Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

映画「ヒアアフター」(2月19日)

2011-02-21 00:56:18 | 映画



フランス人ジャーナリストのマリー・クルーツ(フランスの沢口靖子)は、
バカンス先のリゾート地で津波にのまれ、溺れて死にかけたところを助けられる。
しかし、パリに帰って職場復帰してからも、マリーは呼吸が止まった時に見た
不思議な光景を忘れられず、仕事が手につかない。恋人のすすめでしばらく休暇を
取ることになったマリーは、自分が見た不思議な経験を調査し、本にしようとするが―

サンフランシスコに住むジョージ(ジェイソン・ボーン)は、かつて霊能者として
活躍していた。しかし、その“才能”ゆえに他者との関係を築くことができず、
今は工場で働いている。人生を変えようと料理教室に通い始めたジョージは、
そこで知り合ったメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)に好意を抱くが
これまで同様、彼の“才能”が原因で彼女はジョージの前から去ってしまった。

ロンドンに住む少年マーカス(ジョージ・マクラレン)は、双子の兄ジェイソンを
事故で失い、母親が薬物依存症の更生中ということから里親に預けられる。
もう一度兄に会いたいマーカスは霊能者のもとを訪ね歩くが、ニセモノばかりで
誰も本当の“才能”を持っていなかった。

そんなある日、マーカスはかつてジョージが霊能者として活躍していた頃の
ウェブサイトを見つけ―


↑なんか間違えてるところがあるかもしれませんが、気にしないでください。

「ヒア アフター」公式サイト

※ここから先はネタバレがあります。ご注意下さい。





えー、おおむね良い映画だったと思います。
最後の最後に出てくるジョージの唐突な妄想には動揺しましたが。

2時間超という長い上映時間の上に、展開が淡々としていたので睡魔に襲われることが
多かったです。私の後ろの席の男性なんて高いびきかいてましたし。
クリント・イーストウッド映画なんだから、見る前からある程度覚悟しとかないと
いけないんですけどね。

大切な人を失ったとき、人は何を思うのか。亡くなった人は、生きてる人に何を伝えたいのか。
死後の世界を知る生者は、何をすべきなのか。

パリ、ロンドン、サンフランシスコと物語は3つの都市を舞台に繰り広げられますが、
特に私の心に残ったのはロンドンの双子の話でした。3人(マリー、ジョージ、マーカス)の中で
一番共感できるのがマーカスのエピソードだからなんでしょうけど。
しっかりものの兄に先立たれ、薬物依存症の母親と引き離され、里親のもとで孤独に耐える…
いくら心臓に毛がぼーぼーの私でも、マーカスに涙腺を刺激されないわけがありません。
里親のお金を失敬して行方をくらますとか、やってることは結構無茶苦茶ですが。
でもまああの里親もねー、子供に聞こえる場所でデリカシーのない発言するとか、
たいがいな感じがしましたから、どっこいどっこいってところでしょうか。
それでもマーカスの部屋にジェイソンの分のベッドを持ちこんでくれていたし、ホントは
いい人たちなんでしょうね。
特にせつなかったのは、インチキ霊能者に鏡の前で「会いたい人の姿が見える?」と
聞かれる場面。確かに鏡に映っているのはマーカスの会いたい人とそっくりだけど、それは
マーカスが会いたい人じゃない、と思うと胸がチクリときました。

マリーのエピソードは、客観的に見るとマリーは、
「旅先で事故に遭ったことがきっかけでスピリチュアルにかぶれてしまったバリキャリの話」
というやや痛めの人ともとれるので、あまり感情移入できず…
テレビの仕事を休んでいる間、ミッテラン元大統領の本を書くはずだったのに、
書きあがった原稿のタイトルが「来世(Here After)」って。
そりゃどんなに寛大な編集者だって泣くよ。
日本で例えるなら勝間和代が丹波哲郎化するようなもんでしょう。丹波さん好きだけど。
(それはそれで面白そうだけど)

霊能者のジョージは、メラニーとうまくいかなかったことから、気の毒な人だと思ったけど、
こういう特殊な能力を持った人にありがちな“ヒーローはいつも孤独”設定でもあるので
「大変だねぇ、キミ」と同情するにとどまってしまいました。それよりジョージにつらい過去を
知られてしまったメラニーが気の毒すぎる。だからきっとラストはジョージとメラニーが
再会して…と思ったのに!!ジョージの前を去った後のメラニーがどうなったのか気になります。

淡々とした地味な展開に、中盤は睡魔に襲われましたが、ジョージとマーカスが出会ってからの
クライマックス以降は持参したハンカチを有効活用したりジョージの妄想に唖然としたり、
スクリーンから目が離せませんでした。3人がロンドンに集まってからの展開は
「うまくいきすぎやろ~」
とも思いましたが、きっと神の、あるいはジェイソンのおみちびきなんでしょうね。

ジョージの妄想については、映画を見終わってからもしばらく「あれは何だったんだろう…」と
いろいろ考えてしまいました。多分、あの妄想はきっと
「死者と話ができる能力のおかげで今までずっと後ろ向きだったジョージが、初めて前向きになれた瞬間」
だったのでしょう。
うん、確かにポジティブシンキングの時でないとハッピーな妄想なんてできないもんね☆
現実が妄想通りにいくかどうかはまた別問題だけどさ!

まあ、全体の流れとしてハッピーエンドっぽかったから大丈夫でしょう。

ジョージの未来についてはな!!

しかし私の未来は…

いや、私もジョージやマリー、マーカスのように前を向いて歩いていけば、きっと、多分、おそらく…




ジャンル:
ウェブログ
コメント   トラックバック (7)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 我が家朝ドラ化計画 その7 | トップ | はじめてのチュウ…? »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

7 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ヒア アフター (Akira's VOICE)
静かで前向きな物語。   
『ヒア アフター』 ボーナスはないものと思え! (映画のブログ)
 私は世事にうといので、小田嶋隆氏のコラムではじめて「パワースポット」なるものがはやっていたことを知った。2010年のことである。  パワースポット――敢えて訳せば「力のある観光地」となるだろうか。パ...
劇場鑑賞「ヒアアフター」 (日々“是”精進!)
「ヒアアフター」を鑑賞してきました「硫黄島からの手紙」以来のコンビとなるクリント・イーストウッド監督とスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮で贈るスピリチュアル・ヒューマ...
「ヒアアフター」感想 (狂人ブログ ~旅立ち~)
 「グラン・トリノ」「インビクタス」のクリント・イーストウッド監督最新作は、双子の兄を亡くした少年、臨死を経験した女性キャスター、人の死に触れる事に疲れ果てた元霊能力者...
ヒア アフター (映画的・絵画的・音楽的)
 『ヒア アフター』を渋谷シネパレスで見てきました。 (1)本作品を監督したクリント・イーストウッド監督の映画は、最近では『インビクタス』や、『チェンジリング』、『グラン・トリノ』を見ているので、この映画も頗る楽しみでした。  本作品は死を巡るものといえま....
『ヒア アフター』 映画レビュー (さも観たかのような映画レビュー)
『 ヒア アフター 』 (2010)  監  督 :クリント・イーストウッドキャスト :マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード、フランキー・マクラレン、ジ...
『ヒア アフター』  (京の昼寝~♪)
  □作品オフィシャルサイト 「ヒア アフター」 □監督 クリント・イーストウッド       □脚本 ピーター・モーガン   □キャスト マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、...