鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

晩秋の鳥たち 遠征先にて

2016年12月03日 | 野鳥
晩秋に昆虫探しのついでに立ち寄った遠征先にて。

アリスイ





ここは毎年アリスイがいるという話は聞いていたが、実際にみたことはなかった。ダメもとで寄ってみると、例年になくよく姿を現すようで、なんとか見られた。
藪から出て場所を移動するときに姿を現すようだ。
今年は北海道で繁殖の現場も見られたので、アリスイがぐっと身近に感じられるようになった。





アリスイの場所には、珍鳥が出ているらしく、そちらにはたくさんのカメラマンがいたが、折よく鳥が出てきたのでついでに撮ってみた。
キマユホオジロという鳥らしい。このカットのみ。

タゲリ





以前ヘムレンさんに連れて行ってもらって初めてタゲリを見た場所と同じ。
敏感なので近寄れず、なかなか撮るのは難しい。地面に降りるとどこにいるのだがわからなくなる。



ミヤマガラス





黒い鳥は、これも撮るのが難しい。
コクマルガラスが混じっていないか探したが、いなかった。
でも、ミヤマカラス自身もライファーです。
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夏の思い出から

2016年11月08日 | 野鳥
6月。近くの公園で今年もオオタカが繁殖していると聞いた。
巣はとてもかわりにくい、見にくいところにあり、あまり知られていないのか、カメラマンも3~4人ぐらいしか来ていない。

雛が見える頃、一度だけ見に行ってみた。





猛禽の雛はみんなこんな具合に白くてふわふわ。



お母さんがしっかり見張りをしていた。
考えてみると、都会でもよく見かけるオオタカだが、巣立ち前の雛を見たのは初めてだった。

7月。たまたま近くに行くついでがあり、ネット情報をたよりにササゴイを探してみた。



ネットによれば、ここでは、毎日のように魚を捕る狩の様子が見られるそうなのだが、この日は前日の雨で川が増水し、狩の様子は見られなかった。





5月と9月

地元では、毎年アオバズクが飛来する。初夏のころには夜に鳴いているのが聞かれるそうだが、なかなか姿は見つからない。昨年は雛連れのアオバズクの写真を撮ったという人がいて、地元の観察仲間は地元で繁殖しているのではないかと色めきたった。しかし、昨年も今年も、繁殖は確かめられなかった。

今年の初夏のアオバズク



樹の枝の中にいるこの塊のようなアオバズクを見つけた人がすごい。
前から見てもこんな具合。



渡ってきたばかりのころだろうか。

そして、9月。やはりこんな見つけにくいところに。



こちらは渡っていく前なのだろうか。
来年こそ、地元で繁殖しているのを確かめたいものだ。




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春の思い出から

2016年11月07日 | 野鳥
すでに冬鳥がぞくぞくと飛来してきているが、アップする機会を逃した今年の鳥たちを遅ればせながらピックアップ。

春のシマアジ

近所の川にシマアジが来ていると聞き、ほとぼりが冷めたころ、まだいるかどうか見に行ってみた。







数人のカメラマンがレンズを向けていたが、それを気にすることなく、すぐそばまで来る。
人馴れしすぎていると思ったが、シマアジをこんなに近くで見たのは初めてだった。


この日は川の土手の桜が満開。
スズメたちが何羽か蜜を吸いに来ていたので、久しぶりにスズメちゃんの花狼藉シーンに挑戦。
なかなか姿を見せず、このカットを撮るのがせいいっぱいだった。



春の渡りの鳥たちは不調で、あまりいいカットは撮れなかった。

水から上がってきたキビタキ


オオルリ


サンコウチョウは全く出会えなかったが、かわりに非常に珍しいムギマキが現れた。
ただし、暗くて写真は酷い。



珍しく、水場に下りたセンダイムシクイ


これらはすべて4月の写真。


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珍しいお客さん ハジロカイツブリ

2016年10月22日 | カイツブリ類
地元の池に珍しく(たぶん、初めて)ハジロカイツブリが1羽やってきた。



普通のカイツブリより少し大きい。冬羽(非繁殖羽)で、赤いルビーのような目がきれいだ。



正面から見ると、ほっぺたが膨らんでいるのがわかる。





ボートがたくさん行き交う池でもあまり気にすることなく、合間を縫うようにして泳ぎ、盛んにもぐる。

潜る時間も長いので、出てくる場所がわからず見失うこともある。
しばらく潜って獲物を十分に採ったあとは、盛んに羽繕い。最後にぶるっと羽を広げる。





あたりには、キンクロハジロの群れがいて、時々まるでその群れの一員のように一緒に泳いだりしていた。
キンクロハジロの群れも、とくに気にかけていないようだ。
しかし、同じ仲間の普通のカイツブリたちは、このよそ者が縄張りに入ってくることを嫌い、ときどき追い払おうとしていた。




