<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

宇宙所有をしている燕氏に限って

2016年10月15日 15時01分15秒 | Weblog

宇宙所有をしている燕氏が、自己所有に拘るはずはありません。拘っているように見えているだけで、実は案外無頓着で、あっけらっかんとなさっているに違いありません。あの方は小さい場所がお好きではありません。いやいや、小さい場所をくさしているのではありません。もちろん彼はそこにも立ち寄ります。でもそこを安住、永住の地となさっているふうには見えません。彼は太っ腹。何処へでもすいすい出てしまわれます。放浪者です。というよりはみ出し者です。固定が苦手です。彼の住まいはどうしても広大な宇宙でなければなりません。自己所有を豊富にすればそれだけそこに後ろ髪を引かれてしまいます。だから彼は貧乏を装っておいでなのです。装っているというのは、こころまでが貧乏をなさっておられないということです。彼は豊かなのです。宇宙を所有している者は豊かなのです。放てば手に満ちます。放たなければいつまでもその手には一本の蘆の穂しか握っていられません。その手を握りしめずにいれば彼は宇宙全体を掌握できるのです。そこへ到達している燕氏が、自己という単一単体に執着するはずはありません。一即多、多即一。この理に精通すれば、むしろ一も多も同位置、同等になってしまいます。

さて、秋が次第次第に深まって来ました。燕氏はそろそろお引っ越しのときを迎えています。南の島へ、あたたかい南の島へ戻って行かれます。今朝、彼とその家族がもう一度わたしのところへ挨拶に来られました。彼とはこの夏、「所有」という概念について何度か話し合ったことがあったのです。それでその燕氏の人となりを知ってようやく尊敬を覚えるようになった矢先、彼は旅を決意されたようです。引き止めることはしません。何処かでまたお会いすることもありましょう。わたしは鳥ではありませんが、瞑想をすれば鳥になれます。彼と瞑想の中のわたしの鳥が、哲学談義をすることもあるかもしれません。

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