最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

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インプラントよりも綺麗なブリッジ

2014-12-08 13:13:12 | Weblog
前歯を失った時、ブリッジでも綺麗に治すことはできます。しかし、歯肉が痩せていたり、周囲の骨が溶けている時には、骨の造成や歯肉の移植の知識と技術が必要です。
この患者さんは、20歳代の女性で、前歯のブリッジの土台の歯が悪くなって、周囲の骨を溶かしていました。
診断で重要なのは、『インプラント出来るかとか出来ないとか』ではなく、『綺麗な歯がはいるかどうか』です。

もちろん、インプラントの優位点はありますが、ブリッジの優位点もあるのです。
この患者さんでは、骨が溶けて歯肉が痩せた部位に、自家骨移植法と上皮下結合組織移植法という手術法を用いて、下あごから健康な骨を採取して移植し、さらに歯肉も移植しました。
このように、ブリッジだって、インプラントよりも綺麗にはいるのです。

患者さんへ
治療する前に、主治医がどのように治療すのかをきちんと聞くことや理解することが大切です。治療計画書やモックアップで確認・説明をうけるべきですよ

研修医の先生へ
まずは、基本的な技術をマスターしたうえで、インプラントを学ぼう。それと、歯を失った原因やその周囲組織を治す診断と知識と技術が重要です。
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ちょっとまじめに。EBMについて知っておこう。

2014-12-03 12:27:27 | Weblog
先日、カナダから 『 前歯のインプラント 』について治療の相談メールがありました。今日も、前歯を失った女性からも、『 ブリッジかインププラントか 』という問い合わせがありました。
以前にもブログにも書きましたが、インプラントが絶対に良いわけではありません。骨に穴を開ける手術ですし、まして、歯槽膿漏や大きな虫歯で歯を失うので、見栄えを良く治すには、骨の移植や歯肉の移植が必要な事が多いのです。
反面、ブリッジは、たしかに両隣の歯を削ったり、3歯分の噛み合わせを2つの歯で支えるので負担も大きくなります。
しかし、だからといって、『ブリッジよりインプラントが良い』という事ではないのです。

ここからちょっと真面目にお話すると、医師も患者も、『根拠に基づいた医療』(EBM:evidence-based medicine)の下で医療を行われる事が重要です。その上で、このEBMで、『1歯を失った時、インプラントがブリッジよりも勝る』というエビデンスも医療的根拠もじつは無いのです。
*歯科医の先生方にも真摯に考えて欲しいのですが、日本補綴歯科学会の歯の欠損のガイドラインにもこの事は記載してありますので、よく読んで頂ければと思います。

また、5年経過の予後で、ブリッジとインプラントの生存率ではほとんど差はございません。たしかに10年以上の経過を診るとブリッジの生存率は70%ちかくになってしまいますが、もし、インプラントで失敗が起こった場合には大きな問題を引き起こす可能性もあります。

この写真は、インプラントではなく、接着性ブリッジです。隣の歯を大きく削ること無く、外科的侵襲も少ない方法です。
*でも、歯肉は移植して増やしていますし、CADCAMのジルコニアで作っているので保険給付では行えません。
たしかに外れることもあるかもしれませんが、外れてもまた付ける事もできるのです。なによりも骨に穴は開けないし、健康な歯も削ることはない非常に優しい治療法です。

どの方法を選ぶかは、その患者さんごとの臨床所見(状況)や患者の要望(患者さんご自身の思い)を踏まえて、担当する医師の技量(腕や経験)を選んで治療を受けてください。

PS 歯科医の先生へ ブリッジ寿命や欠損のガイドラインの引用文献を知りたい先生はご遠慮なくお問い合わせください。
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インプラント以外の選択肢 ~ブリッジに見えないブリッジ~

2014-11-07 12:36:51 | Weblog
歯が失くなった時、インプラントにするかブリッジにするか悩みますよね。でも、どちらも良い点や考えなくてはいけない事もあるのです。
この患者さんは、前歯の根の先に大きな膿がたまってしまい、周囲の骨を広く溶かし歯肉も痩せていました。歯を抜くしか治療は無かったのですが、問題は抜いた後です。
骨は無いので、インプラントにするには骨を移植するしかありません。しかし、骨を移植したから、綺麗に治る訳では無いのです。
*この点は、患者さんにはなかなか理解出来ないことかもしれません。

