Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

東京メトロ旅行記 その4

2017-05-10 23:17:06 | 


東京滞在3日目の朝は、前の日より少しだけ遅く起きました。遅いって言っても7時なんですが。もっとゆっくりしてもよかったのに、BSで朝ドラを見たかったのでゆっくりできませんでした。ちなみに今BSで再放送してる朝ドラは「こころ」なんですね。超久しぶりに見たら、ここ最近の朝ドラと雰囲気が全然違ってて驚きました。今このノリで朝ドラを作ったら大炎上するだろうな~。

朝食に浅野屋のパンを食べて、洗濯物をベランダに干し、身支度を整えたらさあ出発…ではなくて、この日は具体的な予定を立てていなかったので、まず最初にどこで何をするか考えないといけません。

その結果。



はい、パーラー江古田のトーストセットです。前日店内で食べられなかった悔しさを胸に、再チャレンジしました。家で朝食にパンを食べた4時間後に、またしてもパンです。サンドイッチにするか迷ったけど、せっかくならいろんな種類のパンを食べたいと思ったので、こちらにしました。

トーストのパンはレーズン酵母のパンを選んで、その他は「あまり酸っぱくないパン」をリクエストしました。黒パンみたいな、酸味の強いパンが苦手なので。単にレーズンが入ってるだけとかなら平気なんですけど。

パンの感想ですが、なるほど確かに行列ができるのも納得のお味でした。ハード系のパンはあんまり味がしないこともあるけど、この店のパンはしっかり旨味がありました。それぞれ2切れずつあったので、1つはそのまま、もう1つはバターを塗っていただきました。テーブルに飲み物用の砂糖がおいてあったので、シュガーバタートーストにして食べたりもして。

私が順番待ちで並んでいる間も、席に座って待ってる間も、トーストセットが来て食べてる間も、店の前にはどんどん人が集まって並んでいました。中にはロードバイクに乗ってサイクリング中の人もいて、サイクリストの休憩スポットになっているようでした。休憩スポットに着いても、ずっと待ってないといけないのは辛くないないのかとも思いますが。

念願かなってパーラー江古田のパンを堪能したら、次の目的地へ。次もまた、前日に訪れた場所へのリベンジです。

新桜台から有楽町線で有楽町駅へ。どこへ行ったかというと、三菱一号館美術館のある、丸の内ブリックスクエアです。前日、貸切で入れなかった美術館併設のカフェ、「Cafe 1894」に行きたかった、のですが…残念ながらここも行列ができてました。ががーん。さっきの店では並んで待てたけど、さすがに2軒連続で並ぶ気力はありませんでした。かわりに、同じエリアにある、ジョエル・ロブションのカフェへ。お昼時だったので、店内はランチメニューを食べてる人ばかり。そんな中私が頼んだのは



人気商品のルージュという、ベリーのムースケーキ。甘酸っぱいベリーのムースの中に、ピスタチオのムースとチョコレートのムースが隠れています。表面に塗られたベリーソースのコーティングが意外ともっちりしていて、不思議な食感でした。んまーい。このお店はブーランジェリーも兼ねていて、店内には美味しそうなパンも並んでいました。美味しそうだけど、さすがにもうパンは無理…。

このほかにも、丸の内ブリックスクエアには、今話題のエシレバターのお店があるのですが、ここもちょっと覗いていこうかなと思ったら長蛇の列でした。後ろ髪は引かれるけどここもパス。

この後、丸ビルと新丸ビルに行ってみましたが、ピンとくるものがなかったので、そのまま松屋銀座まで歩いていきました。東京は広いのに、同じ店に毎日通うのは贅沢なのか貧乏性なのか。というか、買い物を一度の訪問で済ませられる要領が私にないだけなのか…。

松屋銀座では、イッタラでムーミンキャラクターのミイのスプーンを買いました。銀座駅から銀座線で上野まで行き、いよいよ本日のメインイベント(のはず)、美術鑑賞タイムです。

上野には、東京都美術館で開催中の“ブリューゲル「バベルの塔」展”と、国立西洋美術館の常設展を見るために行きました。国立西洋美術館でも特別展はしていたのですが、あまり興味がなかったのでパス。「バベルの塔」展は東京に来てからあちこちでポスターを見かけたので、興味がわいて見ることにしました。国立西洋美術館は、所有している絵画に好きなものがたくさんあるので、上京の際、時間に余裕があれば立ち寄るようにしています。

「バベルの塔」展は、ブリューゲルの「バベルの塔」だけでなく、ブリューゲルと同時代の画家の作品や、ブリューゲルが手本とした先駆者、ヒエロニムス・ボスの作品などが展示されていました。興味深いものがいっぱいあったのですが、いかんせん人が多くて、しかもひとつひとつの作品が小さく、じっくり鑑賞することができませんでした。その代わりというか、「バベルの塔」の3DCG動画は大きなスクリーンで見ることが出来たので、まあなんかそれなりに「バベルの塔」を理解できたかなーという気持ちになりました。「バベルの塔」というと、人間の驕りとか神への冒涜とかマイナスイメージが強かったのですが、動画を見たら塔の中に宗教施設があったり、工事をしている人たちの活気が感じられたりして、少し印象が変わりました。これほどの絵を想像で描いているというのもすごいと思いました。制作過程はどんなだったのでしょう。