ハジロカイツブリのかわいい姿がかなり身近でみられて楽しかった。
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夏の思い出 高山にて つづき

2016年09月30日 | 野鳥
富士山の水場で出会った小鳥たちのつづき。

ルリビタキ



ルリビタキはこの水場の常連だけれど、オスはなかなかやってこない。
毎年、メスかメスタイプの子どもたちが現れることが圧倒的に多い。
今年は久しぶりにここでオスが見られた。







水浴びすると羽が乱れてふわふわ感がなくなるが、そこそこきれいなオスだった。

ウソ



ウソはオスもメスも現れたが、これも水を浴びるとグチャグチャになってしまう。
比較的きれいめに撮れたオスだけ紹介。
まるまるとしていてかわいい。





キクイタダキ



キクイタダキは水場には現れず、周りの林の中で、子供に給餌しながら飛び回っていた。
すごくぼさぼさでお疲れ模様。

さて、その子供だが、残念ながらうまく撮れなかった。
酷い写真だが、こんな子供時代の様子はめったに見られないので、諦めきれずに載せておく。



(ピントが後ろに・・・)



(ピントが前の枝に・・・)

その他、常連のヒガラ・コガラ・メボソムシクイも現れたが、写真は大したものがなくカット。
ここで見られる鳥は種類が限られているが、それでも毎年見られる種類が違うので、いろいろな出会いがあって楽しい。
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夏の思い出 高山鳥たち

2016年09月29日 | 野鳥
毎年8月には、高山の鳥を見るためと、避暑を兼ねて富士五合目あたりへプチ遠征する。今年はそれに加えてチョウ撮りがてら乗鞍方面へも行った。

ハイマツのてっぺんで囀る乗鞍のカヤクグリ 8月上旬


また現れた個体をよく見ると、嘴に幼虫をくわえている。

しばらくして、ハイマツの茂みに飛び込んだので、きっと中に巣があるのだろう。
あちこちで、虫をくわえるカヤクグリが見られたので、繁殖の真っ最中だったらしい。

富士五合目付近の水場で 8月下旬


この個体は、人がいるすぐそばの道の水たまりに現れて、水浴びを始めた。
人が集まってきてあちこちから写真を撮っても、ぜんぜん気にしない。
餌を採るときも、かなり近くに寄ってきた。



家に帰って写真を拡大してみると、嘴の横にゴムパッキンがある。若鳥だったのだろう。
この時期は、若鳥が独り立ちする時期だったのかもしれない。

水場に現れたホシガラス



あまりに近くて、画面いっぱいになってしまった。

ズームレンズをひいて撮る。



光の当たり具合は難しく、ちょっと白飛び気味を修整。

天気が怪しい日だったが、なんとか数種の鳥が見られてよかった。



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ご近所のかわいいヒナヒナたち

2016年09月24日 | 野鳥
池の鳥は、比較的撮りやすいが、小鳥たちは難しい。
近所の公園などで出会った小鳥たちのヒナヒナ。

スズメ

スズメは、家の傍の電柱で毎年子育てをしているので、巣立った雛が庭にデビューする。
特有のおねだり声が聞こえてくるとわかるのだが、けっこう用心深くて、なかなか撮れない。

5月20日






この日は、庭(雑草園)に降りていた雛たちが、疲れておねむになってしまい、座り込む。初めはガラス戸越しに撮っていたが、戸を開けてもすぐには逃げなかった。
でも、こんなところに座り込んでいたら、危険。

