私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



ヴィオラ・ダ・モーレと言う楽器とその音楽については、すでに様々な音楽家の作品とともに紹介したが、おそらく最も良く知られているのは、ヴィヴァルディによる6曲の協奏曲であろう。今回はその6曲に2曲を加えた演奏を収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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19世紀後半のヨーロッパ音楽の演奏は、変化して行く楽器、拡大して行くオーケストラ編成など、響きの変遷が激しい時期であったようだ。今までに紹介したベルリオーズ、ショパン、スメタナからラヴェルに至る作曲家の演奏では、一時的に流行した新しい楽器など、様々な響きを経験できた。今回紹介するCDでは、19世紀後半フランスの作曲家ビゼの管弦楽の響きを聴くことが出来る。 . . . 本文を読む

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バッハがフラウト・トラベルソをその作品に使い始めたのは、アンハルト・ケーテン候の宮廷楽長であった1720年代初めであった。しかしこの時期に製作されたと思われるフラウト・トラベルソは永らく見付かって居らず、後の時代の楽器、あるいはその複製が使われてきた。1991年秋にニュルンベルク近郊の古い屋敷で見付かったヤーコプ・デナー作のフラウト・トラベルソは、バッハを始めテレマンなどの作品が作曲されたまさにその年代の楽器である。今回はこの楽器の複製をはじめとした当時の楽器によって演奏されたバッハのフルート・ソナタを収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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バロック時代のチェンバロの主たる供給地は、フランドルとフランスであった。リュッカース一族をはじめとしたフランドルの工房で製作されたチェンバロが広くヨーロッパ各地に普及し、それを手本としてフランスのチェンバロが発展した。この流れとは別にイタリアとドイツで独自のチェンバロが製作されていた。今回紹介するのは、ドイツのハンブルクで18世紀前半に製作されたヒエロニュムス・アルブレヒト・ハスのチェンバロで、同時代のハンブルクに関連のあった作曲家の作品を演奏したCDである。 . . . 本文を読む

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