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夢をまことに 山本兼一 著

2016年12月10日 | 読書の書評

本書は515㌻の大書で、大変読み応えがあるが、飽きさせずに読破できる。

 それほど、良く書けている。

 よくもこれだけ国友一貫斎が発明したテレスコッふ(天体望遠鏡)等を詳細に調べたものだと感心させられる。

 本書は、安倍龍太郎の「等伯」から安土桃山時代からの画家に興味を抱き、澤田瞳子の「若冲」へ進み、長谷川等伯のライバルであった狩野永徳を著した山本兼一の「花鳥の夢」に至る。

 この山本兼一の著述の細かさと丁寧さ、若くして死したことを残念に思い、その書籍を探して本書に至る。

 

主人公の国友一貫斎は、江戸時代に生きた鉄砲鍛冶師であり発明家でもある。

 日本で初めて空気銃や反射望遠鏡、天体望遠鏡等を作った。

 近江国(滋賀県)国友村(現在の長浜市)は、大坂の堺と並ぶ鉄砲鍛冶で有名なところ。

 一貫斎は代々鉄砲を作る家に生まれ鉄砲鍛冶の年寄脇の職を継いだが、1811年に彦根藩からの二百目玉筒のを受注が、上席の年寄4家を差し置いての受注になり、江戸幕府を巻き込む長い抗争に展開した。

 しかし、最終的には一貫斎が勝訴するが、この間の江戸での長期滞在期間に鍛冶・金工職等や各藩の江戸藩邸の要職等とも知己を拡げる。

 その見聞と自らの夢見る果てない努力の成果として、20連発の早打気砲を完成させ、その後も反射望遠鏡や玉燈、御懐中筆、弩弓、神鏡などを作り出す。

 そんな一貫斎の果てなき夢の努力の積み重ね、そしてその努力を評価して協力する周りの人々により、一貫斎の「夢は」現実の「まこと」になる。

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