マイノリティー

カッティング/鬱/女を好きな人間として。
鬱屈した日々からの脱却を半端に目指しつつ、嘔吐。

久しぶりに水の音を聴いた

2009-04-06 00:21:28 | 日々徒然

それくらい、今までが張り詰めていたんだ。

顔を洗っているとき、水道水の無機質で更紗のような音が。
「音」として、ちゃんと聴こえた。

久々のちゃんとした仕事をこなして、東京と奈良を行き来した二ヶ月。
優しい言葉も。繰り返される店の有線も。いつの間にか冬から春へと、芽吹いていく季節も。
こころから紡いでいるようでいて、聴いてるようでいて、見ているようでいて。

私は張り詰めていたので、「上手に」生きようとしていたので。
「私」は、五感に知らんぷりだった。


「どこまでも大丈夫。ちゃんと休みだって取れるよ。上手に上手に、こころを調整出来るよ。自己破壊からは脱したよ。ねえ、リハビリは順調だね」と。五感を忘れ乍ら、虚像を見てた。

聴覚は無音を望むくらい。
視覚は瞼の裏を望むくらい。
触感は針を触っても柔らかく。
春の匂いに気付かずに、満開の桜。
舌に張り付いた煙草の味。


疲れきっていた五感に、水が。
さらさらと聴こえた。

狂喜した。




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無題

2009-03-25 20:52:33 | 日々徒然

貴女は、しとしとと降る雨の日に。
生まれたんだという。

こんな日だったのだろうか。
私は隣りに行けない日。貴女は母という名のひとから、
生まれたんだ其の日にもし出逢っていたとしても私は隣りに行けない場所で綺麗に隔離されて慎重に。貴女の初めての声も言葉も顔も。

こんな日だったのだろうか。



貴女がくれたCDを聴く。
絵を描いている。
雨は上がった。夜が来て下のほうに、薄らと紅い雲。
貴女の日が暮れていく。

今日私の手で咲いた薔薇は私を慰めるためにある。
なんにも出来なかった私の。
苦しさを埋めるためにある。
貴女が一番欲しいものを、貴女が一番欲しい日に。
プレゼント出来なかった私の無力感を、知らしめる為に咲いている。



過去を探って、今。
ぼんやりと紙を千切る。
ばらばらに。積み重なって。顔は強張り、胸は引き攣る。
こんな哀しい日を私は忘れてはいけない。
私は忘れてはいけない。




貴女の隣りに、居られない、日。
そっと特別にしていた今日。

例えば私が男だったら何の不自然さも無く貴女の隣りに居られたのかもしれないし、私が男だったら私たちは出逢わなかったのかもしれないし、哀しさも苦しさも知らない全能感で生きていけるつまらない子供のままで居られたのかもしれないし、今すぐ貴女の手を取って他の世界へと走る車を手に入れることだって出来たのかもしれないという戯れ言。

私も貴女も、そんなに弱くはなく。それなりに弱い。
私たちの距離は、磁石のように気まぐれに互いが見えないほど近く遠く振れる。がくんと針が揺れる瞬間に、がくんと切り離された列車のような感覚を抱くけれど、束の間のそんな錯覚に怯えたり震えたりするけれど、指先は繋がっている。その温もりは、いつも、ワンテンポ遅れて来る。
微かな希望のように、絶望を掻き分けて来る。


――安堵。


例えば、私が恐れていたことはこんなちっぽけなことです。
貴女の髪を撫でていた瞬間が、あの瞬間でしか無かったように。
互いの温もりを忘れてしまうような瞬間が、その瞬間として明白に訪れることを知っている指が。
貴女の髪を撫でている間に震えてしまったのは。

