29歳の時、突然生活が一変した。「立ち上がれない」。昼食中、足に力が入らなくなった。病院で検査を受け、B型肝炎だったことが分かった。「何で自分がこんな病気に」。治療の副作用で髪は抜け、職場に復帰しても、家庭訪問を重ねる体力がなくなっていた。
 症状は数年後に治まり、結婚もした。「肝炎は終わった話だと思っていた」と当時を振り返る。
 だが、50歳に差し掛かった頃に再発した。以降、入退院を繰り返し、早期退職の形で、数年前に辞めざるを得なかった。
 提訴したのは最初の発症から21年後。もう1年早ければ、特別措置法に基づいて国から1250万円が給付されていたはずだった。裁判では「20年の壁」が立ちはだかり、国が提示した額は300万円だった。
 「提訴が遅れたのは国が長年、責任を認めなかったからだ。ばかにしている」。生涯続く投薬の費用を考えると、1250万円でも不安が残る。
 この日、体調不良のため自宅で結果を待った。男性は「判決が自分と同じ立場の人たちの救済につながってほしい」と話した。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

在宅医療の市町村向け解説 「医療新世紀」

2017年12月12日 23時31分07秒 | 行政
在宅医療の市町村向け解説 「医療新世紀」
2017年12月12日 (火)配信共同通信社

 医療・介護専門職の18団体でつくる「日本在宅ケアアライアンス」が、市町村の職員に在宅医療について知ってもらおうと、基本的な用語や普及に向けた要点を解説した冊子「私たちの街で最期まで」を発行した。
 在宅医療・介護の具体的なサービスを紹介したほか、医師だけでなく理学療法士や栄養士など多職種が携わり、患者の生活を支えることの大切さを分かりやすく説明している。医療や介護、住まいを一体的に提供する「地域包括ケア」構築のノウハウも盛り込んだ。
 冊子は無料(送料は自己負担)で、一般市民も申し込み可能。氏名、住所、電話番号などを記入してファクス03(5470)6768に申し込む。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12人目出産、家族全員で立ち会い 京都市長が祝い品

2017年12月12日 23時26分08秒 | 行政
12人目出産、家族全員で立ち会い 京都市長が祝い品
2017年12月7日 (木)配信京都新聞

 12人目の赤ちゃんを出産した京都市西京区の女性に6日、門川大作市長が祝いの記念品を贈った。
 看護師奥西恭子さん。9月下旬、会社員の夫正樹さんとの間に、5女となる心祢(ここね)ちゃんを出産した。きょうだいは高校3年の長女(17)から2歳の7男までおり、出産は家族みんなで立ち会った。市などによると、12人を出産したケースは近年極めて珍しいという。
 この日は3カ月健診で訪れた足立病院(中京区)に門川市長が訪問。お祝い文と、8カ月健診でプレゼントする絵本の5冊セットを手渡した。
 奥西さんは大変ながらも家族で支え合う育児生活に触れ、「子どもたちが笑ったり喜んだりしてくれるのが楽しい」と語った。また「教育費がかかるが、議論になっている教育無償化でも非課税世帯がメインなので、子どもの数も考慮してもらえれば」とも話した。
 門川市長は「奥西さんの体験を発信できるような方法を考えたい」と答えた。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「きついシフト」早死にリスク 京都府立医大、マウスで実験

2017年12月12日 23時20分09秒 | 教育
「きついシフト」早死にリスク 京都府立医大、マウスで実験
2017年11月24日 (金)配信京都新聞

 頻繁に明暗周期を変える「きついシフト」で長く生活するマウスは慢性的な炎症を起こして早死にする可能性が高いことを、京都府立医科大の八木田和弘教授と南陽一研究員らが突き止めた。心身の健康を守る労働環境を考える参考となり得る。日本睡眠学会誌にこのほど発表した。
 明暗周期の実験では、照明のオンとオフで、人工的にマウスへ昼夜のリズムを感じさせる。明暗周期を変えた場合の短期的な影響については、前倒しに変えた方が、後ろ倒しにするよりマウスにストレスがかかるという報告がある。グループは、交代制勤務(シフトワーク)が根付いている現代社会の現状に合わせ、シフトの組み方の違いが健康に与える長期的な影響を調べた。
 グループはオスのマウス48匹を使って実験。明暗周期が4日ごとに8時間前倒しされる「きついシフト」群と、7日ごとに8時間後ろ倒しになる「緩いシフト」群に分けた。平均寿命が約2年半であるマウスで、大人になってから630日間、各シフトで生活させた。
 結果、きついシフトのマウスでは活動する時間帯がばらばらになり、明暗周期の変更に対応できなかった。緩いシフトでは、暗い時間に活動するという夜行性の習性を保ち、明暗周期の変更に同調していた。きついシフトのマウスの方が緩いシフトより死亡率が高い傾向にあり、体内に慢性的な炎症が起こっていた。
 八木田教授は「今後、さらに多くの個体を用いた実験が必要だが、明暗周期の頻繁な変更が健康を害する可能性を示唆する」と話す。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

