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映画レビュー、読書録等、心の向くまま気の向くまま・・・

「恋愛写真」 (2003日本)

2009-09-24 20:53:18 | 映画録
この作品の松田龍平めっちゃ好き。
カメラをかまえている姿がおしゃれでカッコいい。
そして“静”な感じが。。。

突然舞い込んだ元カノの静流(広末涼子)からの手紙だけを
手がかりにNYへ旅立つカメラマンのおはなし。

写真も映画の流れも清々しくて、とてもキレイな作品だった。
惜しむらくは小池栄子の演技が濃すぎて怖すぎた。
“すりガラス”のように危うくてピュアな雰囲気だった作品に、
いきなり雑巾を投げ付けられたような感じ。
完全に雰囲気を壊してしまっている。
あ~~~、そこ以外は良かったのにな。

ま、とりあえず龍平がかっこええ。
売れないカメラマン姿もツルンとして美しかったが、評価されて
からの立ち姿もちょっぴり大人でかっこえかった。



ブックオフで「御法度」のスペシャル読本みたいなんをみつけて
買った。龍平のデビュー作でかなり話題になってたんで、中身は
「龍平、龍平、龍平」である。ふふふふ。
当時私は“新撰組”に夢中だったので、この映画のこともワイドショー
やなんかでよく目にした。
隊士達を惑わす絶世の美少年というのが龍平の役なんだけれど、
なんか勝手にタッキーみたいな子を想像してたんで、怪しい色気のある
龍平の姿には最初戸惑った記憶がある。
そして“美少年”とは大体において小柄であるのに、龍平がやたら
デカくてそれにも驚いた。
まさか10年もたってファンになるとはな~~~。

らぶ。




「隣のヒットマン」  (2000米)

2009-09-24 20:33:25 | 映画録
チャンドラーでないマシュー・ペリーが見てみたくて借りてきた。
ブルース・ウィリスとマシューの掛け合いのような作品なので
出ずっぱり!お・お・お~~~。

レビューを見ていると作品として結構評価が高かったので、
これを一番に借りてきたわけだけれども、噂に違わずお洒落で
楽しくてちょっとヒネりのきいた面白い作品でした。
“ヒットマン”という邦題のせいか、ビデオ屋の棚では
「アクション」のコーナーにあったけれど、アクションという
よりかは「コメディ+複線による謎」的ジャンルっていう感じ。
う、ちょっとうまく表現できないけれど(笑)。

マシュー演じる歯科医のオズは、巻き込まれ系のとぼけた役で
チャンドラー好きならきっと満足できるでしょう。
相変わらずドタバタしてます。
体はってます。ガラス戸に思いっきりぶつかったりしてます(笑)。

なんか「フレンズ」の大袈裟なコミカル演技って吉本っぽい。
あるエピソードでジョーイがまたバカ全開なことを言って、
チャンドラーが持ってた新聞かなんかでジョーイの頭を叩いたのね。
「すわっ、ハリセン出たっ!」
って思ったもん。

言葉によるアメリカンジョークはいまだにどこが笑いのツボなのか
わからないことが多いけれど、動きによるジョークは気楽に笑える
ようになりました。

ありがとう、「フレンズ」
愛してるよ、チャンドラー

ちなみにこの映画は作品としてとても気に入ったので、近所のブック
オフで750円で売ってたのを買ってしまいました。いぇ~い。
次は英文字幕で見てみよ~。





1世紀を織る

2009-09-18 09:27:04 | 徒然
相国寺承天閣美術館で開かれている「山口安次郎作 能装束展-心と技の饗宴-」
という展示を見に行ってきた。

山口安次郎さんというのは御歳105歳になられる西陣織の職人さん。
なんとあのマッカーサー元帥に作品を寄贈されたこともあるという。
江戸時代の能装束の復元などを手掛けられており、世界に認められる
素晴らしい織物職人なんだとか。

たまたま新聞でこの展示のことが紹介されていて、掲載されていた写真
の能装束がエライ綺麗だったので興味が湧いてテクテクと行ってきた。
私は今まであんまり着物展とかには興味がなかったんだけど、
な~んかあの写真が気になって自分の眼で見てみたくなった。

相国寺承天閣美術館は、前に若冲展を見に一度だけ行ったことがあるが、
あの時はものすごい人であまり作品をじっくり味わうことができなかった
けれど、今回は割とすいていて十分作品を堪能できた。

