おフランスの子育て事情・少子化対策

先進諸国の中でもトップクラスの出生率を維持しているフランスの子育ての様子、少子化対策をご紹介します。

ガソリン値上げ

2008-07-08 | その他
いろいろなことに手を広げ過ぎて時間が足りずに、少しブログをお休みして片付けようと思っているうちに一年近く過ぎてしまいました。書くネタがなくなっていたわけではありません。フランスの子育てに関しては、まだ、ご紹介したいものがありますので、ペースを落としてもそろそろ続けたいと思います。


いきなり子育て事情から話はズレますが、原油価格の値上げから、ガソリンをはじめとする原油を材料とする製品の値上がりは、日本に限らずどこの国でも頭の痛い話だと思います。

五月にガソリンが税率の法の効力が失効したために課税できなくなり、一旦値下げし、その後暫定税率の可決で、6月から最値上げしましたよね。ガソリンスタンドにもよりますが、大きなところでは、リッターあたり十円以上値下げして、また、ほぼ同額の値上げをした所だってあります。

ガソリンの値上げに関しての国民のアンケート調査の結果をニュースで聞いていて、日本人は良くも悪くも国や政府のすることに対して、寛容というのか、あきらめがよいなあと思ってしまいました。

「ガソリンの値上げは家計に深刻な影響を与える。」
「これ以上値上がりしたら、車を使うのをやめる。」
というような回答が多かったのですが、誰一人として、

「こんな高い税金をかけるのを政府はやめろ。」と怒りをぶつける人はいませんでした。
ガソリンの税率と内容は現状を知ってしまうと、
「ゲッ、そんなバカな!!」
と言いたくなるようなすごいものです。

これに対比するように、2-3週間前の話ですが、フランスではガソリンの値上げに反対して、長距離トラックの運転手さんたちが高速道路の一車線を数十キロにわたり占拠して、超ノロノロ運転を行う、という抗議行動に出ました。

TVのインタービューに答える運転手さんも、
「こんなのが続いたら死活問題だよ。とんでもない話だよ。政府に何とかさせなくちゃ。」
といきまいていました。

現状をそのまま受け入れて、
「しかたがない、これに合わせよう。車を使うのはやめようか。」
という日本人

「こんな状況は受け入れられない。」
と何とか変えようとするフランス人。

一つの「ガソリンの値上げ」という事実への反応は正反対。
国民性の違いが、顕著に現れている話だな、と思ってしまいました。

この違いが、
「子育てしたいけれど、大変そうだから子どもを持つのはあきらめようか。」
という少子化の原因の一つになってしまっては困りますね。

「子育ては大変だけれど、子どもは欲しいんだから何とか大変な状況を変えてみよう。」
というおフランス的な態度も必要かもしれません。
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子どもの預かりあい

2007-08-28 | その他

数年前の話ですが、夏休み中の「子ども特別○○講座」というのに子どもが参加したことがありました。家からはちょっと遠く、交通も不便で子供の年齢も低かったし、わずか数日間のことでしたので車で送迎していました。たまたま、ご近所のお子さんも同じものに参加していましたが、そちらは別行動でそれぞれの家庭で送迎していたのですが、ご近所のお母さんから一日だけ都合が悪くなったのでうちの車に同乗させて、と頼まれました。

ほぼ同じ場所から出発して、行く先も同じところですから遠回りするわけでもなく、「もちろん、どうぞ。」と、我が家の子どもと一緒に乗せて送迎を引き受けました。3日ほどすると「先日は大変お世話になりました。」と、そのご近所の方がお礼に有名なメーカーのお菓子を持ってきてくれました。

うちの子を連れて行くついでだったのだし、「こういうことはお互い様だから。」といくらお断りしても、その立派なお菓子の包みを無理やりにおいていかれました。はっきり言って、タクシーで往復した方がお菓子の値段の半分くらいで済んだのではないでしょうか。たいした行為でもないことにあまりにすごいお礼が来てしまうと、かえって悪くて次からはもう引き受けるのをよそう、と思ってしまいました。

