どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

親父を焼く

2018年01月13日 | 昔話(日本)
               昔話に学ぶ「生きる知恵」➂馬鹿の鏡/藤田浩子:編著 小林恭子・絵/一声社/2006年


 「親父を焼く」とあるとびっくりしますが、笑い話です。

 父親から「父親は用足しにいっておりやす。なんぞごようがありましたら また出直してください」というようにいわれた馬鹿息子が、たったその一言二言がおぼえらません。

 父親は「用足しにいっておりやす。なんぞごようがありましたら また出直してください」と紙に書いてでかけていきます。

 紙を見せるだけならまちがいないだろうとでかけた父親でしたが、紙をうけとった息子は、紙をおとっつまだと思って大事にして、どこにおいておこうかと散々なやみます。

 ところがお客がやってきて、いざ紙をみせようとすると、どこにも見あたりません。

 息子が「おとっつま なくなった」というと、お客はおとっつまが亡くなったと勘違いし、おかみさんに、なにか葬式の手伝いがあるかもしれないと、何か聞いてこい、とせかします。

 息子が紙を探し出して、いつでもだせるように手に持ったのはいいのですが、火鉢にあたってうつらうつらしているうち、ぽろっと紙を落としてしまって、焼けてしまいます。

 そこに、おかみさんがやってくると、馬鹿息子がいうには「おとっつま はあ 焼いてしまった」。


 昔話に馬鹿息子の話がありますが、おはなし会ではほとんど聞く機会がありません。

 なんともとぼけていて笑えるのですが、”馬鹿”というのがひっかかるのかもしれません。
 
 大抵は自分自身で考えないのが共通していて反面教師としてもよさそうですが、それにしても何かひっかかるようです。


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