なんでだろう?
一枚の装束を長い時間見ていても飽きないんだよね。
まずは全体を見て、次は近くで見て、今度は色使いを見て、そして確かな
技術に感嘆したりして。
面白くて結構長い時間ゆっくりと見学していた。
私はああいう繰り返されるパターンのようなデザインが好き。
描かれている絵がクッキリ、カッチリしているようなのが好き。
浮世絵しかり。

充実した時間を過ごせて嬉しかった。
やっぱりアンテナにピンと来たものは行っておくべきだなぁ。
青蓮院の「青不動」の特別公開も気になっている。。。
秋の京都は特別公開づくし。
試験の関係で日本の文化史もちょっとかじったから、寺巡りの
楽しみが増えたなり。





風邪薬はなぜピンポンなんだらふ

2009-09-18 09:14:59 | 堺雅人
私がファンになってから初CM来た!
薬のCMというのは堺雅人的イメージとピッタリなんぢゃないか?
白い背景に白い服の堺雅人。
爽やかな雰囲気が風邪が治ってスッキリって感じがする。
たぶん薬を飲まなくても、堺雅人が「大丈夫ですよ」って背中を
ポンと叩いてくれただけで私なら根性で治る気がする。
って、コトー先生かいっ!?

気になるCMはコチラ

風邪ひいてしんどそうな自分を心配そうに覗き込んでいる堺雅人が
ぽわっとしててかわいい。
今年もし風邪をひいたらエスタックを買おう。

「徒然草」 吉田兼好

2009-09-16 12:48:58 | 読書録
うううう、指がキーにひっかかって折角書いた900文字が水の泡。
今後ブログに長文は書くまい・・・。

新聞に載っていた「徒然草」に関するエッセイに興味がわき、
私の好きな角川のビギナーズクラシックシリーズの「徒然草」を
図書館から借りてきて読んでみた。



学生時代、古典で習ったときは古語の意味や文法的な説明ばかり
で対して興味を持たなかったのだけれど、「徒然草」というのは
「こういう態度はカッコ悪い」とか「こういう考え方は素敵だ」
などという今でもよくあるような心のHOW TO本みたいな内容だった
んだね。

「50歳を過ぎても上手の域に達しないなら、その芸事は諦めた
方がよい。人生ももうそう長くないのだから。…中略…習い事を
しても別にいいけど、あまりのめり込まずにほどほどのところ
でやめておくのが一番良い。」
「芸事は“上手くなるまでみんなには黙っておこう”などという
ことでは上達しない。未熟でも上手な人に混じって、たとえ笑われ
たとしても負けずにやるような気構えの人が上手になるものだ」

“50歳を過ぎても”というのは、鎌倉時代末期の兼好法師の時代と
今の寿命を考えると少し状況が異なるかもしれないけれど、
何百年も昔の人も現代の人も悩むところや考えることの根本は
似たようなものなんだなぁと思うと笑えてくる。

こうやって古典の作品を読むようになるまで、吉田兼好が自分と
同郷の人物だったなんて考えもしなかった。
京都の吉田神社の神官をつかさどる家系の人物らしい。

明治に東京へ遷都されるまで、日本は長らく京都が都だったんだ
から、過去の偉人の多くが京都や関西出身でも全然おかしくない
わけで、先日読んだ「奥の細道」の松尾芭蕉にしても伊賀の人で、
しかも滋賀で死んでいる。
彼らの書く物語の中には当然、京都の町や行事の話題が出てくる。
そう考えると俄然親しみがわいてくる。
私の住む町は東海道と中山道の分岐点で、昔は交通の要所だった。
もしかしたら私が普段歩いてる道を彼らも通ったかもしれないと
思うと、なんだかワクワクしてくる。

次は鴨長明の「方丈記」を借りてきている。楽しみなり。


Hi honey !

2009-09-12 22:10:48 | 徒然
アホみたいに「フレンズ」を見まくってて現在season10視聴中。
とうとう最終seasonです。
寂しいちゃあ寂しいけれど、長すぎて前の方を忘れたんでたぶん
終わったらまた最初から見ると思う。気分を変えて英文字幕で。

あぁ~~~、やっぱチャンドラーかっこいいなぁ。
途中で体重激増激減を繰り返しててびっくりしたけど、
最終的には素敵に戻ってた。
反対にジョーイの方がぬいぐるみみたいにプックプクや。