フランス人のお母さんだったら
「ありがとう。助かったわ。」の一言に
私の方も、
「お互い様よー。」と答えておしまいだっただろうと思います。

まるで感謝の気持ちがないのではもちろん困りますが、度を越してお礼をしたりしてしまうと、かえってお互いの間に距離を作ってしまうのではないでしょうか。

子育てをする上で、お母さん一人だけではできることに限界がありますから、特に子どもが小さい頃には、いろいろな人に手伝ってもらったり、お母さん仲間で協力し合ったりすることで行動範囲も広がりますし、子どももいろいろな人に触れ合う機会に恵まれます。
「お互い様。」
と気軽に協力し合える『ママとも』は大切ですね。

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おフランスで花火

2007-08-25 | 子どもの余暇


ヨーロッパで花火があまり盛んではないのは、緯度の高さのせいではないかと思います。日本では夏に日が長いといっても、夜の7時には暗くなりますし、夕食を済ませて子供たちが寝る前に花火というのは、時間のタイミングもピッタリです。

ヨーロッパでは、夏は10時過ぎまで明るくて、夕食も外にテーブルを出して食べるくらいですから、本当に花火ができるほど暗くなるのは11時すぎまで待たなくてはなりません。さすがにこんなに遅くなってから小さな子どもと「さあ、花火しよう。」というわけにはいかないですよね。

日本で子ども時代を過ごしたことのある人なら誰でも、夏休み中に花火をして遊んだ経験がありますね。夏休み中は、花火のパッケージが日本中のスーパーでもコンビニエンスでもおもちゃ屋さんでも手頃な値段で手に入ります。花火があまり一般的な娯楽ではないヨーロッパでは、小さな手持ち花火はほとんど販売されていません。売っているのを見たことがあるのは爆発音だけが出る爆竹だけです。

現在は航空会社の規制がとても厳しくなってできなくなりましたが、以前は夏に日本から大きな花火のセットをフランスに持っていっていました。フランスの従兄や友人の子どもたちにとても喜ばれるプレゼントでした。打ち上げ花火を眺めるだけで自分で直接花火を持った経験がないので、みんな大喜びです。でも、花火の危険性も知らないので、何をするかわからなくてうっかり目を離せない、ということもありましたが。

子どもたちに花火の持ち方を説明して、「人に向かってしてはダメ。」「自分の足に落とさないように気を避けて。」と説明して火をつけてあげると興奮して、次から次へと大騒ぎで遊んでいます。

気がつくとそばに立っているフランスのおばあちゃんが、とても羨ましそうに子どもたちの花火をする様子を見ています。ひょっとしてと思い、
「やりますか? 」
と声を掛けると
「えっ、私もいいの?」
ととても嬉しそうに花火を一つ持って火をつけていました。
 
日本では小さな手持ち花火は子どもがするものという感覚があったので、大人に勧めることは考えもしませんでしたが、全く経験のないフランス人は大人でもしてみたかったようです。子どものように目を輝かせて花火を持っていたお姑さんの笑顔が印象に残りました。

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日本の花火大会

2007-08-23 | 子どもの余暇


お盆も終わり、夏休みも終盤に入ってきたようですが、日本の夏ですごいと思うものは花火大会です。

世界で花火の生産をしているのはほとんど中国と日本だけで、その技術もすばらしいものです。花火大会の時は普段は着ることの少なくなった浴衣姿も多く見られて、日本のお祭り独特の素敵な雰囲気ですよね。また花火の製造技術のみではなく、花火に投資されるお金の額も桁外れにすごい。一つひとつの規模も大きい上に、夏の間に日本全国で開催される数だって大変なものです。毎年、日本の夜空に花火となって消えていくお金の額は、どこか小さな国のGDPくらいにはなります。

日本の夏を知らない外国人に「日本では夏に花火大会がたくさんあるので、特集を組んだ花火大会だけの情報誌が出版される。」というとびっくりします。逆に日本の花火大会に慣れた人が、外国で大きな花火大会を見に行くと、
「えっ!? この程度… 」と思うことになります。

