どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

鬼の首引き

2017年07月08日 | 絵本(昔話・日本)

               鬼の首引き/岩城範枝・文 井上 洋介・絵/福音館書店/2006年

 力持ちの若者が、都にのぼろうと旅をしていると、あたりがきゅうに暗くなって、あらわれたのはおおきな鬼。
 
 若者は「自分に食われたいか、姫に食われるれたいか」と問われて、「どうせ食われるなら、お姫さまに食われたい」とこたえます。

 ととさまから、お食い初めといわれ「手から食おうか、足から食おうか、それとも、がぶりと頭から?」とせまるあたりは、おそろしいのですが、姫はなんとも甘えん坊。

 若者が扇で姫をぽんとたたくと、姫は「いたいいたい」、若者が大声をだすと「こわいこわい」と父鬼に言いつける始末。

 若者が「悪いこともしないのに、ただ食われるのは嫌だ。力比べをして、私が負けたら、おとなしく食われよう」とまっとうな主張をすると、こんどは力比べ。

 姫が腕相撲、足相撲に負けて泣き出し、父鬼は大勢の仲間をあつめて、首引きの勝負。

 若者と大勢の鬼。鬼は数えてみると十人。鬼もたよりない。

 踏ん張った後、若者が首の紐をはずすと鬼たちは転げてしまうというのも愛嬌です。

 もとになっているのが狂言といいますが、若者と鬼、姫のかけあいが楽しめるものになっています。
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