iPSを使わずに腸細胞作製に成功 九大グループ

2017年12月12日 23時12分14秒 | 教育
iPSを使わずに腸細胞作製に成功 九大グループ
2017年11月13日 (月)配信西日本新聞

 マウスの皮膚細胞やヒトの血管細胞から、腸になる前段階の腸前駆細胞を作ることに、九州大生体防御医学研究所の鈴木淳史教授らの研究グループが世界で初めて成功した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使わずに、短期間で効率的に組織細胞に分化させる「ダイレクトリプログラミング」という手法を用いた。腸疾患の病態解明や創薬への応用が期待されるという。
 研究成果を9月下旬、米科学誌「セル・ステム・セル」電子版に発表した。
 グループが、マウスの皮膚細胞に4種類の遺伝子を加えて培養したところ、マウス胎児のものと同じ性質の腸前駆細胞に分化した。これをマウス成体の腸幹細胞へと成長させ、大腸炎を患ったマウスの大腸に移植すると、炎症が改善し、腸の一部として機能したことが証明された。
 この4種類の遺伝子をヒトの血管細胞に加えて培養すると、ヒト胎児のものと同じ性質の腸前駆細胞になり、大腸炎マウスへの移植で同様に腸を再生した。ただ、培養する際にウイルスを使っており、ヒトには移植できない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅毒感染 最多60人 3年前の6倍 20代女性の増加顕著

2017年12月12日 19時13分18秒 | 地域
梅毒感染 最多60人 3年前の6倍 20代女性の増加顕著
2017年12月1日 (金)配信上毛新聞

 性行為などで感染する梅毒の群馬県内の患者数が60人に達し、現行の集計方式となった1999年以降で最多となったことが30日までに、県のまとめで分かった。過去最多だった昨年の33人から倍増した。全国でもすでに昨年の患者数を上回っており、県は感染の予防や早めの検査を呼び掛けている。
 県衛生環境研究所によると、11月26日(第47週)までの患者数は計60人。県内の患者数は2014年以降右肩上がりで、今年は3年前の約6倍に急増した。男性の占める割合が6割超、世代別では20代が4割と最も多く、特に20代女性の増加が顕著という。
 県内の保健所では、性感染症の相談と検査を無料、匿名で行っている。県は「症状が現れた場合は早めに医療機関を受診し、検査と治療をしてほしい」としている。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抗菌薬の働き半数が誤解 「医療新世紀」

2017年12月12日 19時09分57秒 | 仕事
抗菌薬の働き半数が誤解 「医療新世紀」
2017年12月12日 (火)配信共同通信社

 ウイルスが原因のインフルエンザに、細菌に対する薬である抗生物質(抗菌薬)が有効だと誤解している人が50%に上るとの調査結果を、国立国際医療研究センター(東京)が発表した。効果がないだけでなく副作用が起きたり、抗菌薬の効かない耐性菌を増やしたりする恐れがあるため、センターは正しい使い方の啓発を進める。
 15歳以上の男女710人にインターネット上で尋ねた。抗菌薬がどういうものか「知っている」と答えたのは37%にとどまった。
 医師から処方された抗菌薬を飲み切らなかったことがある人も37%。飲み切らないと、細菌による感染症が完治しない恐れがある。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人工透析中も運動療法 「腎臓リハビリ」に注目 安全実施の人材育成へ 「医療新世紀」

2017年12月12日 19時05分38秒 | 仕事
人工透析中も運動療法 「腎臓リハビリ」に注目 安全実施の人材育成へ 「医療新世紀」
2017年12月12日 (火)配信共同通信社