こちらは、公園内。もう少し大きくなっているが、親を追いかけまわして飛び回っていた。

5月19日


シジュウカラ

5月25日


シジュウカラの雛も親子でよく庭に現れる。雑草園の庭には、餌になる虫がいっぱいいるからか。
こちらは完全にガラス戸越しで酷い画像。

6月2日 公園で。




ホワイトバランスがおかしい酷い画像だが、急に目の前に現れたので調整する暇がなかった。やはり親を追いかけてせわしく飛び回っている。

コゲラ

5月8日 公園にて






鳥の巣の撮影はいろいろ神経を使うが、巣立ちの日だったので、あえて撮る。今年は2か所で営巣しているのがわかった。

ハクセキレイ

6月10日


少し遠くの田んぼがある公園で。こうしてみると、もう若鳥に見えるが、まだおねだりしていた。







すべてぜんぜん珍しくもない鳥たちだが、雛はどの鳥でもかわいい。
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かいぼり27と池の鳥 バン編

2016年09月22日 | クイナ類
私がバンの雛が孵っているのを発見したのは5月28日のこと。



初め1羽かと思ったら、2羽でてきて、



最後には3羽いることがわかった。



バンも以前はこの池で繁殖していたこともあったのだが、かいぼり直前のころは成鳥の姿さえほとの見られないようになっていた。そして、前回のかいぼりの後にまた繁殖し始め、今回のかいぼりのあとでも繁殖したので、やはりかいぼり効果と言っていいだろう。

初めペアは少なくとも2組いたのだが、1組はこんなところで抱卵を始め、なにものかに襲われたのか、その後営巣はしなかった模様。

丸見えの巣 5月19日


もう一組の巣は、浮島の葦の中で、双眼鏡で隙間を覗くと、かろうじて親の黒い体や赤い額板が見えるような場所だった。



6月2日、浮島にこんな生まれたばかりの雛がぽつんと1羽いた。


1羽で大丈夫なのだろうかと心配していると、どこからともなく親が現れて、餌をちょっと与えてまた置き去りにしてどこかへ行ってしまった。


また次の日の6月3日にも単独の雛が。


という具合で、バンもどうやら、卵を産むとすぐ温めはじめ、雛の孵化にも差があるようだ。

6月4日 3羽の雛に餌をやる親


いったい雛は何羽いるのだろうか。しばらく観察していると、2羽の親の元にたくさんの雛が集まっているのが見えた。


動き回るので数えにくいが、写真に撮って写っている雛を数えてみると、9羽はいる。
もし、5月28日までに3羽孵っていて、その後毎日順番に孵っていくとすると、9羽になる計算なので、納得だ。
(その後10羽になったのを見た人もいた。)
こんなにたくさんの雛を孵したバンを見たのは初めてだった。

バンの子育ては、カイツブリやカルガモと似ているところもあれば、少し違うところもある。
卵の温め方はカイツブリと似ているので、兄弟の雛には体格差が出る。
また、カルガモと違って、生まれたばかりの雛には給餌するが、餌は主に草や木の実や種のような植物なので、雛たちは割と早く自分で餌が捕れるようになる。(もちろん、トンボなどの昆虫も捕れれば食べているようだ。)動いている魚などを水に潜って狩るカイツブリは、その技を身に付けるまでに時間がかかり、自立は遅い。

6月8日。まだ給餌を受ける雛。雛たちはしかし、そうとうばらばらになっているのも特徴。


6月17日の雛。これくらいになると、自分で餌が採れているようだ。こういうところに上っていることが多い。


7月14日。若鳥の羽になっている。


7月27日。


しかし、10羽近くいた雛たちの姿は、その後あまり見られなくなってしまう。独立してどこかへ行ってしまうのか、なんらかの理由で命を落としてしまったのか。

こんなわけで、今年の夏は、カイツブリ、カルガモ、バンの雛ラッシュだった。
そして、3種3様の子育ての様子がよく観察できて面白かった
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かいぼり27と池の鳥 カルガモ編

2016年09月20日 | カモ類


今年はカルガモの雛もたくさん産まれた。
上の写真は5月25日のもの。4羽の雛を連れた親。

こちらは5羽の雛を連れている。5月26日。


他にも2羽の雛を連れたものもいた。

カルガモにとっても、かいぼりされた池は繁殖しやすい池になったようだ。
そのカルガモたちを観察していると、これもいろいろ面白い発見があった。

6月4日のカルガモファミリー


この日も目の前の浮島から、生まれたばかりに見える4羽のカルガモを連れた親が現れた。
カルガモは普通子育てはメスしか行わない。
しかし、このファミリーの傍には、もう一羽成鳥がついている。
後から守るように泳いだり、写真のように見守っているようだ。
しかし、しばらくすると、飛んで行ってしまった。

これはオスのガードダックだと思われる。
カルガモも、時にはオスがファミリーを守るような行動をとるらしい。
天敵から守るのか、ほかのオスが近づかないようにしているのかはよくわからないが。

