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運動効果の個人差に肝臓ホルモン関係

2017年03月05日 14時45分59秒 | 医療情報
運動効果の個人差に肝臓ホルモン関係
JST、運動効果を無効にする「運動抵抗性」起こす
QLifePro 医療ニュース2017年3月3日 (金)配信 一般内科疾患内分泌・代謝疾患

 科学技術振興機構(JST)は2月28日、肝臓から分泌されるホルモンのひとつが骨格筋に作用することで、運動を行ってもその効果を無効にする「運動抵抗性」という病態を起こしていることを発見したと発表した。この研究は、金沢大学医薬保健研究域医学系の金子周一教授、篁俊成教授および御簾博文准教授らが、同志社大学、筑波大学、アルフレッサファーマ株式会社の研究グループと共同で行ったもの。同研究成果は、米国の総合医学雑誌「Nature Medicine」オンライン版に2月27日付けで掲載されている。
 近年日本では、身体活動量の低下などの生活習慣の変化に伴って、2型糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病が急増している。運動はこれらの疾病の予防・治療につながるため、定期的な運動は「運動療法」として推奨されているが、運動療法の効果にはかなりの個人差があり、運動してもあまり健康増進効果が出ない人がいることが問題となっていた。
 これまでに研究グループは、肝臓で産生される分泌タンパクのひとつであるセレノプロテインPの血中濃度が2型糖尿病の患者で高まっていること、セレノプロテインPがインスリン抵抗性を起こして血糖値を上昇させることを報告。肝臓から分泌されるホルモンで、血液を介して全身でさまざまな作用を発揮するものを総称して「ヘパトカイン」と呼ぶことを提唱してきた。しかし、セレノプロテインPが運動の効果に与える影響は明らかになっていなかった。
 研究グループは、マウスや培養筋細胞を用いた実験および臨床研究を行うことによって、セレノプロテインPが運動の効果に与える影響を検討。その結果、過剰なセレノプロテインPが、受容体であるLRP1を介して筋肉に作用することで、運動したにもかかわらずその効果を無効にする「運動抵抗性」という病態を起こすことを見出した。
 また、セレノプロテインPを生まれつき持たないマウスでは、同じ強さ・同じ時間の運動療法を行っても、通常のマウスと比べて運動のさまざまな効果が倍増することが判明。さらに、健常者を対象にした臨床研究から、血液中のセレノプロテインPの濃度が高かった人は低かった人に比べ、8週間の有酸素運動トレーニングを行っても運動の効果が向上しにくいことがわかったという。
 セレノプロテインPの血中濃度は、2型糖尿病や脂肪肝の患者、高齢者で上昇していることが報告されている。このような人々は、セレノプロテインPが過剰に存在するために、運動を行ったにもかかわらず、その効果が起こらないという病態が身体の中で生じている可能性がある。今後、セレノプロテインPの肝臓での産生を抑える薬や、筋肉での受容体であるLRP1に拮抗する薬を探すことで、運動の効果を高める「運動効果増強薬」の開発につながることが期待される。また、血液中のセレノプロテインP濃度を測ることで、運動の効果の出やすい人、出にくい人を事前に予測できるようになる可能性もあると研究グループは述べている。
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待機児童、17年度末ゼロ「可能」3割 84自治体調査