日本の大きな花火大会は最低でも一時間は続きますし、打ち上げる数も数千から○万発という規模ですので、始まりから終わりまで切れ目なく、しかも一度に数発が夜空で見える豪華な状態ですが、海外の花火は打ち上げも一発ずつ。一つ打ちあがって消えると、次がまたパーンという調子です。

ところでおフランスで全国的に花火が打ち上げられる日が一年で一回あります。7月14日の革命記念日です。どこの町でも規模としては、やはり日本の花火には及びませんが、唯一、日本では見られない、というより多分この日のフランス以外では見られない花火を見ることができます。フランスの国旗「青白赤」の三色の流し花火です。

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日本の栄養バランス感覚

2007-08-20 | しつけ

おフランスの家庭料理の様子といえば、パンは毎日買ってきますし( 一日3回買いに行く家庭も珍しくありません )、アントレといってもトマトのスライスにオリーブ油をかけたものとか、缶詰のパテをパンに乗せただけなどとても簡単なものが頻繁です。次にメインディッシュには肉を焼いて缶詰や冷凍の野菜を温めて付け合せなんていう食事は珍しくありません。最後にチーズを食べるか市販のデザートでおしまい。

ヴァカンス中で時間があるときにはもう少し手をかけたお料理もしますが、平日、仕事帰りの夕食の支度というとこの程度です。私から見ていると、ごはんを炊いて、味噌汁を作って、肉や魚を調理して、さらにいくつかの付け合せを作る和食と比べるとずいぶん調理の手間が少なくて楽だなぁ、と思います。

また、フランス人はどんなものでもパンと一緒に食べます。お肉のつけ合わせにじゃが芋とパスタが付いていて、それをパンと一緒に食べたりするんですよ。「炭水化物だらけなんだけど…. 」と思ってしまいますが、「パスタは野菜。」と平然として言うフランス人はたくさんいます。

日本人なら炭水化物、脂質、野菜、たんぱく質、無機質とまできちんと区別して頭に入っていなくても、たんぱく質は身体の組織を作るものだとか、野菜不足だとビタミンや繊維質が不足するから体調を崩しやすい、くらいで自然に、食材の種類を整えて食事のメニューを考えているのではないでしょうか。

たとえコンビニ弁当を買う時でも、小さいサラダや野菜の煮物を一品加えたりしますよね。私も世界中の国々の栄養バランスを見てまわったわけではありませんが、日本人の栄養バランス感覚はかなり優れたレベルだと思います。美味しいものを味わうグルメも大切ですが、これも大切にしたい点ですね。

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おフランスの栄養バランス感覚

2007-08-18 | しつけ
前回書いたイギリスの給食改善の皮肉な結果のとなった話ですが、急にヘルシーになってしまった給食を受けつけなかった子供たちは、家庭でも似たような野菜不足、高カロリーの食事をしていたのでしょうね。食育は時間をかけて根気よく続けなくては身につかないということを実証している話ですね。

一般的にイギリスと比べると、おフランスのほうがはるかに食品の内容は豊富です。
食を味わう人たちの味覚の高さの問題を別としても、食文化はその土地で取れる食品の内容を反映します。同じヨーロッパと言っても、南と北では気候風土に大変な差がありますし、隣同士の国といっても、イギリスとフランスでは面積も違えば農業生産力も違います。フランスは有名ブランド品や化粧品の製造で知られるおしゃれなイメージを持つ国ですが、同時に広い国土を持つ農業大国でもあります。伝統的に使ってきた食材の種類も多く、郷土料理の内容や種類が豊かです。

フランスの食事のメニューですが、オードブル、メインディッシュ、チーズ、デザートの順番で食べることがきっちり守られています。でも、日本ほど食品の種類間での栄養バランスには気を使いません。栄養価のバランスよりもオードブル、メインディッシュ、デザートをきちんと揃える方を大切にします。オードブルに動物性たんぱく質でメインディッシュも動物性たんぱく質たっぷりで、付け合せに野菜、さらにチーズなんていうのはよくあるメニューで、私が見ていると全体的にたんぱく質の多い傾向の食事です。

