新年のご挨拶が遅くなってしまいました。
昨年の災害以来、考えることが多く、なかなかこれからの仕事を切り開くことができずにいました。
いろんな矛盾を抱えつつも、前進していればそのうち道は開けると、勢いで突き進んでいた時代は終わったようです。
ちんじゅは今年、新たなスタッフとともに、もう一度一からやり直そうと思います。
何のためにこの活動を行っているのか、どういう役割があるのか・・・
改めて、一から立て直します。どうぞ、今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。
さて、今年のちんじゅの森は、いよいよ来年に迫った伊勢の式年遷宮を、はじめての人にもわかりやすく伝える「彩・選・単フォーラム はじめてのご遷宮」から始まります。
20年に一度、1300年以上も続いてきたこの行事は、準備に8年という歳月を費やします。
彩・選・単フォーラム「はじめてのご遷宮」は、その準備が始まる平成17年から年に2回開催し、様々な立場で関わりのある方々を講師にお迎えして、その年に行われる行事をご紹介したり、1300年という年月をつないできた日本人の心について、考えてまいりました。
今回は第7回と第8回にも、「伝承」について素晴らしいご講演をしてくださった作家の「塩野米松さん」を再度お迎えし、伊勢で生まれ、伊勢のご遷宮で木遣を歌い続けてきた木遣子と、地元・二見町で浜参宮の写真を撮り始め、ご遷宮の記録や伊勢のことをブログで紹介している曳き子をゲストに迎え、伊勢の魅力を聞き書きの名手・塩野先生に引き出していただきます!
木遣子の中川理さんの歌は一見の価値あり!!
すごい迫力です♪
Openingは中川さんの歌で始まりますので、遅れないよう、お越しくださいね!!
詳細はこちら↓
東京大神宮ホームページ
http://www.tokyodaijingu.or.jp/chinju/index.html
ちんじゅの森ホームページ
http://www.chinju-no-mori.or.jp/saisentan/forum/next/index.html
皆様にお目にかかれることを楽しみにしています。
今年はちんじゅの森は新たに生まれ変わります。
ホームページも春にはリニューアルしますので、お楽しみに。

今年は大変な一年でした。
3月の震災、津波、9月の台風12号による大雨、川の氾濫、土砂災害…
自然災害は容赦なく、地形も、人々の暮らしも、価値観や生き方にも、すべてに大きな影響を与えました。
経済が破たんし、世界中が変わろうとしている中での原発事故、何が正しいか、わかりきっていても個人の地位や小さな財産を守りたいがために、責任のある立場でありながら逃げの姿勢と守りの体制を崩せないくださらない政治家を見ているとつくづく情けなくなります。
今朝のNHKのニュースではこのご時世に「ボーナスの使い方」などというコーナーがありました。
今の社会状況を見ればボーナスが出る会社は都会の大手企業くらいのものではないでしょうか。
多くの日本人が不況に苦しみ、生活に追われている状況であることを同じ番組内で放送する神経が私には理解できません。
文句言いのおばはんにはなりたくないけど、がっかりすることが余りにも多いです。
来年こそ、少しでも良い社会になるよう、微力ながら役に立ちたいと思う今日この頃です。
さて、11月25日から、5月に設立したもう一つのNPOの仕事で昨日まで16日間滞在しましたが、今回は大雪。
熊野では「雨女」と言われ、旭川では「雪女」と言われ…妖怪には変わりないようですが…
どうしたことか、外での作業の日に限って吹雪いていました。
16日という長い間、雪国で過ごしたのは初めてでしたので、色んな事を初体験しました。
11月は比較的暖かかった旭川に突然雪が降り、気温が一気に低下。
-1度の翌日、-3度、翌日は−5度、−9度、−13度、そして、−18度…
さすがに、−13度くらいから具合が悪くなり、お医者に行きましたが、喉と鼻の奥が痛く、−18度の外で作業をしていると息をするのが痛いのです。
