フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月18日(月) 晴れ

2017-09-19 02:22:53 | Weblog

8時、起床。

台風一過の青空が広がっている。

今日は真夏日になるようだ。先日、鎌倉で夏を見送ったばかりだが、出戻りの夏である。

トースト、目玉焼き、豚肉生姜焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食兼昼食。 

今日の『ひよっこ』でついに謎めいた美女、早苗(シシド・カフカ)の恋バナが披露された。今週の通しタイトルは「大好き」。盛りだくさんの恋の話になるみたいだ。

ところで先週の最後の回に向島電気のトランジスタ工場の主任をしていた松下がひょっこり「すずふり亭」に現れた。工場の閉鎖後、一人で電気製品の修理の会社を立ちあげて、「すずふり亭」の換気扇の修理にやってきたのだ。みね子が「松下電器ですか?」と聞いたのが可笑しかったが、それにしても脚本の岡田恵和、ここまで登場人物のその後をフォローしますか! こうなると乙女寮の料理人だった森のその後も知りたくなってしまうではないか。実を言うと、戦争で恋人を失くして独り身を通してきた乙女寮の舎監、愛子は工場の閉鎖を機に松下か森と結婚するのではないかと密かに思っていたのだが、「すずふり亭」の料理長、牧野に一目ぼれしてしまうというまさかの展開で、あれまあと思っていたのである。松下の突然の再登場で私の予感が当たるかと一瞬思ったが、どうもそうではないようである。「戦争未亡人」といってもよい愛子の「その後」は、『東京物語』の紀子の「その後」同様、気になるところである。

妻がジムから帰ってきて、菓子パンを3個買ってきたので、「それ全部一人で食べるの?」と聞いたら、「半分こしましょう」というので、本当は夕食まで何も食べなくてもいいかなと思っていたのだが、妻を太らせるわけにはいかないので、半分食べることにした。

パンを食べながら、妻が「たかじさんは定年後はどういう生活になるの?」と唐突に質問してきた。「そうね、いまの生活から授業や会議で大学に出ることがなくなった生活」と答えると、「つまりこの夏休みみたいな生活?」「そう、サンデー毎日」「そうなのね・・・」と妻は何やら考えている様子であった。どうやら妻の質問のポイントは、私がどこかの大学に再就職をして、多少とも労働収入のある生活をするつもりなのかどうかという点にあったようである。私にはまったくそのつもりはない。ときどき学生や卒業生らから、「先生は定年後はブックカフェのマスターになったらいいんじゃないですか」と言われることがあるが、そういうものは趣味や道楽でできるものではない。それにもしそんなことをしたら、カフェめぐりを楽しむ時間がなくなってしまうじゃないか。定年退職をして浮いた「仕事の時間」は「家族の時間」「社交の時間」「孤独の時間」に再配分するのだ。

私がそんなことを考えていると、「それなら節約した生活を心がけないとね」と妻が言った。「年金と蓄えで問題なくやっていけると思うけど」と私が言うと、「蓄えはある程度あるけれど、それはできるだけ手を付けずに、万一のためにとっておかなくちゃ」と妻は言った。「年金だけで生活するということ?」「そう」う~む、そうなるとちょっとつらいかもしれない。私は(多くの大学教員もそうだと思うが)、定職に就く年齢が遅かったので(30代半ばになってからだ)、年金の掛け金を払っている期間も一般のサラリーマンより短いのだ。急に「節約」とか「倹約」という言葉がある重みをもって感じられた。昨日、一袋のインスタントラーメンを二人で分け合って食べた情景が蘇ってきた。「何か売れる本を書こうかな」と私は思ったが、口には出さなかった。これまで何冊か本は出しているが、売れたことなどないからだ。

*後記:妻に確認したところ、妻は私の定年後の再就職を期待してはいないようである。「70歳まで働けば十分でしょう」とのこと。

大井町のヤマダ電機から修理を依頼していたカメラの修理が終わったと連絡があったので、夕方、取りに行く。

電車に乗る前に東急プラザの屋上に上って、西の空を眺める。

23区内唯一の屋上観覧車、「幸せの観覧車」。

カメラ(右)の修理代は13000円(落下によるバッテリロックノブ、バッテリドアの破損。及びリアグリップの剥離)。小さくない出費だが、いいカメラだからもうしばらく修理しながら使うことにしよう。現在使っているカメラはこの2台で、左が普段使い用(いつも鞄の中に入っている)、右がカメラ散歩用(首からぶら提げて歩く)。

夕食は茄子と挽肉のピリ辛炒め、

海老シューマイ、サラダ、卵と野菜のスープ、ご飯。

デザートは梨。

2時半、就寝。

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