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病む者の頬に笑みが浮かんできた 小さく

2017年11月22日 11時31分45秒 | Weblog

秋浅き木の下道を少女らはおほむね軽く靴ふみ来るも    中村憲吉

中村憲吉は病を経て若く47歳で夭逝している。尾道の丘の上に生家が残っている。そこへ到る小径に歌碑が建っている。此の歌だ。

少女は「おとめ」と読むのだろうか。そのまま「しょうじょ」でもよさそうに思える。中学生だろうか高校生だろうか。大学生かもしれぬ。学生でなくてもいいが、踏んでいる靴が学生靴に見えてしようがない。秋がまだ深まっていないときだから、紅葉落葉はしていないだろう。木の下の道は爽やかな青い影ができているかもしれない。そこへ少女等の一群が通りかかる。それを見ている人がいる。彼は病気をしている。窓辺からそれを眺めている。こちらへ少女たちが近づいて来る。ああ、元気でいいなあと思う。この世に元気な人たちがいることが救いなのだ。概ね軽く靴を踏み鳴らしているがそうではない人もいるのかもしれない。憂愁をかこって靴音が重くなっている人もいるかもしれない。それだっていいのだ。健康であればいいのだ。若く元気であればいいのだ。彼の頬に笑みが浮かんできた。高くなった空に白い雲が糸を引いている。

これは僕の観賞。いろんな観賞をしていいと思う。

5首の歌が小径の掲示板に見えた。看病する妻の歌が数首あった。

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