車がないので、ホテルからギャラリーまで毎日歩くのですが、2往復すると1万歩という距離です。
マスクをしてもしんどくて、体の動きがとても鈍くなります。
あるときは、空は晴れて青く澄んでいるのに、雪が降っています。
またあるときは、吹雪の夜に空を見上げると、月が煌々と輝いていました。
月といえば、「月食」ははっきりと、すっかり見えなくなるまで見ることができ、月がとても近く感じられました。
これも生まれて初めての体験です。
昨日、16日ぶりに帰京して最初に感じたことは、「色がたくさんある」こと。
自宅前の小学校は、まだ銀杏が真っ黄色に色づいたままですし、空の青さとオレンジ色に輝く眩しい夕焼けと、それに反射するビルの窓ガラスやアスファルトまでが色づいて見えるほど、雪の世界には色がほとんどありませんでした。
「一面の銀世界」という美しい言葉がある一方で、道路も木々も屋根も線路も、すべてが「雪に閉ざされる」という表現の通り、北の国の雪の厳しさを思い知りました。
もう一つ発見したことは、自然が厳しいせいか、人がとても暖かくやさしいのです。
私たちが運営するギャラリーの隣の「こども富貴堂」は今年30周年を迎えた老舗の子どもの本屋さんですが、そこには、小さなギャラリーがあって、障害者の子供たちがつくったとってもおしゃれな陶器展や織物展、地元の方々による絵画展などが約2週間おきに入れ替えで開催されるのですが、そこで開催される作品の素敵なこと!!
そして、なんと、20年もの間、毎年12月の初めに手編みでつくられた手袋や靴下を富貴堂さんに寄付する男性がいらっしゃいます。
奥様が草木染めをして糸を紡ぎ、その糸を使ってご主人が手袋を編みます。その男性の年齢は、60代後半くらいでしょうか…「子どもの頃、家庭科で編み物を習った」とおっしゃっていましたが、大阪出身の私の周りには同じ年代で編み物をされる方は一人もいません。北海道ならではなのでしょうか…それにしても、編んでみて、わからないところは叔母さんやおばあさんに教わり、ご自身も最初につくったという素敵な手編みの帽子をもう30年もかぶっていらっしゃって、その穏やかで暖かい暮らしぶりに心が温まりました。
センスの良い暖かい約50点ほどの作品をを富貴堂さんに寄付し、その売り上げは子どもたちや様々な活動に寄付されます。
知っている人は「本物のサンタクロースさん」と呼んでいます。素敵でしょ♪
ここに来ると、とてもあたたかくて優しくて、東京で時間に追われてお金に縛られてキリキリした心が解けていく感じ…
現在、そのお隣のギャラリープルプルというNPOかわうそ倶楽部(中尾も理事をしています)が運営するギャラリーでは、若い作家さんたちの8人展を開催していますが、それぞれ丁寧につくられていて、ユニークで、なんともいえない暖かい作品ばかりで、私がお金持ちなら買い占めたいくらいです。
旭川に行かれることがあれば2月5日まで開催していますので、ぜひお立ち寄りください。
ホームページはこちらです。↓
http://kawauso-club.com/
世知辛い世の中ですが、暖かい人も、心が温かくなるエピソードもたくさんあります。
これからは、一人でも多くの人が暖かい空気に包まれるようなお話をたくさん紹介していきたいと思います。


2007年以来、お休みしていた「ちんじゅの森コンサート」が今年4年ぶりに復活しました。
2000年、明治神宮の人工の森が80周年を迎えたのを機に、人と人、自然と人をつなぐ場所として、また、100年前の人々が私たちに残してくれたこの森で、100年後に私たちが残せるものを考えるために、森づくりのためのチャリティコンサートを開催しました。
「100年後に自然の森になるように」と、全国からの10数万本のご献木と、本多静六さんはじめ、林学者たちによる緻密な計算によって創設されたこの森は昨年90周年を迎えました。
その多くの先人達が残してくれた森で、今度は私たちが100年後に残せるものをつくるためのチャリティです。
