どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

くさのなかのおひめさま

2017年05月19日 | 絵本(昔話・外国)

          くさのなかのおひめさ/アスビョルンセンとモー・再話 シーグルセン・セービユ・カプスベルゲル・絵 中川あゆみ・訳/セーラー出版/1997年初版

 ノルウエーの昔話の再話です。
 ノルウエー語の発展にも大きな意義をもつことになったという「ノルウエーの昔話」(1841~45年)。アスビヨルセンとモーが編んだものです。
 アスビヨルセンとモーといえば「三びきのやぎのがらがらどん」です。


 「一日で糸を紡いで機を織り、シャツを1枚縫うことのできる花嫁をみつけてくるように」と王さまからいわれて、旅だったのは12人の息子。(ただし、その他大勢の口!)
 しばらくいくと兄さんたちは「はいまみれ」とよばれている末っ子をおいてけぼりにしていってしまいます。

 どちらにむかっていいのかもわからないはいまみれが、草むらにすわりこむと、ちいさな可愛い女の子が、くさのなかのおひめさまにあうようにいいます。

 「これ以上旅を続けたくありません、わたしの妻になっていただけないでしょうか」と、はいまみれが性急にもうしこむと、おひめさまはすぐに承諾します。(うーん、なんと昔話らしい展開です)

 おひめさまが縫い上げたシャツは、とてもとても小さくて、だれも着ることができません。
 それでも、そのシャツをみた王さまは、ふたりの結婚を認め、小さな恋人をつれてくるようにいいます。

 二人は城へむかいますが、馬に乗せてつれていこうとするはいまみれに、おひめさまはねずみにひかせたスプーンののってでかけます。途中、おひめさまは、大きな湖に落ちてしまいます。
 そこへ湖のぬしがあらわれ、助けられたおひめさまは、不思議なことに、普通の大きさになって、前よりずっと美しくりっぱになります。
 やがて、王さまに気に入られた二人は結婚することに。

 相手がカエルだったりするおなじような昔話が多くありますが、相手がこびとというのは珍しい。

 そして、王さまからだされる注文も大抵は三つですが、この話では一つだけ。
 はいまみれが王さまにさしだしたのは、誰も着れないシャツなのですが、王さまがどのようにうけとめたのかにはふれられていません。
 12人の息子がいると、誰がどのようものを持ち帰ったのか、でてきそうですが、そこもありません。

 随分シンプルな話になっています。小さい子むけなのでしょうか。
 ややもの足りません。

 こびとのおひめさまが、湖のぬしのおかげで大きくなりますが、外国のものでは珍しく、こびとが大きくなります。

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