そして、なんといっても今年のトピックスは、10羽の雛のファミリーだ。

6月24日の10羽の雛


この時、雛たちの傍には、親の姿がなかった。
雛たちは10羽でしっかりまとまって、このあたりを行ったり来たりしている。

カルガモは卵を産んでもすぐには温めず、全部産み終わってから温めはじめるので、雛は全部一度に孵り、成長の差はない。
そして、孵るとすぐに泳げるし、自分で餌を採れる。親は給餌をする必要はなく、餌のあるところへ誘導したり、天敵から身を隠すようリードしたり、休憩する場所に案内したりするのが主な務めだ。

だから親がいなくても、すぐに困ることはないかもしれにが、それにしても親はどこへ何をしに行っているのか。まさか育児放棄ではあるまいが。

次の日もこのカルガモ一家を探していると、その日はちゃんと親がついていた。


6月25日のファイミリー


親は育児放棄どころか、10羽の雛たちを上手にリードして池を1周し、休憩場所へ向かう。

休憩場所でくつろぐ一家


一家はこの後も、毎日池を1周しては休憩場所へ戻っていくようだった。

7月10日 池の岸で休憩する一家。


普通カルガモは初めはたくさんの雛を連れていても、雛の数はどんどん減って、3~4羽ぐらいになってしまうことが多い。それなのに、この母親はその後も時々雛たちを置き去りにしてどこかへ行ってしまうことがあるにもかかわらず、半月経っても雛は10羽ちゃんと生き残っていた。
親のしつけがいいのか、雛たちが優秀なのか、池がそれだけ安全になったのか。

そして、1か月以上たったころ、雛は1羽減って、9羽になっていたが、それでも奇跡的な生存率だと言える。

8月3日のファミリー ずいぶん大きくなったが、9羽になっている。



今、池はカルガモだらけだし、雛たちも親と同じぐらいの大きさに成長しているので、なかなかどれがこのファミリーの雛たちなのか見分けがつかないが、ときどき7~8羽の群れを見るので、それがこのファミリーかもしれない。

もう一つびっくりしたこと。

7月16日のカルガモ。


この日、池にはギンブナの稚魚がなんらかの原因に弱ってしまい、たくさん浮いている状態だった。
そして、なんとカルガモたちがたくさん集まってきて、その弱ったギンブナを次々に捕まえて食べ始めたのだ。



カルガモが草ばかりでなく、昆虫なども食べることは知っていたが、魚を食べるところは初めて見た。
そして、前にカイツブリの記事で書いたように、どうやらカイツブリの雛さえも、食べてしまうことがあるようなのだ。

この夏の池は、あと1種、大繁殖した水鳥がいて、観察するのが大変なほどのベビーラッシュだった。

つづく
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かいぼり27と池の鳥 カイツブリ編④

2016年09月19日 | カイツブリ類
 Cペアの場合

cペアの巣。5月24日


Cペアは、橋のたもとににある小島の縁に巣を作った。
この場所は、かいぼりをする前からカイツブリがたびたび営巣していた場所だ。
巣が作りやすいのだと思うが、問題は小島にアオダイショウやゴイサギなどがいることが多く、今までも卵や雛が襲われた例がある。
今回も、抱卵中にアオダイショウが何度も現れたし、ゴイサギやアオサギが巣の真上に止まっていたりしてはらはらした。
親も巣の周りで警戒姿勢を取っていることがよくあった。

それでも、何とか無事に5つの卵から5羽の雛が無事に生まれた。

5羽の雛を確認 6月8日 


泳ぎだす5羽の雛 6月14日


人通りの多い橋の両側を行ったり来たりするかわいい雛たちは、多くの来園者の目に留まり、微笑ましい給餌の様子もすぐそばで見られたが、やはり雛たちの大きさの差もはっきりわかる。



来園者たちも、一番小さい雛がなかなか餌にありつけない様子に心配していた。

6月20日の巣の上の雛


巣の傍はその後もアオダイショウが現れたりするせいか、あまり休憩場所としても使われていないようで、この日は1羽の雛が親からもらった大きなザリガニを食べあぐねてしばらく座っていたが、その後巣は補修もあまりされなかった。
一家はボート置き場のどこかを塒にしているように思えた。