 かつては「安静第一」とされた慢性腎臓病の治療。近年は運動不足の害の方が大きいことが分かり、運動療法を中心とする「腎臓リハビリ」が注目されるようになった。病気が進行し人工透析となった患者にも運動の恩恵は大きいとして、透析時に運動療法を提供する施設が増えつつある。専門学会は安全な運動療法を提供できる人材を育成し、腎臓病と運動をめぐる新常識をさらに広めたいとしている。
 ▽毎日が活動的に
 50代から透析を続ける仙台市の男性(72)は定年退職後、自宅近くの川平(かわだいら)内科(千葉茂実(ちば・しげみ)院長)に通い始めてから、週3回の透析が「運動の機会」に変わった。初めは気乗りしなかったが「周りにつられて運動してみたら体調がいいんです」。
 むくみもあって歩くのがつらかった現役時代とは変わり、足腰の動きが滑らかで体重も適正に。今は透析前にバランス能力などを鍛える器具で体を動かした後、透析中もベッドでペダルこぎなどの運動をこなす。散歩も毎日欠かさない。
 「運動を始めたら透析以外の日も活動的になったと話す患者さんが多いです」と健康運動実践指導者の資格を持つ同内科スタッフの高橋亮太郎(たかはし・りょうたろう)さん(36)。
 ▽驚きの研究報告
 同内科は、腎臓リハビリの重要性を提唱する東北大医学部の上月正博(こうづき・まさひろ)教授(内部障害学)と協力し、2007年から透析患者の運動療法を積極的に進める。医師の診断と指示の下、高橋さんが個々の患者に運動メニューを提案。約7割が希望して何らかの運動をしており、90代の患者もいる。
 17年11月中旬、約50のベッドが並ぶ同内科の透析室を訪ねると、体を横たえて透析を受けながら、多くの患者がペダルこぎや、重りを付けた足を上下させる運動をしていた。従来の透析のイメージを変える光景だ。
 上月さんによると、腎臓病患者に安静が推奨されていたのは、運動するとタンパク尿が出るなど、腎臓の悪化を思わせる現象がみられるため。しかし、実はタンパク尿は一過性で、長期的には運動した方が腎臓に良い影響があると明らかになった。腎機能が著しく低下した透析患者についても、03年ごろから「定期的に運動する患者はしない患者に比べ生存期間が長いことや、運動すると透析で血液の老廃物を除去する効率が高まるといった驚きの研究報告が海外で増えてきた」という。
 ▽注意点を守る
 だが、4~5時間かかる透析を週3回受ける患者が、別に運動の時間を確保するのは簡単でない。上月さんらは透析中に運動の機会を提供しようと考えた。医療者が血圧などをチェックし、安全に実施できる。
 もちろん注意すべき点はある。透析患者は心臓の機能が低下しており、貧血にもなりやすい。運動による事故を防ぐには、患者の運動能力を定期的に評価した上で、軽い運動にとどめることが大切。透析の終わり近くや終了後は血圧低下の恐れがあるため避け、体調の悪い日もやめるべきだ。
 知識のある指導スタッフが求められるが、現在は不足している。そこで上月さんを理事長に11年に発足した日本腎臓リハビリテーション学会は、腎臓リハビリ指導士の養成を19年から始めることを決めた。「安全で質の高い運動療法を広め、保険適用を目指したい」と上月さんは話す。
 腎臓リハビリの効果などを研究する内科医の平山暁(ひらやま・あき)・筑波技術大東西医学統合医療センター教授は「運動療法で透析日以外も活動度、満足度が上がったとの研究報告が出ており、医療者の関心も高まっている。どの人にどんな運動療法を提供すれば最も有効かについてデータを積み重ねる必要がある」と話す。(共同=吉本明美)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

診察料引き上げ0.5%が軸 診療報酬改定で政府・与党

2017年12月12日 19時04分12秒 | 行政
診察料引き上げ0.5%が軸 診療報酬改定で政府・与党
2017年12月12日 (火)配信朝日新聞

 政府・与党は来年度の診療報酬改定で、診察料や入院料などの「本体」部分の引き上げ幅について0・5%を軸に調整に入った。高齢化で膨らむ社会保障費の抑制が求められている中、前回2016年度改定の0・49%を超える改定率とする。政府内にはもっと引き上げるべきだとの声もあるが、大幅な上積みは難しいとみられる。
 診療報酬は医療サービスの公定価格で、2年に1度見直される。本体は医師や看護師らの人件費や設備投資などに回り、引き上げは6回連続となる。
 前回改定後の病院全体の利益率はマイナス4・2%の赤字で、1967年の調査開始以来3番目に低かった。こうしたことから、医療団体や与党の厚生労働族議員が前回以上のプラス改定を要求。特に安倍政権を支持する日本医師会は、政権が財界に3%の賃上げを求めていることから「全就業者の約1割を占める医療従事者にも手当てを」と訴えてきた。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生前葬で感謝伝え「満足」 がん公表のコマツ元社長

