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大地の怒り。


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南カリフォルニアの山火事、記録的な勢いで拡大
2017.12.10 Sun posted at 14:51 JST

(CNN) 米カリフォルニア州南部で数日前に発生した複数の山火事は、折からの強風などにより記録的な勢いで拡大している。

最大の山火事はロサンゼルス西方のベンチュラ郡で4日に発生し、1秒間に約1エーカー(約4000平方メートル)のペースで拡大。9時間のうちに3万1000エーカー(約125平方キロ)まで広がった。これはニューヨークのセントラルパーク全体を14分間で焼き尽くす速さに相当する。

焼失面積は9日夜の時点で15万5000エーカーに達した。鎮火率は15%にとどまり、依然としてロサンゼルスの方向へ燃え広がっている。
・・・
米国では今年、山火事の被害総額が今回の発生前から100億ドル(約1.1兆円)を超え、すでに史上最悪となっていた。

http://www.news-us.jp/article/20171211-000009k.html
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カリフォルニアに住んでいる知人が、自分のところも先週から焦げ臭いが流れてくると言っております。
すでに山火事面積は東京23区と同等。それだけ広範囲に燃えているということです。



自然を畏怖し敬愛しそして感謝する人たち。

人類は本来自然を畏怖して生き延びて来ました。災害の多い日本で生まれ育った私達は、自然を畏敬することは肌感覚として当然であります。

しかし自然の畏敬を忘れた人達。そういう人達は、自然の恐ろしさを目の当たりする。そういう因子を蓄積している。そう思えてなりません。

日常生活の中で、自然を畏怖し、敬愛し、感謝すること。この想いと行為が、大災害の因子を少しでも低減させる。これは私達日本人が育ててきた人生の知恵であります。

その畏怖と敬愛と感謝を忘れたならば、謙虚さを失った人々は、大きな挫折と直面する因子を蓄積していることとなります。
逆を言うならば、謙虚さと感謝の気持ちは、挫折の因子を小さいうちに昇華させている。そのように言えます。



放火の木と呼ばれる外来種。ユーカリ。

北アメリカ西海岸。もともとこの地域は乾燥した地域でありました。山地の針葉樹以外、低地一部のセコイアの森以外は背の低い灌木しかありません。

150年ほど前、ゴールドラッシュで西海岸に殺到した人達。彼らは燃料の木を手に入れるため、セコイアの森を伐採し尽してしまいました。
彼らはこの木材不足を解消するために、彼らはこの殺風景な土地に樹木を植え始めました。
彼らが植えたのは、オーストラリアから運んできたユーカリの木でした。

カリフォルニアの乾燥した気候に似たオーストラリアに生息していたユーカリ。これがカリフォルニアに植えられると、またたくまに大繁殖しました。

当初木材としての価値も期待されていたユーカリですが、成長が早すぎるのです。ユーカリを食べる動物もカリフォルニアはいませんでしたから。

しかしユーカリは木材としては、早く育ちすぎる木であったため、材木には不向きでありました。電信柱にすると腐ってしまい、線路の枕木にすると割れ、薪としても2流品でした。
防風林として植えられた場所でも、ユーカリは強風でバキバキ折れてしまうので役にたちません。

しかしユーカリはものすごい繁殖力で、カリフォルニアの大地に広がって行きました。



そして実は、このユーカリは、実は山火事の木でありました。「ガソリンツリー」と呼ばれる放火の木でありました。
脂が蓄えられた葉や、リボン状に乾いて剥がれる樹皮など、山を燃えやすくするように繁殖していきます。
そして一旦火が付くと、ユーカリは山全体を火に包ませるのでした。
なぜならユーカリはは山火事によって、繁殖していくからです。ユーカリの種子も硬い皮脂で覆われており、山火事によって発芽しやすくなります。
(この性質のため、ユーカリを植える時は、一度フライパンで加熱すると良いとさえ言われています)
山火事によって、他の木が全滅したところに、ユーカリは発芽しそして圧倒的な早さで繁殖するのでした。



