どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

かたつむりとさる・・ラオス・モン族の民話

2017年05月15日 | 絵本(昔話・外国)

               かたつむりとさる/ヤン・サン・再話 ハー・ダン・下絵 モンの子どもたち・刺繍 訳:やすい きよこ・訳/福音館書店/1994年

 食べ物をさがしていたサルとカタツムリがであいます。サルに歩みののろさをバカにされたカタツムリは、それならどちらが先に三つの山と三つの谷をこえるか、三日後に、競走しようといいます。

 カタツムリは親類縁者と相談し、三つの山と三つの谷のあちこちに先に散らばっておいて、サルが「かたつむり、おまえ どこまで きたかい?」と聞くと「ここまで きたよ」と答えることにして、みごとサルの鼻を明かします。

 絵は、モンのこどもたちの刺繍とあります。タイの難民キャンプに暮らすラオス少数民族の子どもたちが刺繍で描いていて、素朴な感じです。
 
 系統的に読んでいるわけではないのですが、「セミ神さまのお告げ」も刺繍でした。

 「うさぎとかめ」を含め、東南アジアには、カタツムリとほかの動物の競争というのがよくでてきます。
 「まめじかカンチルの冒険」にも、まめじかとカタツムリの競争がでてきました。

 カタツムリは一歩も動かないでサルに勝ったようにみえますが、実は、三日後に競争するというのは、それぞれに散らばる時間も計算にあったのでしょう(それでも三日間では不足?)。
 他の話では、ここまで具体的ではありません。

 モン族は、東南アジアに住む民族の一つで、ハリプンチャイ王国(661年ー 1281年。現在のタイ王国・ランプーン。伝説ではコレラが流行し、ランプーンの都をすてて南下)を建てたことで有名で、後にミャンマーのペグーに移り住んだのでペグー人ともいうという。ラーマンあるいはタラインと呼ばれることもあり、その後一部が中国の雲南から南下してきたタイ族やビルマ族などと混血した。現在800万人程度がモン族を自称しているといいます。

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