一拍遅れて来る安堵の前に、一瞬掠めるであろう空白。ちっぽけなことです。

がくんがくんと、身体が揺れて。列車のドアが閉まる。
早く来い。早く来い。
指先に灯る熱。






――ああ。
届いた。
貴女は遠く、それでも生きていた。



ありがとう。





誕生日、おめでとう。

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果てのない場所へ。

2009-03-22 01:50:06 | 置き場所不明

果ての無い場所へ。
二人で行こう。

身体が生きてる限り。
私たちは遠く近く、どこまでも、繰り返し。
行きつ戻りつ。どこまでも。
二人にしか解らない場所に。
果てを知らない情を抱え。

生まれて来てくれて、ありがとう。
出逢ってくれて、ありがとう。
結んでくれて、ありがとう。

今日も。
生きていてくれて、ありがとう。


手に手をとって。
気まぐれに、貴女は急ぎ足で、私は立ちすくみ。
あの日、浜辺を歩いたように。

二人にも解らない場所に。
結んだ情で、紡いだ力に揺られて。
私は呼ばれて振り返る。
貴女は呼ばれて、こちらを向く。

終着点は、互いの目。


ただ、歩いていきたい。
ささやかな願いが。どうか。どうか。
他愛無い荒波に乱されぬように。
突風に掻き消されぬように。


ふと迷子になっても。
きっと、また。
果てのない場所で、逢いましょう。


そう約束した指輪を、そっと撫でる。
貴女がくれた、柔らかな、夜。


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今日を忘れてください

2009-03-08 03:04:46 | 崩壊

もう忘れてください。

確かに、本日、過去に私を貶めたこと、利用したこと、貴方が加害者であるということを思い出して頂きましたが。

どうぞ忘れてください。

皮膚の下、仕上がった貴方の実。
熟れて懺悔、腐敗で報復いたしました。
されとて。
貴方は忘れておられました。それで良かった。良かったのです。
貴方の生き易く、生きてください。
信念のままに。


「怒らないで」と皆が言う。
だって勿体なかろうよ。
久々に訪れた友人に、茶漬けを出すと言うのかい。
最上級の、おもてなし。
稚拙な自己憐憫。意味を知らない一雫頬へ垂らし。
脆弱な攻撃性。指先ひとつ動かぬままに。


「どうしようもない」ということを。貴方は再三説いて下さいました。
ですから、どうぞ。

今日という日を忘れてください。



私は私。貴女は貴女。
貴女の信じる道を、私が応援することに、格別な確証も論証もありません。どんな道であろうと、貴女は傷付くであろう。笑みを見せるだろう。沈黙に落ちるだろう。

私の信じる道に、寄り添う悲しみは。必要不可欠でありますので。
どうか御心配なさらずに。嘲笑ってくださいまし。
「いつまでも其処で足踏みしているがいい」と。
私は微笑み返します。
「よろこんで」

次の一歩を踏み出したとき、貴女が隣りに居る事に、決して、決して、多大な期待をいたしません。

貴女の道に桜吹雪が祝福しますように。





只々、今日という日の忘却を乞う。
誰も悪くない。誰もかわいそうじゃない。
誰もが己を信じている。

只、それだけの日。








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哀しみの自慰行為

2009-03-06 00:11:33 | Weblog

昨夜から、なんだか誰かが居ない。

思い出を探った。
このままじゃ、二度と、誰かに会えない。

LGBTの人々が、己の立ち居値や社会について語る動画を見た。
誰かは其処にも居ない。

白日の虚空に指先を伸ばしたら、貴女の深爪した中指が僕の内部を抉った錯覚。
ようやく瞼が、ゆっくりと、ゆっくりと。落ちたよ。

誰かが居ない。
僕は仕事に出かけた。本を読んだ。音楽を聴いた。パンを咀嚼した。珈琲で咽奥に流し込んだ。煙草を吸った。人と話した。腕の疵痕は、きれいに薄く、梅の花弁のような色になった。まるで貴女の肌のような色。


愛も情も季節もいつのまにか深く、僕の傍らに鎮座する日々。
今夜、不意に。
忘れていた哀しみが、其れらすべてを掻き分ける力を持ち、それでいて優しく、帰還した。
僕は片腕で掻き抱く。
「やあ、はじめまして」


もう片方の腕は、君なんて知らない。
笑顔の明日へと、当たり前に伸びている。


なんという、しあわせな陶酔。
やっとまた、君に逢えた僕は。君なんか知らない僕にもなっている。
君もきっと、愛や情や季節のように。
僕の知らない誰かになったんだろう?
教えてくれよ。交わそうよ。


哀しみの自慰行為。




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無視/嫌悪/未来

2008-12-31 01:26:28 | 日々徒然

ほんとうは愛したいひとに無視されることと。
嫌悪されること。
どちらが辛いだろうか、なんて秤にかけようとも思わない。

無視される苦しさは感じたことがるけれど。
愛すべき母親から罵声を浴びせられる日々の経験は、私には無いから。
想像するしかない。

貴女の闘いを、焦りを、辛さを、哀しさを、悔しさを。
私の掌に刻んで。
いつか、貴女が「幸せ」と感じられる、誰にも押し付けられたものじゃなく、貴女だけに「自然に溢れるもの」に、出逢ったとき。
掌に描かれた其の曲線を、そっと祝福したいと思う。