親は雛を3羽と2羽にわけて受け持ち、橋の両側に分かれていることも多かったが、3羽グループの中に入っていた末っ子はやはりいつの間にか姿が見えなくなった。

6月21日の雛。末っ子と他の雛との大きさの違いがよくわかる。


しかし、4羽は一応無事に成長したのではないかと思う。

Dペアの場合

弁天池で巣作りをするDペア 5月20日


今年のかいぼりの大きな特徴の一つは、前回行わなかった弁天池も行ったことだ。
そのため、今までカイツブリが営巣してこなかった弁天池でも営巣してくれれば、かいぼりの成果もよりはっきりする。

Dペアは初め弁天池の別の場所で作ろうとしたようだが、水位の変化で巣が浮いてしまい、うまく作れなかった。そこで橋のたもとに作ろうとしているのが上の写真。でも、2羽の気持ちが一致しなかったようで、しばらくまた別の場所を探していた。
けれど弁天池には、巣を作るよい場所がなかなか見当たらないようで、結局またこの橋のたもとに営巣することにしたようだ。

抱卵するDペア 5月30日


しかし、このペアの5つの卵は結局みなカラスに食べられてしまったらしい。(私は見ていなかったが)

このペアは、それでも繁殖諦めることはなく、あちこちで巣を作ろうと試行錯誤した末、最後に作ったのがこれ。

6月23日の巣と卵


そろそろ雛が孵る頃だと思って行ってみると、巣があるべきところになく、岸のすぐそばに浮かんでいる。親が一生懸命補修しようとしていたが、いったい何が起こったのだろうか。風で流されてしまったのだろうか。

7月10日の様子


支えもない巣は翌日には完全に沈んでいた。
巣から離れたところに親が1羽浮いていた。
双眼鏡でよく見ると、ちょっと背中が盛り上がっているように見える。
1羽の雛がどうやら背中に乗っているようだ。

7月11日




巣が完全に沈没する前に、かろうじて間に合って1羽が孵ったのだろう。

7月23日の親子


その後、親はあちこちに臨時の休憩場所を作ってなんとか授かった雛を大事に育てていた。
ところが、8月7日、雛が1羽でいるのを見たのを最後に、雛の姿は見たらなくなってしまった。
ずっと後で聞いた話では、水生物園の池に雛が迷い込んでしまい、親の給餌が受けられず、死んでしまったのではないかということだった。

Eぺアの場合

巣作りをするEペア 6月21日


Eペアが巣を作っている場所は、ボート池。ここはいかにもカイツブリが巣を作りたくなるような樹の枝が水面に垂れているのだが、いかんせん、ボートがすぐ近くまで近寄って来るので、安定しない。
過去にも何度が巣作りしたペアがいたのだが、失敗することが多かった。
そして、今回も。卵が数個生まれて抱卵中の巣にボートの舳が突っ込んで、巣は完全に壊され、卵は沈んでしまった。



ペアは諦めきれずにその近くに再度営巣、抱卵したが、その巣も理由は分からないが流されて結局このペアは繁殖できずに終わってしまった。

後半は悲劇的な終わり方になってしまったが、それでも今年は22羽の雛が孵り、そのうち14羽は無事に育ったと思われるので、やはり繁殖率は上がったと言っていいだろう。

私は別にカイツブリの研究をするために観察してきたわけではなく、カイツブリがかわいいし、見ていると好奇心がわいてきていっそう観察したくなっただけだが、それでも自然といろいろなことに気づかされる。

1番子の方がよく育つのは、やはり一番繁殖に適した時期(気温、餌の量、天敵の活動量など)に始めるからだろう。そして、早く一番よい場所をなわばりにできたペアがうまく子育てできる場合が多いのだろう。
2番子をつくる時期にはその条件が少し悪くなり、また1番子への見切りがペアの中でうまくできない時もあったりして、成功率が下がるような気がする。