前歯のインプラントは非常に難しく、リスクもあります。でも、ブリッジだから出来ないということではありません。
結局、患者さんと何度も相談した結果、歯肉を増やす治療を行い、その後、ジルコニアの接着性ブリッジを応用しました。

綺麗で長持ちして安全な医療が一番ですよね。インプラントも素晴らしい医療ですが一番ではないですよ。担当する歯科医の先生や医院を選んでくださいね


PS 歯科医の先生方へ。このジルコニアの片側接着ブリッジですが、CADCAMで作成後、ウイングに穴を開けて機械的接着力も付与しています。もしかしたら、世界初かも・・・ただ、ジルコニアの強度は落ちる可能性もあります。患者さんとよくお話し合いをして治療法を選んでください。
なお、右の側切歯(前歯の隣の歯)はラミネートベニアで、ほとんど削っていません。
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きちんと治す事とは・・・・・

2014-11-04 13:49:00 | Weblog

歯を綺麗に、そして長く持たせるためには、きちんとした医療が必要です。
「そんなこと、わかってるよ」って言われそうですが・・
この患者さんは、歯並びが悪いだけでなく、前歯の根が溶けてしまっていました。その為、まず、矯正治療が必要でした。その後、根の溶けた歯を抜きました。
しかし、その部は骨も溶けて、歯肉も痩せているので、骨の移植と歯肉の移植を行いました。
そして、失くなった歯を治すために、ブリッジ(両隣の歯を削って繋ぐ方法)かインプラントで行うかを再度相談して、インプラントにして治しました。
この写真は治療終了後5年後の状態です。

矯正治療をしなかったら・・・骨の移植をしなかったら・・・歯肉の移植をしなかったら・・
ブリッジをしていたら・・・
もちろん、すべての歯科医が、この方法や技術を提供出来るわけではありませんし、患者さんだって迷うし、戸惑うと思います。
それでも、医療として、長く、きちんと治すためには、必要な事だったのです。

どうか、大切なご自身の体の一部・笑顔の一部の『歯』です。きちんとした医療を選んでください。

PS 歯科医の先生へ、来月発売のデンタルダイヤモンド11月号に『矯正治療を伴う前歯部インプラントの審美的予後』として臨床論文が掲載されます。治療の診断・術式・経過を詳しく解説しました。ご一読ください。

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痩せた歯肉を治す

2012-12-16 22:22:46 | Weblog
痩せた歯肉を治す!

前歯は、歯を抜くと、周囲の骨や歯肉は痩せて下がってしまいます。これは、前歯の特徴ですが、前歯を支えている骨が薄いので、感染や抜歯の影響で、さらに痩せてしまう事があるのです。
防ぐ方法は二つあります。一つは、抜歯と同時に‘ソケットプリザベーション’といって、歯を抜いた穴に、人工骨や補填剤を入れて、周囲の骨が後退するのを防ぐ方法です。
もう一つは、上あごの裏から、‘結合組織’という歯肉を採取して、痩せた部位を、元に戻す方法です。《他にもブロック骨移植法等あります》
どの方法も、とても繊細な治療手技ですが、トレーニングを受ければ難しくなく上手くいく方法です。
私の研修でも、若い歯科医や骨や歯肉移植の経験の無い先生方に、術式を指導しています。

PS ただ、誰にでも出来る手技では無いので、お困りの患者さんは勿論のこと、歯科医の先生も、経験のある専門医に依頼した方が良いでしょう。
もし、お困りの患者さんやがいましたら、ご紹介ください。

PS 今日、メールで質問をした患者さんへ おそらく、この方法で痩せて隙間が空いた処を治せるとおもいます。
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『 審美歯科の講義 』

2012-12-11 15:50:12 | Weblog
今日は、神奈川歯科大学の3年生への講義でした。写真は講義につかった写真の一枚です。

銀杏の黄色い葉が舞う冬空の中、品川から京浜急行で横須賀まで50分。横須賀は、東京湾の新鮮なお鮨や海産物が美味しいと思うでしょうが、カレーの町なんです。
で、神奈川歯科大学は、横須賀中央駅から徒歩10分くらいの繁華街に面し、隣がアメリカ海軍の基地という処・・。

