「僕」は、肉体の僕だけではない。これは明白なようだ。
*
僕はいったい誰だろう?
*
苦しい悲しい嬉しい楽しい痛い痒い辛い心地いい愉快だしんどい好きだ嫌いだ欲しい欲しくない
気持ちいい気持ち悪い大変だ不安だ心配だ恐い、どうしようどうしよう。
肉体氏について回る判定役の感情氏は、いついかなる時も、何処に居ても、
かくかくしかじか事態の判定を下していなくてはならない。
またっくもって忙しい。気が休まらない。
感情氏はこころ氏の邸宅に居を構えている大富豪だ。
*
幽体氏はこれを見て見ぬふりをしている。
自由だ。でもって、ときどきするりと肉体を抜け出てお遊びに行かれる。
肉体氏のつぶやきには一々構ってなんか居られないといったように。
山の上の上空100mくらいのところを遊覧飛行してお満悦になる。
*
霊体氏は、個体ではないから、これも個体の一挙手一投足にお付き合いをしてはいない。
彼は、いわば共通共同の意識体である。宇宙一杯を住み処としている巨大意識体である。
肉体氏のところにやってきて、霊体の支所支店支部ステイションを買って出ることもあるが、
完全密着型の同化同調をしてしまうのではない。むしろ、常に宇宙全体に拡大拡散してしまう傾向にある。
*
死んだり生まれたりするのは肉体氏だけである。
これとて死んだふり生まれたふりで、完全消滅というわけでも完全生成というわけでもない。
消滅の変化を繰り返すのみである。
したがって常に仮である。虚仮の作用である。
虚仮だから挙動不審がつきまとうが、それとて虚仮なのである。
*
肉体氏の活動の場とはまったく別個に暮らしができる場所がある。
ここが霊体氏の活動の場である。これはさっきも述べたように個体ではないから、「我」の意識がない。
「わたし」に関わることは皆無である。
おれがこうした、おれはああした、儂は偉いぞ、自分はつまらない人間だ、などという呟きごとはない。
*
個体の肉体氏は不安がる。どうなるのだろう、どうなるのだろうと不安でたまらない。
*
こういうときには幽体氏が幽体離脱をして霊体氏のいる全体宇宙まで出掛けて行くことになる。
そして元気の気をもらって戻ってくる。
*
ふふ。ふふう。ふふふふふ。
今朝はこんなことを考えてみた。
こう考えてみてそこで大自由を獲得して、我が輩の肉体氏こころ氏感情氏はつかの間の安息を得た。
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僕はいったい誰だろう?
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苦しい悲しい嬉しい楽しい痛い痒い辛い心地いい愉快だしんどい好きだ嫌いだ欲しい欲しくない
気持ちいい気持ち悪い大変だ不安だ心配だ恐い、どうしようどうしよう。
肉体氏について回る判定役の感情氏は、いついかなる時も、何処に居ても、
かくかくしかじか事態の判定を下していなくてはならない。
またっくもって忙しい。気が休まらない。
感情氏はこころ氏の邸宅に居を構えている大富豪だ。
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幽体氏はこれを見て見ぬふりをしている。
自由だ。でもって、ときどきするりと肉体を抜け出てお遊びに行かれる。
肉体氏のつぶやきには一々構ってなんか居られないといったように。
山の上の上空100mくらいのところを遊覧飛行してお満悦になる。
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霊体氏は、個体ではないから、これも個体の一挙手一投足にお付き合いをしてはいない。
彼は、いわば共通共同の意識体である。宇宙一杯を住み処としている巨大意識体である。
肉体氏のところにやってきて、霊体の支所支店支部ステイションを買って出ることもあるが、
完全密着型の同化同調をしてしまうのではない。むしろ、常に宇宙全体に拡大拡散してしまう傾向にある。
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死んだり生まれたりするのは肉体氏だけである。
これとて死んだふり生まれたふりで、完全消滅というわけでも完全生成というわけでもない。
消滅の変化を繰り返すのみである。
したがって常に仮である。虚仮の作用である。
虚仮だから挙動不審がつきまとうが、それとて虚仮なのである。
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肉体氏の活動の場とはまったく別個に暮らしができる場所がある。
ここが霊体氏の活動の場である。これはさっきも述べたように個体ではないから、「我」の意識がない。
「わたし」に関わることは皆無である。
おれがこうした、おれはああした、儂は偉いぞ、自分はつまらない人間だ、などという呟きごとはない。
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個体の肉体氏は不安がる。どうなるのだろう、どうなるのだろうと不安でたまらない。
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こういうときには幽体氏が幽体離脱をして霊体氏のいる全体宇宙まで出掛けて行くことになる。
そして元気の気をもらって戻ってくる。
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ふふ。ふふう。ふふふふふ。
今朝はこんなことを考えてみた。
こう考えてみてそこで大自由を獲得して、我が輩の肉体氏こころ氏感情氏はつかの間の安息を得た。