怒れる大地。

今回の山火事は鎮火の目処はたっていません。が、鎮火したあと、また前にもまして、焼け跡の土地はユーカリが大繁殖することでありましょう。
そして大繁殖したユーカリは、次には更に大規模な山火事の要因となることでしょう。

アメリカの人達にはこの山火事がどう見えるかはわかりません。ただ日本人の心情では、それは「真っ赤に怒れる大地」に見えます。
人間が持ち込んだ外来種。これによって、人間自身がこの土地から出ていかざるを得ないようになっている。

被害に遭われ、避難を余儀なくされている方たちには本当にお見舞いを申し上げます。しかし世界でもっとも高級な住宅街の一つと言われる地域から、人々が出ていかざるを得ない状況は、象徴的に思えます。









西海岸に白人たちが移住するずっと前から生えているジャイアント・セコイア。この樹木も山火事に強いと言われています。
硬い樹皮のため、山火事でも枯れません。またセコイアの種子も、ユーカリと同じように、山火事によって発芽する性質を持ちます。
何千年もこの土地で自然と一体になって暮らしていたアメリカインディアンと呼ばれる人達。彼らはこのジャイアント・セコイアの精霊を感じることが出来た人達であろうと思います。日本人が巨木に神様を感じるのと、まさにおなじように。



まさに畏怖の樹木であります。



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コメント ( 9 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (くら)
2017-12-12 12:43:37
いつも拝見させていただいております。
たまたま下記の動画を見たのですが、現在の世界情勢が凄く理解できました。もし興味ありましたら、1時間程度ですので。。
馬渕睦夫『グローバリストが恐れる日本の底力』◉講演「新嘗のこころ」第2部(グローバリズムとは共産主義である)

https://www.youtube.com/watch?v=YoH3GG3WiAc
 
 
 
まさに (たまちゃん)
2017-12-12 13:21:32
毎日有難うございます。

日本熊森協会の森山まり子さんは、これまで何度か林野庁のトップクラスと会談する機会を得た。
数年前のこと、森山さんが「戦後の拡大造林施策は、失敗ですよ」と切り出すと、その幹部はあっさりと、「失敗しました」と認めた。
森山さんが、「では、すぐに、ストップしてください。スギやヒノキを植えてはいけなかったところにまでスギやヒノキが植えられて、挙句の果てに放置され、山は大荒廃。クマをはじめとする野生動物たちは生きられなくなり、人里に出てきては哀れにも次々と撃ち殺されている。山から出てこざるをえなくなった野生動物たちによる農作物被害が増大して、農家が悲鳴をあげている。いまだに、補助金ほしさに、スギやヒノキの苗が植え続けられている。これらの補助金を止めてください」と、必死で訴え始めると、その誠実そうな幹部は黙ってしまった。
失敗したとわかっても、いったん決められた国策の方向転換は、林野庁の内部からはできないんだと、森山さんは感じたという。

またある年、林野庁を指導してきた幹部に会って、森山はさんは「拡大造林施策に、いますぐ終止符を打ってほしい。奥山が大荒廃し、山地の崩壊が始まっている。早急に放置人工林に強度間伐をかけて、まず、下草だけでも生やしてほしい。スギ・ヒノキを植えてはいけなかったところは、広葉樹林に単年更新させないと、土壌流出が激しくなっているいま、取り返しのつかないことになる」 
その幹部もいとも簡単に、「山は大荒廃です」と認めたのだ。
森山が、「ほとんどの国民は、外から見た青々さによって、日本の山は豊かであると錯覚して安心している。林内は荒れて砂漠化しており、草1本生えていない茶色一色の死の世界が延々と続いているだけだ。このことを一刻も早く、国民に正直に発表してほしい」と懇願すると、彼は困ったような顔で答えた。「そんなことを発表したら、国民はきっと、林野庁、責任を取れと騒ぐでしょうよ。戦後、1000万ヘクタールもやっちゃったんです。(拡大造林)自分たちも、もうどうしていいかわからないんです。解決策も提示できないのに、そんなことを発表したら、国民は納得しませんよ」