私の講義の内容は、‘審美歯科’についてです。審美歯科というと、ホワイトニングやセラミックとかを想うかもしれませんが、正確に歯を削ったり、きちんと型を取る事がとても大切なのです。
いつもHPやブログでも伝えていますが、学生へのメッセージも‘基本的な歯科治療’の積み重ねが‘最良の歯科治療’になるということを伝えてきました。
そう! 審美歯科って、一歩間違うと、ただ単なる美容歯科になってしまうんです。本当の審美歯科って言うのは『基本的な歯科治療の積み重ね』であって、白い歯を入れる事とは本質が違うのです。

午後は、診療室に戻って、15時から、静脈内鎮静法併用での、インプラント手術でした。

PS そう。じつは、今年の4月から、神奈川歯科大学・顎口腔機能修復学講座 クラウンブリッジ補綴学分野 (長たらしい名称ですが、被せ物やセラミック冠の治療や研究をする処)の客員教授になりました。
今後も、患者さんからの貴重な治療経験を、次世代を担う、若い歯科医にきちんと伝えていきます。
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綺麗に治す秘密 

2012-11-29 14:29:38 | Weblog
『左上の前歯が笑うと黒く見える』と悩んで来院されました。
レントゲンや模型で診査すると、糸切歯を失って、ブリッジが入っていましたが、大掛かりな治療は希望していませんでした。
そこで、歯と歯肉の境が凹んでいて、そこが黒く見える事や食べ物が詰まってしまうので、その歯肉の凹みを治す治療を行いました。

その後、ホワイトニングで全体を白く変えて、オールセラミックのブリッジを作りました。色も微妙に変化をつけて自然観を出しました。

このような治療には、きちんとした診査や診断が大切です。

PS 歯科医の先生へ。 凹んだ歯肉は、上皮化結合組織をトンネルテクニックで移植しています。セラミックはe-max でブリッジを作製しました。
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綺麗なオールセラミックス 歯肉の境目も綺麗です。

2012-11-19 09:59:19 | Weblog
この写真は、今、注目されている、e-max と言われる、ガラスセラミック(二ケイ酸リチュウムガラス)で作った前歯のオールセラミックスです。
このオールセラミックスは、これまでのセラミックの約3倍の固さを持ち、なおかつ、いろいろな色調から選べて、作成方法も簡便なものです。

従来の前歯の作成方法は、金属の補強がある為、どうしても、歯肉の境目が黒くなったり、自然な色調を再現する事ができませんでした。しかし、このe-max は土台の部分からセラミックで作れるために境目が黒くなることが無いのです。
また、セラミックの厚さが形の変化から異なる為に、色調に自然観が出るのです。

ぜひ、前歯の色や形でお悩みの患者さんは、ご相談ください。

PS 昨日、18日は御茶ノ水で開かれた国際インプラント学会に出席いたしました。私は、午前中のシンポジュウの座長でした。浜松の石川先生・神奈川歯科の林教授のご講演もすばらしかったですが、日本大学の新井教授のお話しは、知らない事が多かったので勉強になりました。
例えば・・歯の根の先に病気が出来て、根の先の骨を溶かすんです。そうすると、その部分のレントゲンは黒く写ります

患者さんも、歯医者さんからレントゲンで説明を受ける時、『この黒くなったところが、虫歯ですよ』とか『この黒く見えるところが病気の処です』とか言われるでしょ。

しかし、身体って、これ以上悪くならないように、骨自身(体自身)が反応して、その黒く写った周囲の骨を、固くするのです。その為、病気で溶けて黒く写った骨の周りは‘白く’なると言うのです。

人間で、賢いですね。 すみません! つまらない!話でした・・・・。
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サイナスリフト・上顎洞上術ってなに? 上あごには骨が少ない事が多いのです。

