おが の 冗談本気

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第673話 「SIONとトラウマ・・・前編」

2008年07月06日 18時46分55秒 | Weblog

8月の末に紙ジャケでSIONのアルバムが再発されるらしい。
SIONは86年にメジャーデビューしたソロアーティストであり
現在も活動を続ける孤高のロッカーであり詩人である。
私はSIONのCDは8枚持ってる。でも未だにそれを聴くことが出来ない。
それは私には深いトラウマがあるからだ。

私は20歳の頃はパンクに夢中だった。世界を変えるのはパンク
なんだと本気で信じていた。しかし22歳の頃にSIONを聴いた。
SIONの言葉に凄いショックを受けた。怒りや悲しみ、
そして自分に対する事など深い言葉をしゃがれた声で歌ってた。
初期は怒りなどを歌い曲もアップテンポだったが
中期位からミドルテンポな曲で歌詞も落ち着いてきた。

5枚目のアルバムで「夜しか泳げない」というアルバムがある。
その中に「12号室」という曲がある。
この曲はSIONが幼い頃に施設に入れられたときの歌だ。
その施設でキレイな少女とSIONは出会うのだが少女には足が無い。
私はこの歌を初めて聴いたとき号泣した。
音楽を聴いて泣いたという経験はこのときが初めてだった。

この頃、私はコンビニでバイトをしていた。
そして新しいバイトとして女の子がきた。
私は22歳、彼女は19歳だった。私はこの女の子と恋に落ちた。
彼女はおっとりとしていて優しい娘だった。
私はこの頃はバリバリなパンクロッカーだった。
彼女はロックなんてものはまったく知らなくて聴いてた音楽も
ドリカムとかだった。

お互いに必要としていてほとんどの時間も離れた事は無かった。
お互いに「死んだら自分も死ぬ」と言い合ってた・・・若かった。
相手の親とも何回か一緒に食事をしたり実家にも遊びにいった。
そして付き合って3年、お互いに結婚をするもんだと思ってた・・この時は。

しかし私に迷いがでた。周りの知り合いはバンド活動をしてた。
私は「コレで本当にいいのだろうか?」と思ってしまった。
その気持ちが彼女にも伝わった。しだいにギクシャクし始めた。
そして彼女の気持ちを分かってやれずに別れを切り出された。
そのときに彼女の大切さがやっと分かった・・・しかし遅かった。

彼女はロックをまったく知らなかった。
しかしこの当時の私はSIONが大好きだった。
彼女は私の影響を受けSIONを聴いていた。
SIONの曲で「俺の声」という曲がある。
彼女はその曲をよく口ずさんでいた。

別れの日、彼女のマンションに行った。私はあるCDを彼女にあげた。
それはSIONの「TRUE LIVE」というアルバムだ。
このアルバムには「STRANGE LIVE」というアルバムもあって
2枚あって成立するアルバムだった。
その2枚のうちの1枚を彼女にあげた。
もう1枚は今でも私の部屋のCD棚に眠ってるんです。

長くなったんで続きは次回に書きますが本当はこの事を
日記に書くか迷った。もう私にとってはもう過去の話だからだ。
しかしいつかは書かなくてはならないとも思ってた。
SIONのCDが再発されたので書いてみようと思ったんです。

● SION / 12号室





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