ボスの描いた絵と、ブリューゲルがボスの影響を受けて描いた絵は、人と樹木が合体した樹木人間とか魚に足が生えてたりとかいろいろとシュールで、諸星大二郎を彷彿とさせる絵でした…って逆か。でも、もし私が誰かに「この絵を描いたのは諸星大二郎だよ」と言われたら、まったく疑わなかったと思います。

グッズ売り場ではポストカードやマグネット、クリアファイルなどと一緒にバベルの塔を象ったシフォンケーキが売られてました。よく思いついたな…。
足の生えた魚や樹木人間といったシュールなキャラクターのグッズに少し惹かれましたが、家に持って帰るとグッズから抜け出してそのへんをうろうろするんじゃないかという不安があったのでやめました。たとえるなら、山岸凉子の「わたしの人形は良い人形」を、本棚の一番奥にしまっておかないと落ち着かない、みたいな。わかりにくいか。

美術館内にあった、マスコットキャラクター「タラ夫」の人形。



これは、ブリューゲルの「大きな魚は小さな魚を食う」という絵の中に描かれている、足の生えた魚をモデルにしています。魚なのにすね毛ボーボーです。なぜブリューゲルはこんな絵を描いたのか疑問ですが、これをマスコットキャラクターに選ぶセンスも謎です。写真撮ってる私も私ですが。。。

東京都美術館の次は、国立西洋美術館です。展示されている作品は多数ありますが、見たいものは絞ってあったので、さくさく見て回りました。ルノワール、モネ、セザンヌ…こちらは空いていたので、19世紀末から20世紀初頭の、お気に入りの作品をじっくりゆっくり見ることが出来ました。ナビ派展で見た、ゴーギャンやボナールの絵もありました。ただ、見たかったゴッホの「ばら」は現在展示してないとのことで、見られませんでしたけど。



ミュージアムショップで買ったポストカード。見られなかったけどゴッホの「ばら」も買いました。



国立西洋美術館といえば、ロダン。「考える人」のキーホルダーがあったので買いました。ひと昔前なら携帯ストラップを買ったのになぁ。美術館の中と外にある、たくさんのロダンの彫刻を見て、パリでロダン美術館に行った時のことを思い出しました。ゴッホが描いたロダンの肖像画とか、美術館の庭がとにかく美しかったこととか。また行きたいなぁ。

上野公園を後にして、駅に戻りました。疲れたので駅の構内にある、甘味処「みはし」で休憩。



白玉クリームあんみつです。フルーツあんみつとどちらにするか迷いました。美術館のチケットを見せたら、あんずをおまけしてもらえました。東京に来てから洋菓子ばかり食べていたので、あんこと白玉にホッとしました。トッピングであんこを追加してもらってもよかったかな(やめなさい)。

この後、上野から銀座線で浅草に行って、ライトアップされたスカイツリーを見ようかなとも思ったのですが、そろそろ足が限界だったので逆方向の日本橋に行きました。今回、まだ一度も行ってなかった日本橋三越に行くためです。特に買いたいものがあるわけではなかったのですが、一応、礼儀として。

結局、日本橋では何も買わず、東西線に乗って飯田橋まで行き、有楽町線に乗り換えて池袋に向かいました。滞在しているマンションから一番近いにも関わらず、今までスルーしていた池袋に。池袋東武にもサリー・スコットがあるので、日本橋高島屋にはなかった何かがあることを期待して覗いてみたかったからです。

池袋東武のサリー・スコットには、池袋東武限定のカーディガンとかちょっと購買欲をそそるものもありましたが、これまでに散財していたのでぐっとこらえました。それでも手ぶらで帰るのはもったいない、というわけで靴下を一足だけ買いました。



東京で買った靴下3足。右端はサリー・スコット、残りの2つは1日目に松屋銀座で買ったミナ・ペルホネンの靴下です。靴下はスカートやワンピースと違って、「いくらあっても困らないもの=いくら買っても構わないもの」と認識しているため、気に入ったのがあればつい買ってしまう⇒引き出しがいっぱいになる、という悪循環に陥ってます。しかも、たくさんあっても何度も履く靴下は限られている、という矛盾も。まあ、こういう悩みって、誰にでもあることだよね!

昼間に炭水化物と甘いものをしこたま食べたので、この日の夕飯もデパ地下のサラダがメインのお弁当でした。これだけカロリーのバランスをとろうと工夫しているのだから、きっと大丈夫…きっと…。

翌日は島に帰る日です。立つ鳥跡を濁さず。スマートに帰れるかしら…?



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