私ね、season10で養子縁組の面接でモニカがどうしてもその縁組
を成功させたくて無理を押し通そうとしたときに、チャンドラーが
モニカに対する深い愛情を言葉にしたシーンが好き。
普段は超・行動派なモニカの尻にしかれまくってるように見える
チャンドラーだけど、モニカもきっと暴れてもチャンドラーが支えて
くれるのをわかってるから安心して幸せな結婚生活を送ってるん
だと思う。
わはは~~~、ドラマにこんなに入り込んでる私。
ドラマだよっ、ドラマ。
でも単純だからその世界にどっぷり浸かっちゃう(爆)。

ふと、思う。
もしもっとも~っと前に海外ドラマにはまったり、欧米圏に大好きな
俳優や歌手がいたとしたら、私はもっと早く英語に目覚めてたのかな?
高校生だったりしたら、大学も外国語学科を選んだり、海外生活に
憧れて留学とかも考えたりしたんだろうか?

10年前、トニー・レオンが好きになって、そこからジェフ・チャンの
歌に出会って、コンサートに行きたくて行きたくてたまらなくなって、
そんなミーハー心からはじまった中国語学習だけど、それは私の人生
を変えるぐらい大きなモノとなった。

何かに夢中になるというのは、大きなチャンスを掴むきっかけになる
と私は信じているので、いつまでも好奇心旺盛、アンテナ張りまくり
で走って行きたい。
だって、とっても楽しそうなんだもの。

あぁ、チャンドラ~、マシュ~。
フレンズが落ち着いたら、マシューの出てる映画も見てみよ。
この春にザックの出てた17againにも出てたんだよな。
ちょっとだけらしいけど、それでも見たい。




ポポー

2009-09-10 23:00:54 | 徒然
岐阜に住む妹の家に遊びに行って、近くの道の駅の産直野菜コーナーを
見ていると、「ポポー」という果物を売っていた。
アケビやマンゴーみたいな形で、表面は緑が部分的に黒ずんでおり
見かけはあまり美味しそうには見えない。



私は今まで名前さえ聞いたことがなく「なんだこれ?」という感じだった
のだが、妹が「マンゴーみたいで甘くておいしい」というのでTRY!
大きいのが2つで250円だった。

ねっとりしてて、クリーミーな味わい。
バナナとカスタードを合わせたような感じ。
香りも味も濃く、見かけの地味さと少しギャップがある。

ネットで調べてみると明治時代に日本に入ってきた北米南東部産の果実で、
当時は味も香りも珍しすぎてあまり普及しなかったようだ。
今となっては“幻”のフルーツらしい。

おおおお、そんなに貴重なものだったとわっ!
しかもネットで販売してる値段みたらびっくりやし。
たぶん私が買った値段の5倍はすると思う。。
ひゃ~~、そんなに高価なものだったのなら、もっと味わって
食うんだった(^^; バクバクがっついちゃったん。

も一つおもしろい買い物と言えば「ささげ」というマメ科の野菜。
インゲンをもっと細くして更に3倍以上長くした感じ。



最初、何かの茎かと思った。。。
またまた調べてみると愛知や岐阜の方の伝統野菜やそうな。
使い方はインゲンと同じ。
これも初めてみる野菜だったのでもちろん買って、家でお揚げさんと
シメジと一緒に薄味で炊いて食べた。

最近旅行に行っても箱入りのお菓子のようなお土産とかには
目を向けず、食材やご当地調味料を買ったりすることが多い。



暖春

2009-09-06 23:30:02 | 徒然
今、「フレンズ」と同時進行で中国ドラマ「暖春」っちゅうのも見てる。
春に青島に行ったとき、DVD屋の店員達が「めっちゃ泣けるよ~~~」と
推してきたので買ってみた。
話はわかりやすく言うと“中国版おしん”。
小花という6歳くらいの女の子が突然家族全員を失って孤児となり、
村の大人たちからはめちゃくちゃやっかいもの扱いされる。
で、小花が家族とうまいこといってない孤独な爺ちゃんと出会って…
というところまで見た。
さて、小花はこれから如何に???