取れる食材が豊富でも、それをどういう組み合わせで食べるのかは栄養のバランス感覚に左右されますね。

余談ですが、オードブル (hors d’oeuvre)というのはかなりきちんとしたディナーの時に使う言葉で、内容もそれなりに手の込んだものが出てきます。普段の家庭での食事やレストランでも高級フルコースなんていうものではなければアントレ( entrée )という言葉を使います。入り口という意味もある言葉で、まさに食事のメニューに入っていく入り口の段階で出てくるものです。

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イギリスの給食

2007-07-28 | しつけ
数日前の新聞で取り上げられていましたが、イギリスで二年ほど前から、子どもの食生活と栄養状態を向上させるために学校給食の内容を改善したところ、かえって逆効果が出てしまったそうです。

イギリスの子供たちに限らず、小さい頃から食べ慣れているメニューから、ある日いきなりこっちのほうが健康によいから、とまるで違う食事にしようとしても、まず上手くいきません。

我が家でも一度、私が玄米菜食に凝って毎日せっせとヘルシーメニューを作ったところ、子どもたちからブーイングが出て、10日ほどで止めた経験があります。野菜を摩りおろしたりと、案外手間も時間もかかるメニューが多かったのですが、私の努力は評価してもらえず、
「こんなまずいもの食べてヘルシーで長生きするのなら、身体に悪いジャンクフードでも、おいしいもの食べて短命で構わない。」
という酷評をもらいました。でも、説得力のある言葉だとは思いました。

成長期にある子どもと、メタボリックの心配をすべき年齢層の成人とでは、からだの欲するものも違いますし、現在でも一応、ジャンクフードを食べさせているつもりはありませんが、美味しく食べる喜びもやはり大切と実感して、調理法だけではなく動物性たんぱく質や脂質をもう少し増やしています。

イギリスの給食メニューの定番がハンバーガーやフライドポテト、デザートはチョコバー、炭酸飲料水の自動販売機が校内( 大学ではなく小学校、中学校の校内です )に設置されて子どもたちが自分で買って飲める状態だったところを改善して、野菜の量を大幅に増やし、デザートも果物中心にして、自動販売機は校内から撤去して、牛乳を奨励したようです。

ところが、子供たちは「まずい。」と、給食の大半を残して買い食いに走ったり、学食で持参の弁当も食べられるため、給食を止めて今までの給食メニューと変わらないような内容の弁当を親が作って持たせるようになってしまったそうです。

「食育の大切さをよく示している話だなぁ。」と思いました。子どもに「成長に必要な栄養だから食べなさい。」と言って、「はい。」と食べてくれる子どもは皆無に近いですよね。やはり、いろいろな食材やいろいろな調理方法に慣れていくこと、と美味しく楽しく食べることを家庭で小さい頃から習慣づけていくことは必要ですね。

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魔法の言葉  シル・トゥ・プレ

2007-07-25 | しつけ


何かを教わるときに、叱られながら教わるよりも楽しく教わる方が気分も良いし、すんなりと頭に入って行きますが、これは子どもでも大人でも同じですね。

子どもの口のきき方が悪いと、つい「何、その言い方は!?」なんて叱ってしまいがちですが、怒らずに上手に説明できるのが望ましいですね。

おフランス語でシル・トゥ・プレ( s’il te plait )は英語のpleaseと同じ「お願い。」という意味の言葉です。丁寧語になるとシル・ヴ・プレ( s’il vous plait )となります。人に何かを頼んだ時に、文章の最初か最後にこれをつけないと相手からムッとされてしまいます。

フランス人はよく、子どもに
「これは魔法の言葉 (ル・モ・マジック le mot magique )だよ。人に物を頼むときに、これを言うと何かしてもらえるのだから。」
「何かして欲しかったら、必ず魔法の言葉を言いなさい。」
「この魔法の言葉が出てこないと何にもしてもらえないよ。」
「あれ!? 今、何か足りなかったけど。魔法の言葉はどうしたのかな? 」
なんて言います。