明治神宮はコンサート会場ではありませんので、一から舞台を作ったり、神宮内がとても広いので不審な侵入者が入らないように、またお客様が迷わないように、警備も強化しなければなりませんし、楽屋は武道場をおかりしますし、電気もそのために改めて設置するため、明治神宮の皆さんのご理解とご協力、キョードー東京さんの信頼できる運営、出演者の皆さんのご協力がなければ成立しません。
いつものことですが、特に今回は久しぶりということで、スタッフの皆さんも、押尾さんも気合が入り、ちんじゅの森コンサートは見事に、そのすべてがそろい、お客様も加わって、人と人、自然と人が音楽によって一つになったとっても素敵なコンサートでした。
ご来場くださった皆様、関係者の皆様、本当にお疲れさまでした。
チケットの売り上げは当日の経費を引くと、実はほとんど残りません。というか、足りません。
が、今回は入り口に設置しました基金箱に«45,904円»の募金が集まりました。
東日本の海と森の再生に役立てたいと思いますが、まだまだ何かができるほどの金額ではありませんので、
ある程度の金額になるまで、ちんじゅの森が責任を持ってお預かりし、必ず東日本の海と森の再生に役立てます。
ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。
コンサートの内容については、出演者の皆さんのブログにてそれぞれご感想など書かれていますので、私が説明するよりも、生の声をご覧いただければ幸いです。
主催者の一人ではありますが、今回は一観客として大変楽しませていただきました♪
押尾コータローさん、藤澤ノリマサさん、ル・ヴェルヴェッツの皆さん、本当に素敵でした!ありがとうございました♪
押尾コータローさんのブログ
http://ameblo.jp/kotaro--oshio/
藤澤ノリマサさんのブログ
http://ameblo.jp/nfujisawa/day-20110910.html
ル・ヴェルヴェッツさんのブログ
http://ameblo.jp/kamrad/entry-11014824902.html
そして昨日は、こちらも毎年恒例となりました深大寺の「十五夜の会」での民話語り。
一瞬、公演寸前の雨と雷にドキッとしましたが、なんとか無事深沙大王堂の前で公演できました。
寸前の雨でお客様の足も心配でしたが、2回公演で延べ300人ほどの方が足を運んでくださり、
夜の森での民話語りを楽しんでいました。
前の方で微笑んでいらっしゃる年配の方や、お母さんの膝で楽しそうに笑っている男の子の表情を見ていると、本当に幸せな気分になれます。
ここも、皆さんボランティアなのですが、深大寺を愛するスタッフの方が素晴らしく、毎回とても気持ちよく公演させていただいております。
昨年千葉から始めてお越しになった方が今年も来てくださったり、八月に毎年民話公演を行っている御岳山もそうですが、回を重ねている場所は段々地元の方たちや参加してくださっている皆さんとの絆も深まって、公演する側も心が安らぎます。
公演が終わるときには、十五夜のお月さまも顔を出し、素敵な夜になりました。
「また来年!」とお見送りくださるのがうれしいです。
あと十年で百周年に迫り、自然の森へと成長を続ける明治神宮の人工の森に対し、深大寺は都会に残った自然のオアシス。
どちらも東京にとってとても貴重な場所です。
コンサートや民話語りは年に一度ですが、明治神宮も深大寺もいつも同じ環境で皆さんをお待ちしています。
心やカラダが疲れた時や、自然を感じたいときは、ふらっと立ち寄ってみてください。
吉祥寺からバスで深大寺に向かうと、大きく整備された道路から一転、高い木々に包みこまれ、まるで異次元の世界へ足を踏み入れるような独特な空間です。トトロがいそうです!
雨の森の匂いが私は大好きですが、晴れた日の木漏れ日も、うっそうと茂った深大寺の森も先人達が大切に守り、私たちに残してくれた素晴らしい贈り物です。
そこからのエネルギーをもらって、私たちが100年後に残せることについて、心と体を動かしてみませんか?