なんかね~~~、いたいけな少女と冷たい大人の描き方が醜すぎて辛い。
ちょっとこの大人たちの人間性を疑うわ。
特に女性の描き方が醜い~~~。
なんであんなに怒ってばかりなん?なんであんなにいつも機嫌悪いん?
男はよく結婚する気になるなぁ。
「子供ができない」と暴れている香草(爺ちゃんの息子の嫁)も態度悪すぎやし。
彼女の辛い気持を理解するより前に人間的に好きになれない。

見ててイライラするんだけど、とりあえずどうなるか気になるので
続きは見る。う・・・・結局ドラマにおどらされてる?私?(笑)






イケてないイケメン

2009-09-02 22:38:51 | 徒然
相変わらず海外ドラマ「フレンズ」が楽しくて毎日見ている。
なんで“ちょっとイケてない男”設定なチャンドラーが一番好きなんだろ??
なんかねぇ~、モニカがなんだかんだ言ってチャンドラーのことが大っすきな
気持ちがめっちゃわかるんよね。
不器用なところがたまらなくキュートです。
ああっ、母性愛とでもいうのかな?(笑)。

ダンナの影響で、私も春から英語も習っている。
中国短期留学で欧米人の友達ができたりして、なんか中華圏だけじゃなくて
もっと世界を広く見てみたくなったから。
そしてやっぱり世界共通語として英語の強さを感じるから。

でも、私には英語と自分との共通項が「勉強すべきだ」という意識しか
なく、中国語の勉強ほど身が入らなくてどうしたもんかと思っていた。
そこでひょっこり出会ったのが「フレンズ」ですよ。
も、何回でも繰り返してみたいしっ。
めっちゃ好き。彼らの話の仲間に入りたい!
そう思うと英語の勉強が楽しくなってきた。
めざせトリプルリンガル!

勉強するなら、テキストに沿った勉強の他にもう一つ別な形の楽しみを
もつ方が効果的かもしれない。
とりあえず今の私は「フレンズ」が見たいので、必然的に英語を聞くことに
なってる。言ってることが聞き取れたら嬉しいし、日本語字幕と英語の彼らの
セリフとの間の表現の違いを発見するのも楽しい。
また普通のアメリカ人が、どういう生活をしていて、どういうことを面白い
と思い逆にどういうことが嫌なのか、また彼らにとっての普通な行動や思考
ってどんなものなのか、そういうことをドラマを通して知ることができる
のも興味深い。

マイナー志向の私は、前まで「アメリカのなんて…」とクールに見ている
ところがあったけれど、なんかそういう偏見ってくだらなく思えてきた。
自分で自分の視野を狭めていたなぁと思う。
もっともっと好奇心に対して貪欲にならなくては。
見ずに切り捨てるのでなく、見てから判断するようにしようと
反省したのでした。

end


「南極料理人」 (2009日本)

2009-09-02 22:12:51 | 映画録
ひゅ~い、やっと今日見てきた。
レデースデェのせいか知らんけど、結構席は埋まってたなぁ。
大学生くらいのカップルから年配の方まで色とりどり。
はぁ、堺人気ですかい?
私はよ~わからんねやけど、そもそも堺雅人ファンてどういう層なんやろ?
なんとな~く、堺さんより年上のお姉さまが多そうな気がするだけど。
だとすると堺雅人がエプロンして包丁にぎって“ご飯”を作ってる図は
かなりツボなんじゃないだろうか。
主婦の目線からすると「あ、なんか私と同じようなことしてる~」
って親近感わくもん。

ほのぼのしてて、なんか心がほっこりするような映画でした。
画面がたとえマイナス40度の南極でも(笑)。
私はあの中だと何が食べてみたいかなぁ。
う~~~ん、ラーメン!
油ギッシュ濃厚こってりタイプじゃなくて、昔お母さんが土曜日の昼に
生ラーメンを買ってきて作ってくれたようなシンプルしょうゆ味の
ラーメンが食べたくなった。

この映画は「見ると腹が減る」ので空腹時に見ると危険だそうな。
確かに腹が減った。
でも、私はなんか早く家に帰って家族にご飯を作ってあげたくなった。
私はおだてられるとはりきってしまうタイプなので、
旦那が私の用意した食事を見て「わぁ、おいしそう」とか「これ、うまい!」
とか言ってくれると・・・・・燃えるのよね。
また彼が子供みたいにそういうことをポロッと言うのよ。
妻をうまく乗せていくための策なのか、ただの好奇心旺盛な子供なのか。
でも、正直うれしいです。

「ご飯というのは出てきて当然。家のご飯になぜ感想を言う必要がある?」
という態度の男子も多いそうな。
私は料理するのは好きなので、作ることは全然苦にならないけれど、
やっぱり「おいしい」の一言は欲しいです。
その一言で嬉しくなってコーヒーの一杯も出しちゃいますから。
たとえ夫婦間であっても、ちょっとした相手への気持ちの伝達は大切だと
思います。
「ありがとう」という言葉もできるだけ多く使いたいです。

たのしい映画、たのしい時間をありがとう。