今、池には成鳥の他、Aペア、Bペア、Cペアの1番子の雛が1羽ぐらいずつ見られる。どういう雛が残るのだろう。他の雛はどこへ行ったのだろうか。疑問が尽きない。

Aペアの雛と思われる子

Bペアの雛と思われる子

Cペアの雛と思われる子


また来年はどうなるのだろうか。





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かいぼり27と池の鳥 カイツブリ編③

2016年09月17日 | カイツブリ類
Bペアの2番子

新しい巣 7月6日


Bペアは、1番子を育てた巣は使わず、少し離れた場所に新しい巣を作った。
最初の巣は、1番子が使っていたからか、それとも別の理由があるのかはわからない。

7月28日には4羽の雛が確認できた。




7月29日には5羽。上の子は餌をもらいに泳ぎ出る。餌はトンボだった。その様子を見る残りの4羽


次の子が飛びこんだら、お母さんが潜ってしまった。


そして、7月30日には6羽目が生まれる


Bペアは、結局1番子も6羽(生き残ったのは5羽だが)、2番子も6羽孵らせたことになる。
カイツブリだらけになりそうだ。

ところが、次の日の7月31日に事件が起きた。
お昼前にのこのこ観察に出かけると、巣はもぬけの殻。
もう巣から連れ出したのかと近くを探すと、池の向こう岸に何人か集まっていて、どうやらカイツブリ一家がいるらしい。
私の近くにいたご婦人が、なんでもヘビに襲われたようだと言っていた。
あわてて、雛の数を数えようとしたが、親もなんだかパニクッテいるようだし、背中に乗っている雛や池に浮かんでいる雛が右往左往していて確かめられない。

そこへカルガモの一団が現れる。
ボートに乗ってカイツブリ一家を写真に撮っていた人が、カルガモの一団をなにやら追い払っている様子。

そして、あとで向こう岸にいらした知人に様子を尋ねると、もしかしたら、カルガモがカイツブリの雛を食べてしまったかもしれないということだった。

騒ぎを見るのに精いっぱいで写真はほとんど撮っていないが、こんな写真が写っていた。



ちびの雛がおぼれる寸前。なんとか上の子の背中に乗ろうとしていた。でもカルガモ集団が去った後、雛の姿はなくなっていた。

その後カイツブリ一家の姿が見えなくなったが、帰りにまた見に寄ってみると、3羽の雛が戻っていた。


親が戻ってきて3羽を背に乗せると、暗くなるまで巣には戻らず、池にそのまま浮かんでいた。



8月2日、雛はやっぱり3羽。父親と思われるカイツブリが、巣の傍に行って、なにやら調べているような様子。そして、一声鳴くと、3羽を連れた母親は巣に向かった。「もう安全だよ。」と伝えたのだろうか。



巣に戻った3羽

残りの3羽は、ヘビに襲われたのか、カルガモに食べられたのか、それとも溺れてしまったのか、いなくなってしまったことは確かだった。

やれやれ、とりあえず3羽は生きていてくれたと思っていたのだが、私がその3羽を最後に確認したのは8月3日。



そのあと、日をあけて行ってみると、雛はたった1羽になってしまっていた。

8月24日の雛


9月10日の雛


9月11日の雛 もう少しでひとり立ちだろうか。


というわけで、Bペアの2番子の子育ても残念な結果に終わってしまった。
巣が安全でないと、雛も安全には育たない。そして、2番子の時期は、ヘビや他の生き物の活動も活発になり、危険も増えるということなのだろうか。

C・D・Eペアの話に続く





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かいぼり27と池の鳥 カイツブリ編②

2016年09月15日 | カイツブリ類
Bペアの場合

4月30日の様子


Bペアが営巣した場所は、ボート池の池尻。
ここは前回のかいぼりのあと営巣場所に選ばれるようになったところで、今年で3回目である。
ボート池はボートの往来によって営巣がうまくいかないことが多いのだが、この場所はボートが入れないようになっている。
カイツブリはちゃんとそういうことがわかっていてここを選ぶのだろうか。
そして、この同じ場所で巣作りをしたカップルは、2年前のカップルと同じカップルなのだろうか。
個体識別ができないのが残念だ。

卵はなんと6個産み、6個とも孵って雛になった。

5月22日の様子



6羽目が確認された5月28日


6羽もの雛が無事に孵るのを見たのは、初めてだった。
ところが、次に日に行ってみると、雛は5羽になってしまっていた。

29日の様子 ザリガニを与えているが、雛は5羽しかいない。


何が起きたのだろうか。
見ていた人に聞いてみると、1羽の雛がおぼれていたのを、気が付いた人が保護したそうだ。
しかし、あとで確かめると、残念ながら死んでしまったらしい。

以前、私も雛がおぼれるのを見たことがあるが、その時は詳しい方に聞くと、カイツブリは生まれたときから泳げるので、溺れるはずはないという話だった。
その雛がおぼれたのかどうかは結局わからないが、今回の例で、やはり溺れることはあるのだとわかった。