2017年12月12日 19時02分22秒 | ガン
生前葬で感謝伝え「満足」 がん公表のコマツ元社長
2017年12月12日 (火)配信共同通信社

 新聞広告でがんを公表し、延命治療を受けないと明らかにしたコマツの安崎暁(あんざき・さとる)元社長(80)が11日、生前葬に当たる「感謝の会」を東京都内のホテルで開いた。安崎氏は終了後に記者会見し「人生で巡り合えた人にありがとうと言えたことに満足している」と語った。
 感謝の会には、コマツOBや現役社員、学生時代の友人など約千人が駆け付けた。安崎氏は「葬式は本人がその場に居ないのでぴんとこないと感じた」と開催理由を説明。ゆかりある徳島の阿波おどりが披露されたのは「湿っぽくならないよう少しでも楽しんでもらおうと思った」と話した。
 延命治療を受けない理由については「十分に人生は楽しんできた。じたばたするのは性に合わないと思った」と述べた。
 安崎氏は11月の新聞広告で、10月上旬にがんが見つかったが、転移が多く手術はできないと診断されたと明かし「元気なうちに感謝の気持ちをお伝えしたい」と参加を呼び掛けていた。1995年から2001年までコマツ社長。会長、相談役を歴任し、国家公安委員会委員も務めた。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

医師らに時間外手当2.4億円追加支給 中津川市

2017年12月12日 19時00分58秒 | 事故事件訴訟
医師らに時間外手当2.4億円追加支給 中津川市
2017年12月12日 (火)配信岐阜新聞

 岐阜県中津川市は11日、市民病院などの医師や看護師らの時間外勤務手当の算出方法の解釈に誤りがあり、対象の616人に時効になっていない過去2年分の不足額計2億4237万2千円を追加支給すると発表した。これまで国家公務員の一般職に準拠した条例に基づき算出していたが、昨年11月、恵那労働基準監督署から労働基準法に基づくよう是正勧告を受けていた。
 市はこれまで、国家公務員に準拠して、時間外勤務手当を算出する際に、医師手当や特殊手当といった「特殊勤務手当」などを考慮していなかった。労基法では考慮するよう求めている。
 昨年11月、市民病院の研修医だった男性から相談を受けた恵那労基署が男性の手当に関し是正勧告。市は不足額を追加支給した。他の職員に関する手当でも口頭で是正の指導があり、改正することにした。対象は市民病院や国保坂下病院、家畜診療所や消防本部などの医師、看護師、薬剤師、保健師、介護福祉士、獣医師、救急救命士ら現業職員。追加支給額は1人当たり最大で医師の1200万円。
 市は11日の市議会本会議に、条例改正案と追加支給額を計上した本年度一般会計補正予算案を提出。可決されれば28日に支払う。
 記者会見した市岡清総務部長は「法の解釈を誤り、厳しい労働環境の中で手当が不足していたことは申し訳ない」と謝罪し、「医師確保の課題も抱えているため、しっかり支払いたい」と話した。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残業規制に慎重意見 労働法制「マッチせず」

2017年12月12日 11時48分00秒 | 自殺・過重労働
残業規制に慎重意見 労働法制「マッチせず」
2017年12月11日 (月)配信共同通信社

 共同通信が全国の特定機能病院に実施したアンケートでは、政府が導入を検討する残業時間の上限規制に「賛成」とした施設がある一方、恒常的な人員不足や、患者の命を預かる医師に「応召義務」のあることを理由に慎重な姿勢も目立つ。「応召義務のある病院と労働法制がマッチしていない」との声も上がった。
 「長時間労働抑制などの処遇改善は重要課題と認識しているが、人的資源に限りがあり、長時間労働を余儀なくされている」。東京医科歯科大病院は残業規制に賛成と回答したものの、医師らを増やす財源確保が難しいと説明した。
 政府案では残業の上限を「原則月45時間、年360時間」とし、繁忙期は最長で月100時間未満、年720時間までと設定しているが、富山大病院は「勤務実態にそぐわず、実現困難」と回答。より長時間の設定を求めるケースもあった。
 診療科ごとに業務内容が大きく異なることも、残業規制へのためらいにつながっている。神戸大病院は「一律の長時間労働対策は難しい」。特定機能病院は大学病院が多く、診療と教育、研究が一体だとの意見もあり、横浜市立大病院は「時間外労働として扱うべき業務を具体的に示してほしい」と求めた。
 医師は自分で働き方を決められないとの理由で、実際の労働時間にかかわらずあらかじめ決まった時間を働いたとみなす「裁量労働制」の適用は認められていないが、がん研究会有明病院(東京)は「研究や自己研さんを含む医師の勤務実態を考えると、裁量労働制などの適用が望ましい」と答えた。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GLAYの曲、結婚式での使用「無償」 一部支払い必要

