どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

おきよのかんのんさま

2017年08月05日 | 絵本(昔話・日本)

                おきよのかんのんさま/岡本文良・文 井上洋介・絵/佼成出版社/1989年

 お地蔵さまが田植えをするという昔話はありますが、この話では、観音様がいきな計らいをします。

 おきよぼうは、たった一人で村のひとたちのお手伝いをしながら暮らしていました。

 ある日、病気で倒れたおぼうさんを家につれかえり、おかゆをつくってあげようとしますが、コメがありません。
 たろきちのところでお米をかりてきますが、田植えを手伝うのが条件でした。
 薬は庄屋のところにお願いに行きますが、ここでも田植えを手伝うのが条件でした。
 お味噌や野菜やお豆腐なども借りてきますが、田植えを手伝うのが条件。

 おきよぼうが田植えを手伝うことにしたのは20軒の家でした。

 ぼうさんは、おきよぼうの必死の努力で回復します。おきよぼうのところをあとにするとき、自分で彫った観音様をおいていきます。

 やがて田植えの時期がきて、各々の家の田植えを手伝うことになるのですが、田植えの時期は、どこも同じ日です。一日に20軒もの家の田植えをすることはとても無理。

 しかし、観音様からおきよぼうをたすけてあげなさいといわれたおぼうさんが、近くの家のむすめさんを19人つれて村にやってきます。
 おきよは、一軒の家の田植えしかできなかったので、朝、村の人から叱られると思いましたが・・・。

 平安末期あるいは鎌倉初期に成立した古本説話集が原典といいます。

 古本説話集は、梅沢記念館旧蔵本(上下2冊)のみが確認されている本で、個人での所有がつづき長い間その存在が埋もれていたが、1943年に世に出たもので、表紙が脱落し内題・外題が無く、編者・原書名ともに未詳で、写本そのものの制作時期は鎌倉時代中期とされる。
 「今昔物語集」、「宇治拾遺物語」などと共通する説話を多く有するといいます。




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