日本も同じ穴の狢なのでしょうか・・・。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2017-12-12 13:25:22
こんにちは。日本のブナの森も水気が多くて木材として使えないと伐採してしまったら実は水を貯え森の命を育み火事にも強い大切な主だったそうで。冷凍しても生存するパン酵母もこの森から採取されたんじゃなかったかな。今では解凍後にパンを発酵させられるとして世界中に拡がりました。ブナの切り株が何時までたっても枯れないので調べたら周囲のブナの木々が根を張り巡らし繫げて生かしていたという記事も最近どこかで読みました、畏れ多いです。
土砂崩れももともとあった自然の木々を違う種類で植林したり数多く植林することによって木々が育たず充分に根を張る事もできないという問題もあるようです。自然と共存する大切さを思いました。
 
 
 
みえない世界 (匿名)
2017-12-12 22:23:45
みえないけど守ってくださる存在を意識しないといけないのですね。生きていくためのお金も大切ですが、感謝の気持ちも忘れずにいたいです。
 
 
 
Unknown (きちきち)
2017-12-12 22:54:33
私は昨晩7時のニュースを見てしりました。まるで油田の炎が台風の風であおられているみたいで、恐ろしい光景でした。人間はやはり自然にはかなわないです。
 
 
 
 (乙ヒメ)
2017-12-13 00:38:37
木はこれから大切で、伐採などできなくなるのでは。日本だけではないでしょうに。  こんなに簡単に燃えてしまうなんて。  それに毎年ですね。  地下のオイルをチューと吸い取って、 地上で裸山とは、神様も怒られます。 
 残念なことに、SFの市長さん、急死されたようですね。
 
 
 
植林 (40,3003,40)
2017-12-13 02:44:55
植林について考えさせられます。スペインでもユーカリが植林されてきた場所があります。製紙工場がある地域なのですが、もともとは柏、ブナ、白樺の山林でした。数年前までは、山ごと丸々ユーカリの苗木に覆われている光景を見てきましたが、ユーカリは土地を駄目にしてしまうことがわかり、現在は植林されなくなっています。ユーカリの林には、雑草も育ちません。
夏を過ごす田舎の村で今年は山火事が2回ありましたが、ハリケーンの風にあおられた10月の火災では、村の北側の山並みが真っ黒になってしまいました。驚かされたのは柏の木です。燃え上がる灌木から火の拡大を食い止めています。栗の木も燃えにくく、雷が落ちても幹の中だけが燃えて外皮は残り、そこからまた枝を伸ばします。人間が一人二人入れるほどの中が空っぽの太い幹は、たき火や雨宿りをするのに使っていたそうです。セコイアの木の写真を見て、栗の木を思いました。
最近は、土地に自生していた種類を植林しているようですが、人間の背の高さほどに育つと、ばきばきとなぎ倒されてしまうことが多くあります。角が生え換わるときに、鹿が頭をこすりつけるからだそうです。ちょうどいい大きさなのでしょう。いったんハゲにしてしまった山は、なかなか元に戻らないものなのですね。
一刻もはやく火が鎮まることを思います。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2017-12-13 07:16:43
なんとなくだけど、神様は、この世に生きる者を通して見てる気がします。なんとなくだけど。
まるぞうさんのお友達も、器官を痛めないようにお気をつけて下さい。
 
 
 
日々ありがとうございます (安慈)
2017-12-13 13:29:48
侵略する事火の如し、と風林火山にありますがまさしくその通りの猛威。

過去に圧倒的な火力と、天然痘を付着させた毛布を贈呈して、先住民ネイティブを駆逐していった報いでしょうか


振り子が振り切りそうになるまで上がったら、戻る勢いも‥

 
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