2017年03月05日 14時38分06秒 | 行政
待機児童、17年度末ゼロ「可能」3割 84自治体調査
2017年3月5日02時11分

 安倍政権が目指す2017年度末までの「待機児童ゼロ」について、朝日新聞社が全国の84自治体に達成可能かどうか尋ねたところ、「達成できる」と回答したのは31%の26自治体にとどまった。安倍晋三首相は2月17日の衆院予算委員会で初めて達成が「厳しい」と述べる一方、目標は取り下げなかったが、認可保育園などの受け皿整備を実際に担う自治体には絶望的な見方が出ている。
「働く女性がどんと増えた」 保育需要、見通し甘く
待機児童ゼロ見通せず 17年度末達成、首相「厳しい」
 調査は1~2月、東京23区と20政令指定市、これ以外に昨年4月1日時点の待機児童が100人以上いた41自治体の計84市区町にアンケート形式で実施。全自治体から回答を得た。
 17年度末までの待機児童ゼロについて四択で尋ねたところ、「達成できる」は横浜市や大阪市など26自治体。一方、14自治体が「達成できない見込みになり、計画見直しを検討中」、6自治体が「すでに達成年度を延期した」と答えた。29自治体は「達成できない可能性がある」とした。
 残る9自治体は回答できないなどとした。このうち3自治体は「現実的なスケジュールを考えた」などとして当初から17年度末を目標としていなかったことを明らかにし、実際にゼロにならないとした。この三つを加えると、62%に上る計52自治体が達成を危ぶむ認識を示したことになる。
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「必見 注射一回で数年効果?「高血圧ワクチン」とは」 情報ライブ ミヤネ屋【2月23日放送】

2017年03月05日 06時43分15秒 | 医療情報
「必見 注射一回で数年効果?「高血圧ワクチン」とは」 情報ライブ ミヤネ屋【2月23日放送】
テレビ 2017年3月3日 (金)配信Live on TV