上手な教え方だなぁ、と思いました。

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「お母さんは女中じゃない。」

2007-07-22 | しつけ

誰でも子どもの頃お母さんから叱られた時に、よく言われた決まり文句がありますよね。

どんなお小言だったのかはそれぞれの家庭の事情によっても違ってきますが、私が聞いていていかにもおフランス的だなぁ、と思うのが
「私は女中じゃないよ。 ( Je ne suis pas le serviteur .)」
というセリフです。フランス人なら、小さい頃に必ずお母さんから言われた経験があります。子どもが親に何かを頼んだ時の言葉遣いが悪かったり、頼めるような状況ではなかったりするとこの返事が返ってきます。

以前、日本の家庭で小学校の低学年の男の子が自分のお母さんに向かって一言、
「お茶。」
と言ったのにびっくりしたことがあります。しかも、そう言われたお母さんが何も言わずにそのままお茶を取りに行ったのには二重に驚きました。あまり親しいお宅でもなかったので、私が横から
「お茶、ちょうだい。でしょう。」と子どもを諭すわけにも行かなくて黙っていましたが、こちらの家庭では、普段、お父さんがお母さんにこういう話し方をしているのでしょうね。

この家庭がちょっと例外的だったのか、日本の家庭がすべてこれと同じだとは思いませんが、フランス人のお母さんだったら即座に、
「お母さんは女中じゃないわよ。何その言い方は!?」
「何か、一言足りないんじゃない?」
なんていうお叱りの言葉が矢継ぎ早に飛んでくるところです。

いかにも、プライドの高いフランス人らしい言い方という気もしますが、ただ単に
「口のきき方が悪い。」と怒るのではなく、
「お母さんは女中じゃないわよ。」という一言で、子どもはいろいろなことを理解するのではないでしょうか。

お母さんというのは自分の世話をするために存在しているのではない。自分とは別の人間である。いろいろと面倒を見てくれるけれど、何かを頼む時にはきちんとした言葉でお願いしなくてはならないし、時にはお母さんの都合があってしてもらえないこともある。

余談ですが、こういうセリフを頻繁に聞かされているため、フランス人の子どもは小学生くらいになってお手伝いを頼まれると、
「女中じゃないよ。」という口答えをするようになります。
こういうときはもちろん、
「女中じゃないのはわかってる。女中だから頼んでるんじゃない。大きくなった子どもは大人を手伝わなくてはならないんだよ。早く手伝いなさい。」
と叱られることになります。
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はだし

2007-07-20 | 海外事情


日本に住む欧米人はさすがに靴を脱ぐことに慣れていて、穴のあいた靴下も履かないし、清潔にも気をつけているようです。靴を脱ぐように言われて初めはびっくりしたり、
「靴を脱ぐなんてそんな野蛮な!! 絶対に靴は脱がない。」
と言い張る人もいますが、この国のやり方だからしかたがない、と受け入れているうちに、「裸足でいるとリラックスできる。」と逆に良さを認める人もいます。

十年前、二十年前のフランスで我が家に来た友人に靴を脱いでもらうのは至難の業でした。靴を脱ぐのに同意はしてくれても、裸足ではいられないから必ず変わりにスリッパーを準備しなくてはなりませんでしたし、しかも詳細には触れませんが、脱いでもらったらお互いに気まずくなるような状況が生じてしまったり、とやはりそのまま靴を履いていてもらった方がよかったかもと思うことも。

「外を歩いてきた靴でそのまま家の中を歩いたら汚いでしょう。」
と言っても、今までそれが当たり前で育ってきた人には汚いと感じないのですね。
「いや、掃除機をかければ大丈夫。」なんていう返事が返ってきたり
「あの人異常にきれい好き。」なんて裏で言われてしまったり。

衛生観念は人生のずいぶん早い時期で身につく概念です。この時期を過ぎてしまうとなかなか考えを変えてもらうのは至難の業になります。子どもがいいかげん大きくなってしまってから、ある日いきなり「キレイ好きの子に育てよう。」ではうまくいきません。

でも、最近ではフランスで家の中で靴を脱ぐ家庭も増えてきています。裸足でいるとくつろげる、という理由のほかに、カーペットが汚れにくいから頻繁に張り替えなくても済む、という清潔面と経済効果を認めて靴を脱いでいる人たちも多いようです。

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