2017年12月12日 11時45分29秒 | 
GLAYの曲、結婚式での使用「無償」 一部支払い必要
寺下真理加
2017年12月11日20時24分
GLAYのメンバー。左からTAKURO(ギター)、TERU(ボーカル)、HISASHI(ギター)、JIRO(ベース)=ポニーキャニオン提供

 人気ロックバンドのGLAYが、新郎新婦のなれそめを紹介するプロフィルビデオなどに楽曲を使う際、著作権に関わる使用料の一部を徴収しない方針を明らかにした。発表は10日付。1曲あたりの使用料は約2千円安くなる見通しだ。
 著作権法の規定により、結婚式で流すプロフィルビデオのBGMとして楽曲を録音したり、会場で流す目的で事前に楽曲を複製したりする際は使用料を支払う必要がある。GLAYはこれまで、「HOWEVER」「ずっと2人で…」などヒット曲の結婚式での利用申請に対し、個別に「無償」と回答してきたが、公式サイトで改めて無償提供を公表した。
 これは楽曲の権利を持つ歌手、所属事務所、レコード会社などの「著作隣接権」に対する支払いで、日本レコード協会によると、ビデオなどへの楽曲の録音や複製は通常、1曲あたり約2千円で、この分が無償となる。
 GLAYの多くの曲は、作詞・作曲をメンバーが手がけている。作詞家、作曲家らが持つ「著作権」の使用料については、日本音楽著作権協会(JASRAC)などが集中管理している。この分の200~400円程度は今後も支払いが必要で、GLAYの所属事務所は公式サイトで支払い方法などを説明している。
 所属事務所の担当者は「おめでたいことなのでユーザーが支払う著作権料の大半を占める著作隣接権に関しては無償で提供させてもらいました」と話す。ボーカルのTERUさんは朝日新聞の取材に「結婚式という人生の素晴らしい舞台で使ってもらえることは光栄。自分たちの音楽をもっと聴き手に生活の場面に根ざした形で役立ててもらえたらうれしい」と話している。(寺下真理加)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

屋内の完全禁煙を 学会、患者団体が要望

2017年12月12日 00時26分24秒 | 行政
屋内の完全禁煙を 学会、患者団体が要望
2017年12月11日 (月)配信共同通信社

 広さ150平方メートル以下の飲食店での喫煙を例外的に認める受動喫煙対策を厚生労働省が検討していることを受け、医学系の学会や肺がん患者会など261団体が8日、屋内の完全禁煙を求める声明文を厚労省に提出した。
 声明では、対策に例外をつくると「国民や2020年の東京五輪・パラリンピックで来日する人たちの健康を守れない」と非難。提出後に会見した日本医学会連合の門田守人(もんでん・もりと)会長は「受動喫煙はゼロにすべきで、受け入れられない」と強調した。
 厚労省は受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正案を来年の通常国会に提出したい考え。門田氏らに応対した高木美智代副大臣は「現段階で案をまとめたわけではない」とし、さらに検討を進める考えを示した。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千葉市、禁煙治療費を助成 2018年度以降、千葉県内で初

2017年12月12日 00時15分57秒 | タバコ
千葉市、禁煙治療費を助成 2018年度以降、千葉県内で初
2017年12月8日 (金)配信千葉日報

 受動喫煙防止条例の制定を表明した熊谷俊人市長は7日、千葉市議会定例会で「たばこの健康被害を減らすには禁煙支援も重要」と述べ、禁煙治療費の助成制度を創設する方針を明らかにした。対象者や助成額を今後検討し、2018年度以降に助成を始める。千葉県健康づくり支援課によると、県内初とみられる。
 熊谷市長は代表質問に対し「禁煙治療費に対する助成制度など、禁煙を望む人が確実に禁煙できるように支援する方策を検討する」と答弁。受動喫煙による健康被害について、周知啓発により一層取り組んでいく考えも示した。
 市健康支援課によると、市はこれまで「禁煙サポート」と銘打ち、各区の保健福祉センター健康課を相談窓口として、効果的な禁煙方法や治療に取り組む医療機関などの情報を提供。また、たばこ依存度の基準の一つとなる「呼気一酸化炭素濃度」や「尿中ニコチン代謝物濃度」の測定を無料で行っていたが、「市としての禁煙支援は相談の範囲にとどまっていた」(同課)。
 治療費助成は都内などで実施例があり、市は参考にしながら具体的な内容を詰めていくという。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

投票ボタン

blogram投票ボタン