<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

目出度し目出度しのさぶろうさんちの物語でした

2017年08月23日 06時05分37秒 | Weblog

我が家の畑に野菜瓜がゴロンゴロンしました。デカイシマシマ瓜です。上出来です。何をするにも巧く行かない十郎さんにしてはお見事というしかありません。十郎さんは、何をするにしても常に下手十郎さんなのです。彼と彼の妻女は、ほほほ、ひひひ、うふふといろんな笑い声を立ててこれを収穫しました。そして一輪車に山と積んで、重たいのでゆっくりゆっくり慎重に押して戻ってきました。十郎さんがそれをことごとく二つに包丁で切りました。スプーンですっかり種を出しました。妻女が大きな樽を用意して塩漬けにしました。重石をドッサリ載せました。水出しを繰り返し、日に干し、重石を載せ、数週間後、奈良漬けをする段取りが整いました。十郎さんは酒粕を買いに行きました。5kgのを二袋求めて来ました。妻女がえんやあえんやあ汗を掻きつつ、やっとやっと漬け終わりました。出来上がりを心配しつつまた数週間が経ちました。そして昨日、ショウジョウ蝿が入らないようにビニールでしっかり包んでいた樽を開けました。そして一枚を試食しました。これがおいしかったのです。ことのほかにおいしかったのです。ふたりの連係プレーの勝利でした。これですべてに自信がない十郎さんは少しばかりの自信を回復しました。慈悲深い神さまと働き者の妻女とまるまる太った野菜瓜さまさまのお陰でした。今朝のご飯にもこれを白ご飯に載せて頂くとします。目出度し目出度しの十郎さんちの物語でした。

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