今日は4年ぶりに明治神宮にてちんじゅの森コンサートを開催します。
詳しくはこちら↓
http://www.chinju-no-mori.or.jp/concert/index.html
今日はものすごく気持ちの良いお天気です♪
皆さん、気をつけてお越しください。
食べ物は販売しておりませんので、お食事を済ませてお越しくださいね。
暑いので飲み物はお忘れなく。
会場でも販売しておりますが、少々高めですので、ご了承ください。
では、楽しいひと時を一緒に過ごしましょう♪
お待ちしています!!
中尾

熊野本宮大社での「古夜 〜序章公演 イザナミ〜」の打ち合わせに、9月1日熊野を訪ねました。
皆さんご存知の通り、台風12号によって熊野三山とも大きな被害を受け、10月1日の公演を一旦中止することとなりました。
私たちがお借りする予定だった「瑞宝殿」は2階まで水に浸かり、取り壊すことが決定しました。
三山の位置を把握できている方は少ないと思いますが、それぞれとても離れていて、1日の朝9時半に田辺駅をバスで出発した時は雨も降っていませんでしたが、1時間後にはかなり激しい雨になり、11時に本宮大社に到着した時にはすでに観光客を本殿にあげるのは危険との判断で、ロープが張られていました。
それでも、宮司さんが待っていてくださり、会場をご案内くださいました。
すでに雨漏りが始まっていましたが、その時はまだ宮司さんも「床上浸水したことはあるが、15〜20年前のことで、それ以降はそんな激しい台風は来ていないから大丈夫だ」とおっしゃっていました。
それから10分もたたないうちに、「避難勧告」の放送が入り、本宮の神職さんが「このままでは道路が封鎖されて帰れなくなるから」と、新宮まで送ってくださいました。
本宮から新宮までは車で約40分の距離なのですが、その間、川は増水し、滝の水は横に飛び、2ヶ月前の台風で流された橋が溺れているように時々顔を見せる感じ… 崖が崩れ始め、川を流れる流木は大きな木そのもので、それが当たるだけで桟橋や周りのものが壊されていくというすさまじい情景でした。
なんとか新宮のホテルにたどり着き、神職さんはすぐに引き返されましたが、新宮と本宮の中間にあるご自宅はマンションの3階でしたが、2階までが水につかってしまい、住民の車はすべて流されてしまったとのこと。
あれ以来全く神社の電話もその方の携帯もつながらず、心配していましたが、先ほどようやくご本人からご連絡いただき、現在の状況をお知らせくださいました。
私が泊っていた新宮市内もほとんどが床上浸水で、大阪行きの線路が川に落ち、名古屋方面は水に浸かり、まったく復興のめどが立たない状況でした。
そんなわけで、そのまま3日間ホテルに缶詰め状態でしたが、奇跡的に皆さんの協力で新宮から和歌山に向かう方をご紹介いただき、その方の車に便乗させていただいて一昨日東京に戻ることができましたが、10月1日の序章公演どころか、来年の三山での公演まで危ぶまれるほど、三山とも被害が大きく、まだ全く今後のめどは立っていません。
東京にいて、テレビのニュースで見ただけなら、「延期」程度に考えたかもしれませんが、現場に居合わせ、あの状況を目の当たりにした私としては、復興は簡単なことではないと思います。
逆に三山の為に役に立てることはないだろうか、「古夜」を復興のチャリティとして、東京や別の場所で多くの人に見ていただくことで、熊野を応援する方法はないだろうかと模索中です。
春には津波で多くの犠牲者が出、今度は世界遺産の熊野三山が自然災害によって大きな被害を受け、死者・行方不明者は100名を越えました。
信仰とは何か、聖地とは何か、熊野は日本人にとってどういう場所なのか、なぜ世界遺産に選ばれたのか、物語は人の心を変えられるのか…等など、日本人の心と熊野を結び、物語の伝承と自然を畏れ敬うことから生まれた信仰について考える場を作りたいと切に思いました。
一日も早く普通の生活に戻れますことを心よりお祈りします。
