<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

劣等感に苛まれる日々

2017年07月25日 14時22分54秒 | Weblog

その人に会っている内に、彼の日常の暮らしぶりを耳にして、「ああ、おれはそんな風には暮らしていない、もっと低俗だ、怠け者だ。学問も積んでいない。向上心もない」などというところへ追い込まれる。自縄自縛の圧が強まって来る。圧迫感に絡みつかれる。そこから次第に劣等感に苛まれる。それで泥沼に落ちて三日が経った。やはり苦しい。「いいさ、いいさ」とも思って見る。「こちらが劣等感を抱いた分は相手に優越感を提供したことになるじゃないか」などと、泥沼を掘り返してみる。人はいつも比べて生きている。そしてさぶろうの場合は決まって、その度に自己評価を低くさせられる。それが嫌だから、できるだけ人から遠離っていたくなる。浸透圧を受けないように、受けないようにと自己防衛している。そういうところがある。さぶろうにはある。困ったものだ。

いよいよ怠け者である。そういう暮らしに没頭している。浸透圧を受けないで済むくらい、誇り高い水圧にすればいいのに、その努力は一向にしない。

夕立が来た。そして通り過ぎた。夏の夕立は一過性である。その後の空はからりとして蝉を鳴かせている。アカママの大きな葉っぱがわずかに風に揺れているのが見える。からりとした空へ向かって、さぶろうは大きく溜息をついた。

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