それはなぜだろうか。

カイツブリは卵をほぼ毎日一つずつ産み、初めの一つを産んだときから温めはじめる。
だから、雛もほぼ毎日1羽ずつ孵る。
6羽もいれば、最初の1羽と最後に孵った1羽とは6日間の成長の差ができる。

また、カイツブリの親は、最後の卵が孵るまでは交代で巣にいるので、最初に生まれた雛は、巣に留まりながら親から給餌を受けて成長できる。
しかし、最後の卵が孵ると、両親とも巣を離れ、餌を捕りに行く。
最初に生まれた子は、既に体力もつき、泳ぎも上手になってきているので、その親について巣を離れたり、餌を捕ってきた親に早く近づき、先に餌を取ってしまう。

生まれたばかりの雛も、つられて泳ぎ出たりするが、体力もまだ十分でなくついていけない。それどころか、巣の上に上がるのもままならないこともある。
こんな具合に末っ子が生き抜くのはなかなか厳しい。6番目の末っ子も、巣から離れて巣にもどれなくなり力尽きたのだろうか。

一家はやがて、ボートが行き交う池の方へ揃って出かけるようになった。
かなり遠くまで雛を引き連れて出かけるが、必ず元の巣に帰ってくる。
5番目の子もときどき遅れそうになって心配したが、結局無事に大きく成長できた。


遠出は始まる。6月3日の様子 左の子はこの中の末っ子で、小さいのがわかる。


疲れると親の背中に乗る。雛は最低自力で巣に這い上がることと、親の背中に乗ることができないと生きていけない。



巣からあふれそう。6月11日の様子


6月21日の様子


このファイミリーの様子は、一番よく観察し、面白いシーンもあったのに、あまり写真は撮っていなかったのが悔やまれる。(他のファイミリーを撮っていたので)

途中から、ペアは雛を3羽と2羽に分担してお出かけするようになった。

ある日、夕方先に帰ってきた母親(たぶん)は、自分が連れていた雛を巣にあげて、いかにも父親と雛たちのかえりを待つように巣から少し離れていた。
ときどき、呼ぶように鳴き声をあげる。
1羽の雛が巣から下りてしまうと、「もどりなさい。」というようにつっついて上がらせる。

それでも一向に帰ってこないので、待ちきれなくなってボートの方へ向かうと、やっと父親と残りの2羽が帰ってくる。
すると、せっかく巣に上がっていた雛たちも、結局お母さんの後を追って、そちらへ向かってしまった。

また、雛が、巣に上がるとき、近くの木の葉などをくわえて巣を補修するのも面白い。親がやっているのを見習ってのことだろうか。

こうして、5羽の雛はすくすく育ち、ある日のこと、その巣に卵が一つ。6月27日のこと


ついに2番子を育てる時期になったのだろうかと思ったのだが、親は一向に温める気配がなく、なんと巣の上に載っているのは雛たちだった。


でも雛たちはそのうち巣から離れていく。

結局、最後の子も巣を離れ、卵だけがまた残る。この子の翼は、前の写真のこの翼より大きくなっている。


これは、どういう意味なのだろう。まさか抱卵の練習をさせたわけではないだろうが。

しかし、間もなくして、やっと親たちは別の場所に新たな巣を作りはじめ、本格的に2番子の繁殖に取り組むことになり、雛たちは独立していった。

つづく
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かいぼり27と池の鳥 カイツブリ編①

2016年09月14日 | カイツブリ類
前回のかいぼりのあと、かいぼりをするとカイツブリの繁殖成功率が高まることははっきり証明された。
それは、餌が増え、直接的な脅威になる生き物も減るからだと考えられている。

今年はどうだったろうか。
自分が観察したことと、他の方からの聞き取りを含めて、忘れないうちに(すでに忘れつつあるが)記録をまとめておきたい。

かいぼり27の特徴は、前回行わなかった弁天池もかいぼりしたこと、鯉などの大型魚も取り除いたことだ。

まずカイツブリは最盛時少なくとも5ペアが繁殖活動を行った。私が観察を始めて以来最多だ。
この5ペアを産卵の早かった順にA・B・C・D・Eペアと呼ぶことにする。

先ずAペアから。



Aペアは、水生動物園の水辺の小道岸に営巣した。
このあたりは、毎年カイツブリが営巣してきた場所で、早く来て縄張りを守ったものが獲得できる一等地なのだろう。
今年は、岸からはとても見にくい位置にあり、こんな写真しか撮れなかった。
5月15日、すでに少なくとも2羽の雛が孵っているのがなんとかわかる。

