緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

Pride goes before destruction.(高慢は破滅の先立ち)

2014年01月31日 | 商品紹介
権力者が、権力を笠にきせずに謙虚であり、横柄ではなく素直である姿は、魅力的に見えます。

太田道灌が、まだ若かりし頃、鷹狩りに出かけ、突然の雨にあい、近くの貧農の家に飛び込み、雨具を借りたいと申したところ、中から若い女性が盆の上に山吹を一輪差し出した。
雨具を貸さない(意味の解らない行動)その姿に立腹して帰った道灌は、高僧が解釈した「山吹はたくさんの花を咲かせても、(お恥ずかしいことに)実の(蓑の掛詞)一つもない(お武家さまのたっての頼みにお応えできない貧しさに恥じ入っています)」という意味だとの言葉に、自分の無学を恥じ学業にも励んだ、という逸話は大好きな逸話の一つです。

鴬宿という梅があります。この梅の語源にもなった梅の話です。

拾遺集という和歌集の中に
勅なれは いともかしこし 鴬の やとはととはは いかかこたへむ
ある時高貴なお屋敷の梅が枯れてしまい、同じような立派な梅を植え直すようにと命令が下り、探していたらちょうどいい塩梅の梅の木があったので持っていこうとした。
掘り取りをしようとしたら、枝に一句書いて吊るしてあったのが上記の和歌。



帝からの勅命ならば 致し方ありますまい でももしこの枝でいつも鳴いている鶯がやってきて 私のいる場所(宿)はどこに行ったのでしょう? って問われたらなんて答えましょうか?

その言葉を聞いてこの木は掘り取られることなくそのまま置かれた、という話です。





動物を擬人化して、その動物と会話する和歌は多いですよね。「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」という歌も、都鳥に京の町に残した人の思いを歌っています。ちょうどスカイツリーの真下あたりの歌ですね。

平安期の人は鳥獣と会話を楽しむように、そしてそんな小さな命をも愛(いつく)しみながら暮らしていたのでしょうか?
よくはらはらと涙を流すシーンがありますが、感性豊かだったのでしょうね。
なによりも鶯の鳴く場所が無くならなくてよかったと思います。権力者が権力に驕ることなく、小さな命を愛おしんだお話は、寒い陽気のこの時においても心を温かくします。

弊社の鴬宿はまだつぼみが固かったので小田原フラワーガーデンに撮影に行ってきました。
品種の数ではさすがに「梅の里」だけあって見事ですし



こうした樹名板がついているので歩いていても楽しいと思います。

もちろん梅だけではなく、季節季節で色々な樹木や花が楽しめます。





こんなイベントも始まりました。まだ芽が出たばかりですが、花が咲くころまたレポートしたいと思います。

フラワーガーデンはこちらにあります。





よろしければクリックしてください。励みになります!!

地域『小田原』と花『造園業・植木屋』と住まい『エクステリア』にカウントされます。
にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 小田原情報へにほんブログ村
にほんブログ村 花ブログ 造園業・植木屋へにほんブログ村
にほんブログ村 住まいブログ エクステリア・ガーデンへにほんブログ村

人気ブログランキングへ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 赤い花白い花 | トップ | 名木認定 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

商品紹介」カテゴリの最新記事