フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月7日(水) 晴れ

2007-03-08 01:36:33 | Weblog
  息子が受験した最後の一校の合格発表があり、某国立大学に合格する。私の書斎のパソコンからネットで合否結果を確認したのだが、本人はあまり自信がなかったようで、自分の受験番号を見つけて、「あった、あった」と小躍りして喜んでいた。「小躍りして喜ぶ」という表現があることは知っていたが、TVの『ちびまるこちゃん』の登場人物がそういう動作をするのを見たことがあるだけで、実際に「小躍りして喜ぶ」人間を目の当たりにしたのは初めてである。両手を上げて、片足ケンケンを左右の足で交互に2回ずつ繰り返しながら、「あった、あった」と唱えるのである。ビデオに録っておけば日本民俗学の貴重な資料になったことだろう。学費の安い大学に入ってくれたことは、世帯主としてはありがたい。2007年度は娘が大学4年生、息子が大学1年生で、家族周期上、一番教育費のかかる1年になるからである。
  大学院の博士課程の入試に合格して、4月から私のゼミに来ることになったAさんからメールが届く。入学前に一度ご挨拶に伺いたいと先日メールをしたのですが、読んで頂けましたでしょうかという内容だった。あら、あら。どうやら迷惑メールと勘違いして削除してしまった可能性が高い。私は一日平均100通ほどのメールを受信するのだが、その大部分は迷惑メールである。もちろん開かずにサクサク削除してしまうわけだが、そのときたまに普通のメールを一緒に削除してしまうことがある。そういうミスをしてしまうのは、「はじめまして」や「ご無沙汰しています」や「こんにちは」といった普通のメールにも風俗系のメールにもどちらにもありがちな件名のメールに多い。「はじめまして」「ご無沙汰しています」「こんにちは」の後に送信者の名前を入れてもらえるとありがたい(「ちはるです」とかではなく、フルネームでお願いします)。
  夜、帰宅した娘が書斎にやってきて友だちからもらったというミニ色鉛筆セット(小さな消しゴムと鉛筆削りが付いていて、カヴァーがスライド式になっている)を私に見せた。「どう、いいでしょ」という目をしていたので、「そうだね、かわいいね」と答える。文房具愛好家という点では私と娘は似ているのだが、私は実用系、娘はかわいい系なのである。たぶん娘はこのミニ色鉛筆セットは使わないでとっておくだろうと思う。私は筆記用具でもノートでも全部実際に使う。実用に耐えるものを好むのである。蛙の子は蛙であるが、食用蛙とモリアオガエルほどの違いがあるのである。

          
                  かわいい系文房具