どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

火星にいった3人の宇宙飛行士

2017年03月08日 | 絵本(外国)

          火星にいった3人の宇宙飛行士/U・エーコ・作 E・カルミ・絵 海都洋子・訳/六輝社/2015年初版

 広い宇宙から見れば地球上の争いなど小さい小さい。
 なんで仲良くできないのでしょう。

 哲学者・思想家・作家のイタリアのウンベルト・エーコの文と、20世紀イタリア抽象画を代表するエウジェニオ・カルミが絵をかいているのですが、物語はいたってシンプルです。

 アメリカ人とロシア人と中国人の宇宙飛行士3人が、火星に一番乗りするぞと、いきごんで宇宙に飛び立ちます。
 地球の人間がふえすぎ、ほかの星を征服しようと宇宙に飛び立ったのです。

 アメリカ人の宇宙飛行士はロシア人がきらいで、ロシア人はアメリカ人がきらい、中国人の宇宙飛行士はアメリカ人とロシア人のことを信用できないやつらだと思っていました。

 ところが三人は、同時に火星に到着します。
 三人の前に、鼻がゾウのようでうでが6本もある火星人があらわれます。
 怪物を目の前にした三人は、ちょっとしたちがいを忘れ、力をあわせて戦おうとしますが・・。

 しかし実は火星人は優しい心の持ち主で、寒さと恐ろしさにふるえているひな鳥を必死に救おうとします。
 それをみた三人の宇宙飛行士は、自分たちとちがう生き物だからといって、すぐに敵だと思うのはまちがいだときづきます。

 火星に着き、まっくら闇で、アメリカ人の宇宙飛行士が「マミー」、ロシア人の宇宙飛行士が「ママ」、中国人の宇宙飛行士が「マーマ」とつぶやくところがあるのですが、理解し合える出発点を示しているようでした。

 火星にひな鳥がいるの?と、つっこみがありそうですが・・・・。
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