卵は4個確認され、4羽の雛が無事に孵った。

5月22日の雛たち









親たちは雛をあまり巣から遠くへ連れ出さず、巣の近くで餌を捕っては与えていたように思う。(私が観察した範囲では)

巣でお留守番する雛たち 5月25日


親が雛を背中に乗せて泳ぐ姿があまり見られず、残念がる観察者もいたほどだ。少し遠出するころには、既に雛もかなり泳げるようになっていたからだろうか。

少し遠出 6月2日


天敵のヘビやサギ類、カラスなどに襲われることもなく、親もゆったりと子育てができているようで、雛たちは4羽ともすくすくと育っていった。

また、あとでもっとはっきりわかったことだが、近くに安全な巣があることは雛の成長にとってとても大事なことのようだ。

雛たちは大きく育っても、わりと巣の近くで過ごしていた。生後1か月ぐらいの雛たち 6月14日




だんだんに一人で餌が捕れるようになってきた雛たちは、それでも親とつかず離れずで近くの池に留まっていたが、やがて親が2番子の繁殖に取り掛かり、1羽1羽と姿を消していった。

2番子の卵 7月10日。1番子を育てた巣と同じ場所。


親に追われる居残り巣立ち雛 7月14日




しかし、そろそろ2番子が孵る時期かと行ってみると、巣は空っぽで卵も雛も見当たらなかった。
あとで聞いたところでは、卵は孵らず、池に落ちて(落とされて?)浮いていたそうだ。
理由はわからないが、しばらく巣の周りにいた親は、やがて諦めて、まだ残っていた1番子の傍へ行った。
まるで自分の今年の子育ての成果を確認して繁殖を終わりにしたように見えた。

つづく。







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北海道でのライファー

2016年07月29日 | 野鳥
北海道では、その他オオルリ・キビタキ・コサメビタキ・ベニマシコ・ゴジュウカラ・アリスイ(巣穴も)・ニュウナイスズメなども見られたが、写真としては大したものは撮れなかったので省略。

今回の北海道旅行で初めて見た鳥は、マキノセンニュウ・シマアオジ・オオジシギ・オジロワシ、そしてギンザンマシコだが、これらも写真としてはとてもお粗末なものしか撮れなかった。

マキノセンニュウ







とても地味な鳥。他にシマセンニュウもいたのだけれど、私は撮れなくて残念。

オオジシギ





これも遠かった。空中でホバリングしながら、尾羽を開いて降りる動作は、ディスプレイだそうだ。ほけ写真だが、説明として。

オジロワシ

遠くの突堤にとまっていた。


拡大すると


ときどき飛ぶ




一番よいシーンでピントを外したが、魚を捕えているのでご愛嬌に。


オジロワシは冬見るものと言われたが、冬に見に行くチャンスはありそうもないので、見られてよかった。

シマアオジ



シマアオジの見られる場所には、三脚を立てたカメラマンが並んでいて、出現を待っている。それくらい珍しい撮りたい鳥なのだろう。たまに恐ろしく遠くに姿を現す。私のレンズでは遠すぎるが雰囲気で。



そして、ギンザンマシコ。
旭岳のケーブル始発に乗ってポイントで待つこと数時間。結局写真は撮れなかった。(矢印つきの証拠写真はあるが)いきなり茂みから飛び出して、飛んで行ってしまうし、出てもあまりにも遠くて撮れない。3日間通っていても撮れないという方もいれば、登山目的で来て、目の前に来たという方もいる。運しだいなのだろう。

撮れなくて残念なものもあったが、気持ちの良い原生花園で鳥を探し撮って過ごす時間は楽しかった。
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北海道のツメナガセキレイとホオアカ

2016年07月28日 | 野鳥


ツメナガセキレイは、春に沖縄で見たばかりだが、北海道ではきれいな繁殖羽になっている。







ツメナガセキレイが見られたのは一か所だけだったし、雨が降りそうな天気だったのであまり満足できるカットは撮れなかった。


ホオアカ







ホオアカも、関東地方では非繁殖羽の地味な個体しか見たことがなかったので、きれいな原生花園で囀る様子をぜひ見たいと思っていた。これも見られた場所は1か所だけで、しかもかなり遠かったのは残念だったが。
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