2012-11-15 14:19:02 | Weblog
患者さんへ。上あご・奥歯には、もともと骨が少ない事が多いのです。この患者さんは、多くの歯は健康で虫歯も無いのですが、左の上だけ小臼歯を失ってしまいました。こんな時は、上顎洞拳上術(サイナスリフト)という造骨の治療を行います。
このレントゲン(CT画像)は患者さんには判り難いと思いますが、現在の歯科医療は進歩しており、骨が薄いとか少ない場合でも、骨を増やす事が出来るのです。
移植材を使っても、ご自身の骨を利用する方法でも、安全に出来るようになってきました。

歯科医の先生へ。 12月2日の私の講義・手術は、このような手技を示しながらの実際の手術です。骨は、ピエゾサージュエリーを応用して、患者さん自身の骨を利用して行います。興味のある先生はご連絡ください。

PS 野田首相に思う事。

『野田首相は、‘自身の道徳観’を政局より優先した』との意見がある。‘うそつき’と言われるのがよほど嫌であったのであろう。

昭和32年生 55歳。私は、小学生~中学生時代は、マンガ‘巨人の星’で人生を学んだといっても良い。
~ 速水という快足の選手との勝負の中で、星はホームベースで落球する。球審は、アウトの宣告をするが、自ら落球を申し出る。
しかし、川上監督は、『馬鹿正直こそ尊い』といって、背番号16に手をかざすのである。~
‘正直に生きたい’というのは、嘘が当たり前のようになり、産地偽装・オレオレ詐欺・IPS細胞での嘘研究・経歴詐称など等、嘘で生計をたてるような世の中では、道徳観こそが、すべての人としての根源のような気がする。

その意味で、昨日の野田首相はカッコ良かった。

歯科医療の世界でも‘正直’は難しい。ピッタリ合った被せ物を入れる事。根の先まで詰める根管治療。インプラント治療での正しい適応。・・こじつけではなく、理想と現実での矛盾はあるが、それでも‘道徳観’を優先した歯科医療が、私は好きである。

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接着ブリッジの欠点を知ってください。~ ジルコニアを応用した審美接着ブリッジ ~

2012-11-11 19:34:11 | Weblog
じつは、今日12日・日曜日は、新宿NSビルで、インプラント研修会(フローラルインプラント研究会)で講演してきました。
若い先生や真摯にインプラント治療に取り組んでいる先生方が、沢山参加しておりました。
私の講演のテーマは、『審美領域のインプラント治療』(これは、前歯のインプラントの事です)で、インプラント治療の良い点や反省点を含めて、午前・午後で5時間お話をさせていただきました。

いつも、HPやブログでも伝えている事ですが、前歯のインプラント治療は、非常に難しく、私のように専門にインプラントをしいてる先生でなければ、出来ないと言っても言い過ぎではないのです。(他の歯科医に怒られそうですが・・・)

他の方法でも良い方法はあります。しかし、良い方法でも欠点があるのです。
つまり、接着ブリッジは、歯を削らず、外科を避ける事が出来るのですが、‘接着’で付けているので、フランスパンとかお煎餅とかを、接着ブリッジの処で食べれば、外れる事もございます。
また、失った(抜いた)歯の噛み合わせや力を受けるので、支えとなる歯に負担が大きく掛かる事もございます。
また、上の歯と下の歯が、深く嚙みこんでいる人には、噛み合せの問題から不向きな場合もございます。(凸凹している歯並びにも、不向きです)

いま、帰ってきて(夜6時)みたら、患者さんからメール相談が‘接着ブリッジ’でした。『 前歯をうしない、通っている歯科医院では、骨移植して、インプラント治療を薦められてる。が、他の方法も探している・・』といった事でした。

なんども言いますが、けっしてブリッジ法も悪くなし、接着ブリッジも良い方法です。インプラントも、きちんと上手な先生が行えば、安心で非常に良いものです。ただ、誰が行うのかです!
どうか、専門医やその技術や経験を確かめて、医療をうけてください。

この写真は、結合組織移植を応用しジルコニアフレームの接着ブリッジです。

PS 若い歯科医の先生へ 『深謀遠慮』って知っていますか? ‘深く考えを巡らし、後々の先の事も考えて周到な計画を立てる事’です。インプラント治療の良い点を踏まえて、骨移植や歯肉移植・さらに、上手くいかなかった場合の事もリカバリーも含めて、患者さんにとって、最良の方法を模索しましょう。
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