今、ふたりで居られること。
明日を迎えて、貴女を想えるということ。
死にたがりの私に、未来をくれた貴女。

最上級の感謝を捧げたいことと同時に。
貴女がくれたものに、何が遅れるかと考える。


傍にすら居られない今だから。
貴女の命でもある、私の命を、大切にして。
貴女の心を想うことしか。

そんな些細なことは、貴女の力になるかしら、ね。


私に、未来をありがとう。







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護る/ふたり/解らない

2008-12-21 15:09:49 | 置き場所不明

「安心出来る場所を求めてるんでしょう」
と貴女は言った。
いつそんなことを求めた?
と私は私に問うた。


「安心出来る場所にならなくちゃ。
私は精一杯になって貴女を護ろうとしたの。
そうして二人の距離を見失い、自分が解らなくなってしまったのよ。
貴女は、あまり言葉にしないでしょう。
苦しいことも、心に溜め込んだことも」


ねえ。
繰り返すけど。
私はいつ、貴女にそんなことを求めた?
そんなになってまで護って欲しいと思うわけがない。

私が言葉しないのは。
病気も家も慣れた苦しみだからだ。
心に溜め込む時期は過ぎているからだ。


今、やっと苦しんでいるよ。
溜め込んでいるよ。


ねえ。
先回りして、勝手に私で苦しまないでよ。
いつだって護られているし、
いつだって安心するよ。
だからって、それだけで、貴女とふたりで居たいわけじゃない。


そんな簡単な気持ちじゃない。







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恨みの権化

2008-12-19 01:14:08 | 日々徒然

を見た気がした。
父を語る母の瞳に。

私には到底関われない領域だって知っているよ。
けれど中途半端に関わってしまっているのも解っているよ。

だからって何が出来る。
私が変われば、貴方達は変われる?そんなもんじゃねえよなぁ...



恨みたいなら恨めばいい。
けれど、そればかりじゃないんでしょ。
恨みたくないから、相手に変わって欲しいと望む。
その絡まった糸は、赦すことでしか解けないって。知ってるんだろうけど。
それが出来ないのも知ってるよ。

私は、そんな貴方達が、これ以上擦れ違って仕舞わないように。
糸の端を握っていよう。

貴方達のそれぞれの理想が、ひとつになるように。
祈るぐらいは赦してね。





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ほんとうに受け取って貰えたら

2008-12-17 01:00:40 | 日々徒然

鬱状態で、何のやる気もせず、三角座りで喫煙。
そんな日々を過ごしていたけれど。
彼女が色々なプレッシャーに苦しんでいることを知って。
重い腰を上げたのが、三日前。

リラックス効果のある、お香。
アジアン雑貨の店に足を運んで。人ごみに疲弊しながらも、手に入れて。
文字通りのgiftを、彼女のもとへと。

鬱状態は変わらないままに。
かかってきた、電話。


「うわあ、ありがとう。言葉にならないけど、気持が嬉しい。ありがとう。ありがとう。」


giftは、ほんとうに心で受け取って貰えたら。
私にも、届くんだね。

ありがとう。大事にするよ。

出逢えたってこと。
ゆっくりと大切に、今まで築くことが出来た、二人の路。
プレッシャーが有るにも関わらず、これからも、共に歩もうとしてくれる気持への感謝。
もう一度、噛み締める。

またひとつ、貴女に教えて貰ったね。
日々がうつろう中で、私たちは。こんなふうに変わり続けていくんだね。

今度はどんなものを、貴女に届けよう。






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無理してみてる

2008-12-15 23:56:20 | 日々徒然

今更ながら、鬱病なんだな、と自覚。
就業が確定してる企業に、形ばかりの面談に行くってだけで、気分が落ちてる。苦笑。

悪いほうにばかり、考えちゃうんだな。
久々のマトモな仕事。
完璧主義者の私は、ちょっとした失敗にも落ちて仕舞う。
そんな私自身を把握しているんだから、大丈夫。
と、言い聞かせて。
ちょっと無理してみようよ。

仕事が始まったら、環境が変わる。
環境が変わったら、鬱状態にも変化が訪れる。それがどんなふうに起こるのか解らない。其れが怖い。
だけど。
まだ来ない其れに、今から怯えていたって仕方無い。

ちょっと無理して、踏み込んでみようよ。
駄目になって来たら、そのときに考え始めようよ。

のんびり、ゆっくり。
一歩づつ。


結局、独りじゃないから、踏み出せる一歩。
深呼吸して。
貴女を空に浮かべてみよう。

ほら、少し、大丈夫。






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