2月23日(木) 13時55分~15時50分/4ch日本テレビ
必見 注射一回で数年効果?「高血圧ワクチン」とは
 総患者数約1000万人、日本で最も多い病気「高血圧」は塩分の取りすぎ・肥満・喫煙等が引き金となり血圧の高い状態が続く症状が特徴だ。2014年に厚生労働省が発表した調査結果によると、日本国内で高血圧の治療を受ける患者数は約1000万人で今や日本人の国民病とも呼ばれている。一方で、殆ど自覚症状がない事から放っておいても大丈夫と考える人も少なくない。しかし、高血圧には「サイレントキラー(静かな殺し屋)」という呼び方もあり、自覚症状がないと放っておけば心臓病や脳梗塞等の合併症を引き起こす可能性がある。そこで、今回は意外と知らない高血圧についてクイズを混じえ一挙解説する。クイズの問題は、「水をたくさん飲むのは◯か?か?」、「湯船に肩までつかるのは◯か?か?」等だ。更に、普段から多くの薬を飲まなければいけない高血圧患者に朗報。一回の注射で効果が数年に渡り持続する夢のようなワクチンが出来たとの事だ。
注射一回で効果は数年か!「高血圧ワクチン」とは 開発者が生解説
 高血圧とは、「上(最高血圧)が140mmHg以上」または「下(最低血圧)が90mmHg以上」のものを指す。高血圧ワクチンを開発した大阪大学大学院の教授は、上は血管が収縮した状態で下は血管が広がった状態である、と解説した。血圧を左右するのは血液の量と血管の太さで、量が一定以上になるか太さが一定以下になると高血圧となる。また、日本での高血圧の総患者数は約1011万人で男性より女性の患者数の方が多い。しかし、3人に1人が高血圧とも言われている為、実際には約4000万人いると言われている。
その謎を探るべく日常に密着!
 ザンビアの田舎町の病院で働く三好さんに密着。早速午後11時に病院から呼び出しがあり、三好さんが向かうと、破水しても全く赤ちゃんが下りてこないという35歳の妊婦が搬送されていた。吸引カップは不良品だらけだったがようやく使用可能なものを発見し、吸引分娩。産まれたばかりの赤ちゃんが産声を上げなかったが、羊水を吐き出させたり気道を確保したりし、蘇生に無事成功した。実は三好さんの専門は産婦人科医。翌日の母子の状態も良好だった。別の日の朝。お宅は1LDKの家賃約1万円。無給で働くため、日本時代の貯金で生活し、水道水を飲んだりして節約。慌ただしく朝食を食べていると電話で呼び出され、朝食を諦め自宅を飛び出した。
約1万人の町に医師は5人だけ…内科・外科・産婦人科問わず“命”救う
 ザンビアの田舎町の病院で働く三好さんに密着。病院に呼び出され三好さんが向かうと、産まれたばかりの超未熟児の双子の赤ちゃんが呼吸をしていない状態だった。砂糖水を与えたり温めたりすることが精いっぱいの治療を行ったが、この国では実際問題として救えない命もあるという。一方、乳児集中治療室にいたのは、双子の未熟児で産まれ、兄が助からなかったという小さな男の子。産まれた頃は呼吸が安定せず、毎日三好さんが酸素を投与したりしていたという。しかしそもそも、なぜ三好さんはザンビアの田舎町で無給で働くのか…?
 おおたわさんは、年をとってくると血管が固くなり血管内の圧力が上がる為高血圧になり易い、等とコメントした。高血圧には二種類ある。一つは「二次性高血圧」で腎臓や心臓等の異常や薬の副作用等が原因だ。二次性高血圧は治療すれば血圧も低下する。大阪大学大学院の教授は、腎臓が悪くなるとそこから出てくるホルモンのせいで血圧が上がる、等とコメントした。二つ目は「本態性高血圧」と呼ばれる原因が分らない高血圧だ。日本人の約90%がこれに該当する。教授は、太っている人は高血圧になり易いが痩せているからならない訳ではない、等とコメントした。高血圧はほぼ自覚症状がないが、放っておくと様々な合併症を引き起こす危険性がある。例えば、心臓病・脳卒中・腎臓の病気等がある。教授は、腎臓も血管から出来ているので圧が高くなると血管がボロボロになり機能が落ちてしまい通常の働きが出来なくなる、等とコメントした。
 年間の死亡者数を見ると高血圧症だけでは6726人だが、心臓病は17万3833人、脳卒中は11万1973人、腎不全は2万4560人等と高血圧に比べて死亡者が増加する傾向にある。教授は、血圧を測るのは朝の決まった時刻が良い、等とコメントした。血圧を下げる為には、生活習慣を改善し経過を観察していく事が重要だ。また、降圧剤中心の薬物療法を行う手もあるが、こちらは毎日服用しなければならない事がネックだ。教授は、体にあった降圧薬を見付けて毎日飲むのが良い、等とコメントした。おおたわさんは、降圧薬の組み合わせと濃度の強弱のつけかたによって副作用が出にくいものを見付けてもらうのが良い、等とコメントした。教授は、昔の高血圧の薬はフラフラ感が出やすかったが最近の薬はそういったものが少ないので身体にあった薬が見付かると思う、等とコメントした。
 教授の研究チームが開発したのが高血圧ワクチンという新たな治療法だ。去年9月にアメリカで、先月日本で特許を取得した。1回の注射で血圧を下げる効果が数年に渡って持続するとも言われている。その効果はラットを使った実験でも実証済みだ。人の体内には「アンジオテンシン2」と呼ばれる物質があり、これが血管の壁に付いて血管を収縮させて血圧を上げる。従来の降圧剤には、アンジオテンシン2が血管の壁に付くのを防ぐものやアンジオテンシン2が体内で造られるのを防ぐもの等があるが、これらは毎日飲まなければならない。教授が開発した高血圧ワクチンは、血液内のリンパ球の一種にアンジオテンシン2を攻撃するよう指令する。すると、リンパ球の一種が作った抗体がアンジオテンシン2を攻撃する。高血圧ワクチンは一度注射するとこの効果が長時間持続する。教授は、血圧が下がりすぎることはない、等とコメントした。
 おおたわさんは、デメリットもあるのではないか、等とコメントした。高血圧ワクチンのメリットは、「1回の注射で数年間効果が期待出来る」、「毎日の服用が困難な患者にも有効である」、「医療費の削減に繋がる」事等だ。一方でデメリットとして、「何種類もある全ての降圧剤の代用にならない」、「免疫システムが正常に機能しなくなり体が自分の組織を攻撃するリスクもある」事等が挙げられる。また、今年の夏からの3か月間オーストラリアで治験が行われ、5~6年後に普及すると見られている。おおたわさんは、オーストラリアでの治験が成功しても日本の厚労省は人種の差について言及する事が多いので日本での治験はハードルが高くなる、等とコメントした。教授は、高血圧ワクチンは高血圧予備軍の人達にも有効、等とコメントした。
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