シネマ、そして、どうってことない生活讃歌

映画を見ながら生きる日々を綴ります〜♪

「ボディクライム 誘惑する女」/マニュエル・プラダル

2017-07-11 | 愛や性についてネットリ考えたい時

好きな人が出来たけど、その人には「忘れられない人」がいる…。
そんな状況は、恋をした女にはとても辛いもの。ましてやその「忘れられない人」が、絶対に自分は敵わない相手、「死んでしまった人」の場合は…。

この作品はエマニュエル・べアール演じるアリスが、そんな高いハードルを越えていく様を描いています。
アリスが恋した男性は、同じアパートに住むヴィンセント。しかし彼は、数年前に妻を殺された過去があり、今でも捕まらない犯人を憎みながら、癒やされない心の傷を抱えながら生きています。
ヴィンセントは妻が死んでしまった悲しみだけではなく、妻を殺した犯人がまだ捕まらないがゆえに、なかなか自分の身に起きた悲劇に決着をつけることができません。それゆえアリスに好意を抱きながらも、新たな恋愛関係に踏み出せずにいるのです。

それでも、なんとかしてヴィンセントと関係を築いていきたいアリス…。
そんなある日、彼女は孤独な中年タクシードライバーと出会います。
そしてアリスは、その中年男を、ヴィンセントの妻殺しの犯人に仕立てあげることを思いつきます。
全てを終わせるために…。

この映画は「悪女」ものにカテゴライズされることが多いのですが、私にはどちらかというと、アリスは「けなげな女」に見えてしまいます。
もっと言えば、ハーヴェイ・カイテル演じる中年ドライバーも、可哀想といえば可哀想なのですが、彼にあるのは孤独と老いの晩年のみ。
人生の最期に、若くて魅力的な女性とひとときの恋に燃え、彼女の未来のために死んでゆくのも悪くないのではないかと思ったりしてしまうのです…。
彼は一人の青年が、人生に立ち止まってしまう悲劇から救っている部分もあるです。
まるで、天使のように…。

なぁんて、そんなモラルに反したことを思ってしまうのは、これが映画だからなのです。
マジメな倫理観を超えた、クライム・ラブ・ファンタジーと思ってお楽しみください💖
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