祝日とレディースデーが重なったので、高松のシネコンでブラッド・ピット主演の
「マネーボール」を見てきました。実在するメジャーリーグのGMを主人公にした、
でも普通のスポーツ映画とはちょっと違う感じの映画でした。
若くして選手からフロントに転向し、メジャーリーグ球団アスレチックスのゼネラルマネージャーに
なったビリー・ビーン。しかし、潤沢な資金をもとに有能な選手を高年俸で雇うことができる他の球団とは違い、
限られた予算でやりくりしていくしかないアスレチックスは、主力選手が引き抜かれて絶望的な状態に陥っていた。
ある日、ビリーはイェール大卒で経済学を専攻していたピーターに出会い、ピーターの主張するデータ重視の運営論に
自分たちのチームが生き残る活路を見出した。ピーターをアシスタントに採用したビリーは、主力選手一人の代わりに
寄せ集めのような3人の選手を雇い、けがをした元キャッチャーの選手に一塁を守らせようとする。
常識はずれな彼らのやり方は球団スカウト陣や監督の不興を買うが、やがてビリーとピーターの無謀なアイデアは
誰も予想しなかった奇跡を起こすことに…
詳しくは映画「マネーボール」公式サイトでどうぞ。私のPCではなんかうまく動かないけど。
「安西先生、野球がしたいです…」
(↑ピーター・ブランド役のジョナ・ヒルのたぷたぷのアゴを見たときの私の感想)
某お金持ち球団のお家騒動についての報道を見ながら、「GMって何?どんな仕事するの?」と
首をかしげていた私には、タイムリーな映画でした。実話をもとにしているので、予定調和な展開もなく、
淡々としていて、どちらかというとやや盛り上がりに欠けるような気もしました。
でもその分、押し付けがましい演出がなくて、映画のストーリーをそのまま素直に受け入れることが
できたのでよかったです。
舞台になっているのが今から約10年前のアメリカ・メジャーリーグなので、今見ると少し懐かしい感じが
したのも面白かったです。特に、その頃はまだマリナーズが強かったってところが。今とじゃえらい違い。
空港のモニターにちらっとイチローが映る場面がありましたが、まだメジャーに入ったばかりの頃ですね。
当時、チームの勝敗を気にするビリーが、イチローを見て何を思ったのか、ちょっと興味があります。
ピーターが支持するマネーボール理論は、いまでこそ実践してる球団が多くありますが、映画の中で
何度も語られるように、当時は「机上の空論」扱いされて軽んじられていたようです。確かに、私も映画を
見ながら「データだけでうまくいくのかな」と疑問に思いましたし。経験豊富なスカウトマンたちの前に
ピーターを連れてきて「これからこいつの言うとおりにしろ」とでも言わんばかりに振る舞うビリーには、
「おいおい強引すぎるだろ」と突っ込みを入れそうになりました。
でも、ビリーが年老いたスカウトマンたちのように根拠のない主観で選手を選ばず、数字で選手を評価するのは
彼自身の苦い経験が理由なのだとわかると、ビリーの強引なやり方にも納得がいきました。
ビリーにはビリーなりの、野球への、選手への愛情があるのだと。それはとても不器用で頑なで、彼の短気な
性格も災いして誤解されやすいけれど。12歳の娘から「もっと野球を楽しんで」と励まされるくらいに。
とはいえ、選手時代、ヒットが打てなかった自分に怒ってバットを折ったり、試合に負けたのにへらへらしている
選手達の前でロッカールームの備品をぶちこわしまくったり、ナッツやポップコーンをばりぼり貪ったり、ビリーの
瞬間湯沸かし器ぶりはなかなかすさまじかったです。全盛期の星野監督みたいで。こういう人と渡り合った
当時のアスレチックスの監督や選手も、それはそれで苦労しただろうなぁ。
シーズン途中で選手をクビにしたりあの手この手で他所からぶんどってきたり他所にやったり、ビリーの
強引なやり方に、メジャーリーグに詳しくない私は呆気にとられるばかりでしたが、こういうのって
よくあることなんでしょうかね?選手にしてみればすごいストレスになりそうです。ビリーとピーターが
電話で他球団のGMと丁々発止の駆け引きをする場面はとても面白かったですが。最初はビリーのやり取りを
見ているだけだったピーターが、交渉がうまくいきそうになったときに小さくガッツポーズをする場面は、
ほほえましくてつい声を出して笑ってしまいました(他のお客さんも笑ってた)。
この映画は、ビリー・ビーンという人物を描いた映画ですが、ピーターやアスレチックスの監督、ピーターの
理論に基づいて集められた格安の選手たちなど、他の登場人物も個性的で面白かったです(実在の人物が
モデルなんだから当たり前かもしれませんが)。特に、怪我が原因でキャッチャーから一塁手になった
ハッテバーグは、誠実な人柄と期待に応える活躍ぶりで好感が持てました。ビリーに振り回される監督の
アート・ハウも、主役がビリーなので割を食う役でしたが、存在感がありました。それもそのはず、
演じていたのはオスカー俳優のフィリップ・シーモア・ホフマン。エンドロールまで気が付かなかった
自分がちょっと恥ずかしいですが、ビリーの強引さに負けない、腹の据わった監督役を見事に演じてました。
映画は感動のクライマックスで単純なハッピーエンドを迎えはしませんでしたが、余韻のある、しみじみとした
ラストシーンでした。まあ、難点をひとつあげるとしたら、おっぱいが出てこないってことくらいかな…重要ですもんね、おっぱい。
で、映画の内容と関係あるのかわかりませんが、作中ビリーが紙コップになにかをぺっと吐き出すシーンが
何度も出てくるので何だろうと思って調べたら、あれは噛みタバコだったんですね。映画を見ながら
紙コップに痰を吐いてると勘違いしてびっくりしました。あと、ビリーがデスクの上のナッツをぼりぼり食べる
場面。特に他人の机の上のナッツを食べてるのを見て、アメリカ―ンのおおらかさに感動しました。
我が家でこんなことやったら、確実に終身刑ですから、ええ…。











こんにちは。コメントありがとうございます。
>ラスト30分
うわ〜、そのあたりってセリフの量が多かったから、
画面に集中しないといけないところですよね。
ナベツネと清武の対立はまだ続きそうですね。
こんなことで話題になってもなぁ、と思いますが。
おっぱい、重要ですよね。
主人公も他の選手についてももストイックな映画で少し驚きました。