09年6月25日、参議院厚生労働委員会で答弁する島田ちやこ議員(左後ろが小川氏)
(小川ひさし氏に聞くHARUのOGAWA第15号)〜「小さなことからコツコツと!」その2〜
―「小さなことからコツコツと」西川きよしさんや小川さんが取り組まれた政治課題の情報源は何だったのですか?
(小川)師匠は、国会議員となった当時より「ありがとう浜村淳です」というラジオ番組に週に1度レギュラー出演することになりました。実は、ある日の放送中に「日々の暮らしに影響がある法律改正や制度改正の内容」を話題にしたところ大変な反響があり、それから議員在職中の18年間にわたりコーナーとして続くことになったのです。その間
1か月に100通を超すご相談の手紙やはがきが届くようになり、その一通一通に目を通す日々が日課のひとつになりました。その中でも、ある一通の手紙との出会いがとても印象に残っています。それは手紙の相談内容もさることながら差出住所にまずは驚きました。その封筒に書かれているのは関西地域にある拘置所の住所と名称。私の頭の中には、まずもっての疑問として・・「毎週楽しく放送を拝聴しています・・」と??。「拘置所でラジオが聞けるのかなぁ〜?」関係機関に問い合わせすると、「一部の時間帯にラジオ放送を拘置所内で流している」と。なるほど・・・。それで内容を読むと・・。「私は、二十歳前の障害で障害基礎年金を受給していました。その年金で、私の年老いた母と生活を支えていたのですが、拘置所に収監されたことで年金が支給停止されたのです。支給停止によって家族の生活が不安です」??初めて聞く話・・国民年金法を調べると「監獄、労役所、その他これらに準ずる施設に拘留された場合は、その障害年金を支給停止とする」と確かに規定されている。私が最初に持った印象・・「罪を犯したのだから仕方のないことでは・・」。しかし、「気になる、なんか気になる」何度となく読み返すうち「もし、この人の年金が親の生活の支えであったとしたら・・」「この人は、刑事被告人なのに・・・」「無罪の推定」「疑わしきは被告人の利益といわれる法原則によれば、有罪の判決が確定するまでは刑事手続きにおいて罪を犯した者とは取り扱うことはしない」漫才師出身の秘書の頭で精いっぱい考え抜いた末、「これは、おかしい!!」「法律が間違っている!!」師匠と国会質問として取り上げることに決定。準備に取り掛かり作業も順調に進んでいく中・・・。「この人がどのような理由で刑事被告人としての立場にあるのか・・」その事実を知らされることに。私は愕然とする程のショックを受けました。「人として許せない行為」、「その人を助けるために力を注ぐことへの疑問」、いろいろな想いが迷走しました。しかし、師匠の口から出た言葉は「罪を憎んで人を憎まず」「そもそも、この人のことだけではなく、この人の母親や子供の立場を考えたことが原点であるのだから・・」その言葉をきっかけに平成12年の国会で質問した師匠は、その後4年間にわたり質問をし続け、平成16年の法律改正により未決拘留者に対しての障害基礎年金の支給停止する制度が改められる結果となりました。ただ、拘置所よりの手紙の差出人とのやりとりは、それ以後一度も行われることはありませんでした。
(小川ひさし氏に聞くHARUのOGAWA第15号)〜「小さなことからコツコツと!」その2〜
―「小さなことからコツコツと」西川きよしさんや小川さんが取り組まれた政治課題の情報源は何だったのですか?
(小川)師匠は、国会議員となった当時より「ありがとう浜村淳です」というラジオ番組に週に1度レギュラー出演することになりました。実は、ある日の放送中に「日々の暮らしに影響がある法律改正や制度改正の内容」を話題にしたところ大変な反響があり、それから議員在職中の18年間にわたりコーナーとして続くことになったのです。その間
1か月に100通を超すご相談の手紙やはがきが届くようになり、その一通一通に目を通す日々が日課のひとつになりました。その中でも、ある一通の手紙との出会いがとても印象に残っています。それは手紙の相談内容もさることながら差出住所にまずは驚きました。その封筒に書かれているのは関西地域にある拘置所の住所と名称。私の頭の中には、まずもっての疑問として・・「毎週楽しく放送を拝聴しています・・」と??。「拘置所でラジオが聞けるのかなぁ〜?」関係機関に問い合わせすると、「一部の時間帯にラジオ放送を拘置所内で流している」と。なるほど・・・。それで内容を読むと・・。「私は、二十歳前の障害で障害基礎年金を受給していました。その年金で、私の年老いた母と生活を支えていたのですが、拘置所に収監されたことで年金が支給停止されたのです。支給停止によって家族の生活が不安です」??初めて聞く話・・国民年金法を調べると「監獄、労役所、その他これらに準ずる施設に拘留された場合は、その障害年金を支給停止とする」と確かに規定されている。私が最初に持った印象・・「罪を犯したのだから仕方のないことでは・・」。しかし、「気になる、なんか気になる」何度となく読み返すうち「もし、この人の年金が親の生活の支えであったとしたら・・」「この人は、刑事被告人なのに・・・」「無罪の推定」「疑わしきは被告人の利益といわれる法原則によれば、有罪の判決が確定するまでは刑事手続きにおいて罪を犯した者とは取り扱うことはしない」漫才師出身の秘書の頭で精いっぱい考え抜いた末、「これは、おかしい!!」「法律が間違っている!!」師匠と国会質問として取り上げることに決定。準備に取り掛かり作業も順調に進んでいく中・・・。「この人がどのような理由で刑事被告人としての立場にあるのか・・」その事実を知らされることに。私は愕然とする程のショックを受けました。「人として許せない行為」、「その人を助けるために力を注ぐことへの疑問」、いろいろな想いが迷走しました。しかし、師匠の口から出た言葉は「罪を憎んで人を憎まず」「そもそも、この人のことだけではなく、この人の母親や子供の立場を考えたことが原点であるのだから・・」その言葉をきっかけに平成12年の国会で質問した師匠は、その後4年間にわたり質問をし続け、平成16年の法律改正により未決拘留者に対しての障害基礎年金の支給停止する制度が改められる結果となりました。ただ、拘置所よりの手紙の差出人とのやりとりは、それ以後一度も行われることはありませんでした。
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